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日本では、農薬ネオニコチノイドの規制なし (農林水産省農薬対策室)
農水省の担当部署に、電話しました。
くまもり「ネオニコチノイドは、日本でよく使われているのですか」
農薬対策室係官「カメムシやウンカ、ツマグロヨコバイを殺すために、農薬のネオニコチノイドは大変効果があり、田んぼなどでよく使われています」
くまもり「ハチが消えて、果樹園が困っておられますが」
農薬対策室係官「ハチが消えたこととの関連は、まだよくわかっておりません。ダニやウィルスによってハチが消えたという説もあり、現在調査中です」
くまもり「疑わしきは規制となりませんか。ヨーロッパでは使用禁止だそうですが」
農薬対策室係官「まだ結論は出ておりませんので、使用禁止にはしません」
くまもり「戦後、松枯れ対策に、膨大な薬剤の空中散布が行われてきましたが、山の中のいろんな虫たちを大量に殺しただけで、松枯れは止まっておりません。農薬会社が潤っただけです。疑いが起きた時点で、すぐに止められないのでしょうか。いまだに山に松枯れ対策として薬剤を空中散布していますよ」
農薬対策室係官「そちらの方は、林野庁の担当ですので」
くまもり「ありがとうございました」
国会インターネット中継傍聴のお勧め 4月12日参議院農林水産委員会
参議院先議の「国有林野の有する公益的機能の維持増進を図るための国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する等の法律案」の審議・採決のもようが、インターネットで放映されました。(10時~13時)便利になったものです。議員の生の声を聞くと、人間性まで伝わってきます。ネット中継は、お勧めです。
質問者は、金子恵美議員(民)、加冶屋義人議員(自)、山田俊男議員(自)、横山信一議員(公)、小野次郎議員(み)、紙智子議員(共)でした。うち2名の議員さんが、熊森の2提案を一つずつ出してくださいました。その瞬間、熊森事務所職員一同大拍手となりました。
答弁は、林野庁長官、環境省副大臣、農水省政務官などでした。質疑応答が終わると直ちに付帯決議が読み上げられ、全会一致で法案は委員会成立し、その後参議院を通過、衆議院に回されました。
残念ながら、熊森提案は付帯決議にも取り入れられませんでした。まだまだ多くの国会議員さんは、20世紀の人間至上主義から出れていないと感じました。「人間至上主義は、人類を滅ぼす」というのが、熊森の考えです。森林や自然を考える時、人間以外の生き物たちの視点も絶対に必要です。この視点がなければ、人間は、森林や自然を食いつぶしてしまうでしょう。
ある議員さんによると、前もって質問は答弁者に提出されているため、委員会は単なる儀式だということです。国の方向を変えていくには、普段から地道なロビー活動を続けて、真実を議員のみなさんに伝えていくしかないと思いました。
衆議院農林委員会調査室にたずねると、この法案は、4月18日に衆議院農林水産委員会にて提案説明会が行われたそうです。今後の委員会審議は、今、野党が審議拒否で国会が機能停止しているため、いつになるかわからないということです。
4月11日 「国有林野の管理経営に関する法律等の一部改正案」審議に対して国会ロビー活動
これまで、4月12日に農林水産委員会で審議が始まる参議院先議の「国有林野の有する公益的機能の維持増進を図るための国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する等の法律案」(3月2日に閣議決定)に入れ込んでいただきたい熊森提案2点を、関係議員に配布説明してきました。いよいよ明日審議、直後に採決ということで、国会議員会館を訪れ、関係議員を回り、再度または新規、お願いしてきました。
<熊森が法案に入れ込んで頂きたい2点>
1、今後、1.28兆円の林野庁の債務返済のために伐るのは人工林だけとし、国の貴重な財産である原生的天然林は伐採しないこと。
2、①奥山全域②尾根筋③急斜面④山の上3分の1⑤川筋の人工林については、<水源地確保・生物多様性の保全・災害に強い山造り>の観点から、伐採後は再造林せず、天然更新させて、動物の棲める自然林に戻すこと。
(議員訪問を終えて)
熱心に聞いてくださる議員さんも何人かおられて、回り甲斐がありました。しかし、残念ながら、官僚のみなさんに洗脳されてしまっている議員さんも多いと感じました。もっともっと自然保護団体が大きくなって、「利権なしで見るとこうなります」という本当の話を、議員の皆さんに伝えていけるようにならなければ、国は変わらないと感じました。
●国会議員の反応から
①最近は、もう、原生的天然林は少ししか伐っていないと聞いている。→(熊森)残り少ないからこそ、もう、少しであっても伐ってはいけないのです。
②債務返済のために伐っているのではない。神社仏閣が必要とする巨木が、もはや民有林にないから、国有林を伐ってあげるしかないと聞いている。→(熊森)今や、原生的天然林を残す方が、大事です。
③ 原生林は、人間が時々巨木を伐って若返らせてやらねば元気にならないと聞いている。→(熊森)人間が手を入れない原生林が、一番元気で一番いい森です。
3月27日、被害防止のために捕獲した鳥獣の食品利用や流通の促進が新たに法制化
参議院先議法案として、今国会の参議院農水委員会に提出されていた、野生鳥獣の捕殺を推進するための自民党法案が、多くの反対にあい撤回された。しかしその後、参議院農水委員長(小川勝也参議院議員)案として、鳥獣被害防止特措法の改正(改悪)案が出され、全会一致で、3月23日に参議院で可決、3月27日に衆議院で可決されました。
鳥獣被害防止特措法の主な改正(改悪)内容
(改正前)
第十条 国及び地方公共団体は、被害防止計画に基づき捕獲等をした対象鳥獣が適正に処理されるよう、当該対象鳥獣に関し、処理するための施設の充実、環境に悪影響を及ぼすおそれのない処理方法その他適切な処理方法についての指導、有効な利用方法の開発その他の必要な措置を講ずるものとする。
⇒赤字部分が改正後
第十条 国及び地方公共団体は、被害防止計画に基づき捕獲等をした対象鳥獣が適正な処理及び食品としての利用等その有効な利用を図るため、必要な施設の整備充実及び食品としての利用に係る技術の普及、加工品の流通の円滑化を図るため、必要な措置を講ずるものとする。
<熊森の見解> 飽食日本では、スーパーに行けば、どう考えても食べきれないまでの食品が、世界中また全国から集められ、山のように積み上げられています。年間に廃棄処分されている食品は大変な量です。そんな中で、野生ジカを食べる文化を作ろうと動きに動いている人たちがいて、行政とつながっていっています。人間は、野生鳥獣を殺すこと、食べることばかり考えていていいのでしょうか。シカ問題を、シカを殺さずに解決しようという動きがこの国の行政にほとんど見られないことを悲しく思います。
命はどんな生き物にとってもひとつしかない大切なものです。熊森は可能な限り、殺生をしない国をめざしています。
3月22日 自民党が国会に提出していた、野生鳥獣捕殺をいっそう強化するための改正法案を撤回
3月13日 国会議連勉強会再開
3・11で延び延びになっていた奥山水源の森保全・再生議員連盟の勉強会が1年ぶりに再開されました。
まず初めに講師の先生が、林野庁は、戦後、国の財産であった東北6県分の面積に相当する広大な国有林(原生的天然林)を国営林業の為に伐採してしまったなど、30分間講演してくださいました。その後の質疑では、どうしたら、残りわずかな原生的天然林を守れるかという話になりました。
「国有林野の管理経営に関する法律の改正案」が3月2日に閣議決定され、今、参議院農水委員会に参議院先議として出されています。今回の法案で、林野庁の経営は、今後、全て一般会計となります。しかし、現在林野庁がかかえている1.28兆円の借金は、平成60年度までに返済を義務付けられているので、今後、林野庁は、借金返済のために、さらに残された最後の原生的天然林まで伐ってしまうのではないか。どうしたらこれを止められるかなどが、話し合われました。
また、地元のくまもり会員たちと人工林の伐採を進めようと考えておられる議員から、人工林を皆伐するとササ原になってしまい、森が再生できなくなる恐れはないかという質問がありました。ブナ林を皆伐した場合は、一気に日光が射し、一面ササ原になってしまって、もう森に戻らないところがほとんどのようです。
「兵庫県第3期ツキノワグマ保護管理案」パブコメ ③計画案の根拠となっているツキノワグマの推定生息数計算は市民検証ができない状態にある
今回の計画案は全て、兵庫県のツキノワグマが、推定313頭~1651頭(中間値649頭)に激増したという前提で作られています。
計画案には、生息数推定に用いたのはマルコフ連鎖モンテカルロ法で、推定方法の詳細は、ワイルドライフモノグラフ3号第3章を参照のことと、脚注に小さな字で書かれています。
しかし、ワイルドライフモノグラフ3号第3章を読んでみても、【目撃数、捕獲数、捕殺数、放獣数、再捕獲数などのデータに、ブナ科堅果類の豊凶の影響を補正した】となっており、研究者がどの数字を用いたのか、その数字採択は妥当だったのか、また、などには具体的に他に何が入れられたのか、補正と言われてもどのように何を補正したのか書かれていないため、市民検証が不可能です。熊森は県当局に対して、313頭~1651頭という数字が出てくる全過程を検証したいので、目の前で算出過程を見せてほしいと要望していますが、コンピューターが長時間かけて出すものだから無理という回答です。
国立大学で教えておられる数学者に第3章を読んでもらったところ、幾様にでも生息数は算出でき、この記述では検証不可能との回答を得ました。しかも、検証以前に、マルコフ連鎖モンテカルロ法が、人目を避けてひとりひっそりと生きている大変知能の高いクマという生物の生息推定数を出すのにふさわしい方法なのかどうか、そこからして議論されるべきだろうということでした。
群れを作って生活するサルやシカなどと比べると、群れず、しかも人に姿を見せないようにして暮らすクマの生息数の推定は、困難を極めます。人とクマが棲み分けて共存する社会を取り戻すために、今後も、捕獲、全身麻酔、発信機装着などとクマたちの体と心に耐えがたい負担をかけている生息数の推定に全力をあげるべきかどうか、熊森は疑問に思います。
●熊森の考える兵庫県内ツキノワグマの生息推定数
兵庫県は、2010年に約140頭のツキノワグマを放獣したそうです。その時点で140頭いたことが確かなのだから、推定生息数は140頭~とすべきでしょう。2010年は山に実りがないというありえない異常年であったため、すべてのクマたちが人里に近づき、ハチミツ入りの罠に次々とかかったと考えられなくもありません。2011年に無標識のクマが罠にかかったのであれば、何頭がどこで罠にかかったのかなど、学術捕獲も含めてすべてデータを公表していただかないと、私たちには県発表の推定生息数が妥当かどうかの判断がつきません。
大事なことは、このように困難な生息数推定に、多くの人・金・時間を使うよりも、クマが何頭いてもいいから、以前のように集落に出て来ないようにすることではないのでしょうか。そのためには、奥山にもう一度、クマたちが生息できる豊かな森を復元してやらねばなりません。兵庫県のツキノワグマ保護管理案は、誰の目にもはっきりと検証できるクマたちの奥山餌場復元にこそ、対応策の重点をシフトすべきであると思います。
もし、兵庫県のツキノワグマ推定生息数313頭~1651頭(中間値649頭)が、現実とかなりかけ離れていたならば、今回の保護管理計画案はすべてひっくりかえってしまうのではないでしょうか。
「兵庫県第3期ツキノワグマ保護管理案」パブコメ ②数十年間山を歩き続けてきた民間研究者たちがそろって証言「クマたちは、もう生き残れない」
「兵庫県第3期ツキノワグマ保護管理案」パブコメの意見提出締切日が近づいてきました。
中国山地の奥を数十年間歩き続けて来られ、今も歩いておられる民間研究者たちに意見を聞いてみたところ、見事、みなさん同じ意見でした。
・クマは、人間圧により、地球規模で絶滅しようとしている。これは、世界中の研究者の一致した意見だ。
・かつてクマたちが棲んでいた奥山生息地が、開発や針葉樹林化によりクマたちの棲めない山になって久しいが、日本では全くと言っていいほど奥山の復元策が進んでいない。
兵庫県のクマ生息地の人工林率:宍粟市73%、朝来市66%、養父市61%、豊岡市 44%、香美町44%、新温泉町45%
・奥山生息地を失ったクマたちは、しかたなく集落周辺に潜んで生きるようになってきているため、目撃数、捕獲数、人身事故…どれも増えていくのが当然である。1頭のクマに、多くの人間が遭遇する環境になってきている。これをもって、クマ数激増と見なしてはいけない。(ドーナツ化現象)
・若い研究者たちが最先端科学技術を使い、コンピューター画面とにらめっこして出した生息推定数が、なぜ現実とかけ離れたものになってしまうのかというと、かれらが数字と格闘するだけのバーチャル世界に埋没してしまっており、時間をかけて山を歩き続けていないことと、エリート過ぎてクマという弱者の立場に立ってものを見ることができなくなっているから、クマの行動が理解できないのだろう。若い研究者たちにとって、クマは研究対象物体にしか過ぎないため、生き物としてのクマや命としてのクマを理解できなくなっているように感じる。
・山を歩き続けていたら、奥山にも里山にも、クマたちが安心して棲めるところが、もはやないことがわかってくるはずだ。自然林の中に、以前豊富にあったクマたちの食料が、なぜか消えている。クマたちの悲しい悲鳴が聞こえてくるはずだ。若い研究者たちは、網をかぶらなければ山中を歩けないほど虫だらけだった以前の山を見た経験がないから、今、自然林で起きている異変に気付けないのは仕方がないかもしれない。
→人と会うことなく安心して棲める生息地を保全・復元してやらない限りは、たとえ一時的にクマ数が増えたとしても、クマたちが生き残ることはできない。長期的には確実に絶滅に向かっている。クマに対して駆除促進や狩猟再開を持ち出すべきではない。
・去年の秋、奥山でたわわに実った木々の実りがあちこちで風に揺られているのをいくつか見かけたが、まったくクマたちが食べに来た跡がなかった。以前なら、クマの痕跡でいっぱいになっていた。
「兵庫県第3期ツキノワグマ保護管理案」パブコメ ①実質は進んでいない野生動物育成林事業
兵庫県では、2006年(平成18年)~2009年(平成21年)の4年間に、森林税であるみどり税(県民ひとりあたり年間800円負担)約4.6億円を使って876ヘクタールもの広大な山で、「野生動物育成林事業」が行われたことになっています。
一般県民のみなさんは、さぞ、野生動物たちの餌場が復元されたことだろうと思われるでしょう。しかし、当協会が昨年、現地検証や調査を行ったところ、確かに事業費は使われていましたが、野生動物の餌場を復元するためにはまず使われていませんでした。
以下、くまもり通信70号(2011年12月当協会発行)より抜粋
実態は、まるで鳥獣被害防止事業
21ヶ所の整備報告を見ると、そのうち19ヶ所は、バッファゾーン事業のみ、またはバッファゾーン事業と奥地広葉樹林整備事業(=広葉樹林の間伐)
がセットになったものでした。
バッファゾーンというのは、集落裏の山裾(広葉樹林が多い)を何十メートルかの幅で、動物たちが人里に出てきにくいように帯状に皆伐することで、人間のための鳥獣被害防止事業です。野生動物の餌場はかえって減少します。
クマのために奥地に広葉樹を植えた事業は、21ヶ所中、たった2ヶ所だけでした。
しかも、2ヶ所共、餌場復元効果ほぼなし
●A町総事業費2341万円…30haの事業面積の中のたった1.79ha に、ケヤキ(実がならない)とコナラが500本ずつ植えられていただけでした。元々この山のほぼ全て29haは、広葉樹林。竹や広葉樹を9ha間伐したそうです。
●B町総事業費2158万円…28ha の事業面積の中の4ヶ所計わずか0.35haをくり抜いて、実のなる木600本を植えたそうです。しかも、どれも苗木の生育は悪く、2ヶ所は、シカよけ網が破れたり倒されたりで、シカが入り、苗木がほぼ消えていました。周囲の人工林を12ha間伐したとのことですが、弱間伐のため林内は暗く草も生えていませんでした。
くまもりは、昨年末、この予算を本来の奥山生息地の広葉樹林復元に使ってほしいと県に要望しに行きました。県の回答は、このような予算の使われ方は、地元の要望だからやむおえないということでした。
県民みどり税の導入にあたっては、奥山広葉樹林復元にも使うということで、私たちも賛成した経緯があります。これでは約束違反だとして、都市市民が税の負担を拒否したら、みどり税は成り立たなくなるのではないでしょうか。
くまもりは、人間が壊した野生動物たちの奥山生息地の復元に取り組まずに、山から出て来た野生動物たちに害獣のレッテルを張り、保護管理というわけのわからない日本語訳を用いて、実際は、動物たちを殺すことに目を向けている「兵庫県第3期ツキノワグマ保護管理案」の見直しを求めます。(注:このような野生動物対策は、兵庫県独自のものではなく、環境省の方針です)
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