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2012-04

こちらを子供たちに 福島大学教員グループ作成「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」

●「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」

http://bit.ly/JeyOpt

こちらは、「原発推進」でもなく「原発反対」でもなく、わかりやすく内容は正確です。

3・11原発事故で全国民が学んだことは、何事も、利権まみれの専門家に任せると、とんでもないことになる。社会的意思決定は利権と無縁の数少ない専門家と正邪が判断できる感性豊かな一般国民が参加する必要があるということです。

教職員のみなさん、児童生徒への副読本は、こちらをお使いください。

文部科学省が原子力推進本 平成24年版「放射線等に関する小中高副読本」     

●放射線等に関する小中高副読本文部科学省作成

内容はびっくり! 「放射能はこわくない」で始まる原子力推進の本です。あれだけの事故があったのに、またまた児童生徒に原発推進プロパガンダ。教育で育むべきは『判断力』であって、一つの見方を刷り込んでいく『洗脳』ではないはずです。

八幡平クマ牧場事件の続々報 残されたクマたちの給餌は行われているもよう③

熊森本部には、残された27頭のクマたちの給餌がなされているのかどうかを心配する声が、何件も入ってきています。現地は相変わらず立ち入り禁止で入れませんが、信頼できる筋から、「牧場にはストックされていた食料があり、今のところ給餌は行われているので安心して下さい」という情報が熊森に入りました。

新聞報道によると、5月中に、牧場経営者、秋田県、動物保護団体アライブの3者で、残されたクマたちをどうするかという話し合いがもたれるそうです。残されたクマたちが、寿命まで大切に飼育してもらえるようになることを、多くの国民が願っていることでしょう。

4月22日(日) 森再生活動 雨の中160本植樹 10名参加

4月22日(日)は本部では久しぶりとなる実のなる木の植樹を実施しました。

朝から雨が降り、あいにくの天候でしたが怯むことなく10名で160本の苗木を植樹しました。

午前中に植樹を終え、午後は勉強会。

木材に関するドキュメンタリーDVDを観て意見交換をしました。

拡大造林、外材輸入、国内林業の衰退、海外の違法伐採など、

多くの問題・課題を共有することができました。今後も現地に出動するも、

雨天で作業ができないときは、勉強会・交流会を実施していきたいと思います。

次回の活動日は、5月13日(日)です。但東町で植樹地のメンテナンス、

資材回収作業を実施します。ご参加いただける方は、ボランティア

保険の関係上、5月10日(木)までに、ご連絡ください。

多くの方のご参加をお待ちしています。

八幡平クマ牧場事件の続報 残されたクマたちの給餌はどうなる②

警察によって八幡平クマ牧場事件の解明が進み、経営難に陥っていたクマ牧場の実態やずさんな管理が明らかになってきました。(参考:各種新聞報道)

亡くなられたお二人は給餌担当者であったということで、当協会としては、残された27頭のクマたちの今後の給餌が心配です。当協会は、野生グマの保護活動を行っていますが、八幡平クマ牧場をはじめ、国内のクマ牧場問題については、東京のNPO法人が長年取り組んでこられました。24日中、何度も東京のNPO法人に電話をかけてみましたが、つながりませんでした。

会員からも、残されたクマたちの給餌を心配する声があがり、とりあえず本部としては給餌支援スタッフを現地に派遣しようということになりました。調べてみると、現地は山中で交通機関もなく、大変不便な所です。秋田県・岩手県の会員さんで、現地まで車出しして下さる方がいないか、探すことになりました。ところが現地は現在、立ち入り禁止になっており、入れないということです。

25日朝、とりあえず、秋田県庁担当者に電話をして、残されたクマたちに当面の食料を届けたいがどうしたらいいか、たずねてみました。県としては、昨年度5回もこのクマ牧場に立ち入り検査を行い(規定では年1回の検査でいいそうです)、飼育改善勧告を行ってきたが、改善されていなかったということです。現地警察によると、経営者が新たにアルバイトを雇って給餌させているということだが、県としては確認していないということでした。

現地警察に電話して聞いてみると、警察は2人も死者が出た事件として捜査しているが、残されたクマたちの給餌については任務外なので誰も確認していないということでした。

そうこうしているうちに、東京のNPO法人から電話が入り、残されたクマたちの今後についていろいろと話し合いました。この団体が、真剣にこの問題に取り組んでくださっていることがよくわかりました。今後、熊森協会にやってもらいたいことが出てきたら連絡してくださいと言って、電話を切りました。

この後、秋田県庁から、残されたクマたちが本当に給餌を受けているかどうか、担当者が食料を持参して確認に行ってきますという電話が入りました。わかり次第、連絡くださるそうです。こんなにすぐ動いてくださる行政に感激です。残されたクマたちの給餌を心配されている方が、たくさんおられると思います。行政担当者からの連絡が入り次第、このブログでみなさんにお知らせします。

今後、このクマ牧場をどうしていくか、話し合いが続けられるのでしょうが、熊森は、経営が困窮して窮地に陥っている経営者と、残されたクマたちの双方にとって、いい結果が導かれますように祈っています。残されたクマたちが、この後、快適な環境で、寿命をまっとうするまで幸せに暮らせるよう、見届けたいと思います。

4/20札幌でヒグマが射殺された事件に対する当協会顧問 門崎允昭博士の見解

以下の文は、門崎允昭博士が、北海道野生動物研究所のHPに掲載されたものです。

<またしても、愚かな札幌市の熊対策>

  • 2012年4月20日、「札幌市南区藻岩下1」の藻岩山山麓端の樹林地で草などを採食していた若熊を、朝6時半頃、猟友会のハンターがライフル銃で、危険予防の駆除と称し殺したが、これは正に生物倫理に反する行為である。
  • 殺された熊は、19日と20日の報道映像で見たところ、身体の大きさと一瞬写し出された犬歯の大きさから、2歳2ヶ月令の個体のようであった。
  • こ の熊は最初に目撃された19日以来、住宅に近い場所とはいえ、あくまで林地内で草などを採食しており、住宅地に出て来た様子も、出て来る様子も見られな かった。熊がいた場所は樹の葉が茂ると、外部から見え得ない環境であり、葉がなく外部から樹林地内部が見通せる今時でも、熊からすれば安心できる己の環境 であり、それが人家から20~30mのところでもそうなのである。このような場所では、熊が人を気にせず、恐れないのも当然で、それゆえに、そこで草など を採食していたのである。映像に写し出された熊の顔・表情を見れば、熊は安心しきって草を食んでいたではないか。そ の熊の心も見切れないで、熊がいる場所が人家に近くで、危険だから射殺した。そして、人を恐れない「新世代熊」(北大教授の坪田敏男「4月21日道新25 面」の可能性がある)とのコメント。これは、射殺行為を正当化する欺瞞さ傲慢さと、熊の生態についての無知をさらけ出したもので、あきれるばかりだ。
  • だ から、殺すべきではなかったと私は主張したい。私はこれまでの43年に亘る熊の諸々の調査研究結果から、この熊は住宅地に出て来る心配は無いと確信してい たが、どうしても居住地に出て来る心配危惧があれば、あの林地の縁にそって、200m程電気柵(移動式のソーラー式があり、容易に設置できる)を臨時に張 れば、まず生態的に熊は出て来ない。これもせずに、殺した事は、生物倫理(生物の一員である人として、他種生物に対する正しき道の問題として)にも恥ずべ き行為である。
  • 札 幌市は今年も約八千万円もの熊対策費(調査費)を付けていると言う。その金で電気柵を幾組か購入し、今回のような必要箇所に必要が生じた時に、設置した方 が、よほど市民と熊に寄与するはずである。はっきり言って、札幌市の熊対策で、公金を8千万円も出して調査せねばならないことなど、無いと言いたい。熊が 何頭いたって良いではないか。住宅地と熊の棲み分けを図れば良いのである。熊が出てきそうな場所は既に、過去のデータから、わかるはずだし、不明な箇所は 人家から100~200mの範囲の樹林地の地理的環境とそこでの熊の痕跡調査をすることで解明できる。それにしても、札幌市とこれに関与している、北大閥 のヒグマムラ(羆村:研究者集団?)は愚かとしか言いようがない。

ところで、私 も顧問をしている「日本熊森協会」が、道庁と札幌市に、今回の熊駆除について、問い合わせしたところ(4月20日に)、道庁の自然環境課 動物管理グルー プの熊担当者(アズマ氏)は①熊駆除の権限は道庁にある。しかし②実際は市町村に任せている、との答えだったと言う。 札幌市の担当課は①猟友会に任せている。②今回の件については、「今回の熊については、殺せとは言わずに、熊が出ているから、宜しくお願いします」と言っ たと言う。

なんと、無責 任な対応であろうか。  これに関連して、道庁の出先の環境研の間野勉課長は北海道新聞4月20日付けに、この熊がここに(藻岩山山麓端の樹林地)いることについて、①植物の新 芽を食べに来たか、②好奇心で来たかで、昨年秋に出没した個体と同じ熊で、人を怖れない「新世代熊」の可能性がある、とコメントしている。ここで、私が指 摘したいのは、「②好奇心で来たか」と言う文言。熊が住宅地に出て来る原因は4つあって、その一つに「好奇心で出て来ることもある」と言ったのは、私が最 初で、これは20年も前のこと。彼らはこれを、今まで無視し続けていたが、ついに、それを言い出したのには、滑稽としか言いようが無い。
この大地は人間だけの物では無い。総ての生き物の共有物。

熊を極力殺さずに、しかも各種被害を予防しつつ、共存すべきである

(2012年4月21日記)。

秋田県鹿角市 八幡平クマ牧場で2人死亡、逃げたヒグマ6頭を射殺①

(ニュース)八幡平クマ牧場でまた、事故が起きました。ヒグマ6頭が逃げ出し、2人がヒグマにやられて死亡しました。

<熊森から>

こちらの方も悲惨なニュースでした。2名の従業員の方の安全策はどのようにとられていたのでしょうか。ネット映像で見ると、クマ飼育場には屋根もなく、雪が一面に積もっており、その上にクマたちがいました。かねてより劣悪飼育で有名で、虐待だとして動物愛護団体に問題にされてきたクマ牧場です。飼育許可をおろした秋田県の監督責任はどうなっているのか、調べてみたいと思います。

4月20日午前6時 札幌市の山林で山菜を食べていたヒグマが射殺される

(ニュース) 20日午前6時ごろ、札幌市南区藻岩下の山林で、地元の猟友会がヒグマ1頭を射殺した。住宅街から20~30メートルの場所で、付近では19日午後から 目撃情報が相次ぎ、猟友会が警戒していた。札幌市によると、体長約1・5メートルの雄グマで、推定4、5歳。人を恐れるような気配がなく、人を襲う危険が あるため殺した。市は19日から付近の遊歩道を閉鎖するなどして警戒、猟友会に出動を要請していた。

<熊森から>

●北海道では、ヒグマの駆除許可権限は、道庁が持っていることになっています。しかし、道庁自然環境課動物管理グループによると、実質権限は市町村に投げられており、道庁は関与していないそうです。今回の射殺で、道庁には多くの抗議電話がいったようで、お気の毒に担当者はお疲れのようでした。

●札幌市の担当者に電話すると、ヒグマが出ているのでよろしくと、猟友会に頼んだということです。これでは行政不在です。

北海道では、わずかに知床財団だけが、知床のヒグマに対してゴム弾で追い払うなどのノウハウや人員を持っているそうで、他の所では、そのようなものは皆無なのだそうです。まして北海道には、いまだにクマの放獣体制などありません。

●なぜ海外と比べてヒグマ保護がこんなに遅れているのか、残念でなりません。ひとつでもいいから、北海道にヒグマの保護団体が誕生することが急務です。住宅の近くに来たといっても、そこは元々クマのいたところで、人間の方が入ってきただけです。

●午前6時に夢中になってクマが山菜を食べていたら、人を襲う恐れがあると勝手に判断されて射殺されてしまう。恐ろしいことです。空砲で逃がすなどの試みは一切取られていません。初めから殺すありき、これが北海道の現状です。

4月19日 兵庫県トラスト地の放置人工林部分の伐採進む

兵庫県戸倉トラスト地120ヘクタールの下方部分に混在する荒廃した放置人工林部分計12ヘクタールの整備が進んでいます。

川より右側が、トラスト地です。伐った木が全てトラスト地内に倒れ込むように、伐採には細心の注意を払いました。おかげさまで、全てうまくいきました。

今回は、入り口部分の0.1ヘクタールを皆伐して、協力団体に実のなる木を植樹していただけるように、整備しました。シカ柵も張り終えて、準備万端です。真っ暗だった林内が、本当に明るくなりました。

これまでのように7割の強度間伐を放置人工林に施した部分、今回のように皆伐した部分、植樹した部分、しなかった部分、今後どのように天然更新が進んでいくか、ここでもデーターをとっていきます。

祝15周年 くまもり全国大会 盛会のうちに終了

祝15周年 くまもり全国大会 満席会場のもと、盛会のうちに終了いたしました。

顧問の先生方が過去最高、9名もご参加くださいました。準備してくださったみなさん、ご出席くださったみなさん、応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。内容の詳細は、次号会報にて会員のみなさんにお伝えいたします。

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