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増えるシカ被害に悲鳴をあげている町での会長講演

会場に着くと、地元リーダーの方が来られて、「昔はシカなど見たこともなかったのに、数年前からシカが激増。今や町中、至る所にシカが出ており、もう、たまらない。去年、やっとシカ解体工場を作るところまでこぎつけました。この増えたシカたち、もういったいどうしたらいいのでしょうか。町民はそれを知りたくて講演会に来ますからよろしく。クマはここにはいません」と、あいさつされました。

 

困りました。クマと森の話をしに来たのであって、シカのことは、わたしたちにとっては、クマ以上にわらないことだらけです。シカ問題は、人間が行った何らかの要因によって、一時的に自然界のバランスが崩れてしまった結果としか考えられません。講演会場から見えるこの町の山を見て、動物たちの棲めるところはほとんどないと感じました。山々は、膨大な放置人工林で埋まっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

この町で、動物たちの立場に立った話を出したら、参加者が怒って帰ってしまわれるのだろうかと心配になりました。しかし、多くの地元のみなさんは、大変好意的に熊森の話を聞いてくださっているのが、感じとれました。目の前のシカだけ見て解決策を考えるのではなく、山や人間生活の変化などと関連付けて物事を見る。そして、物言えぬ生き物に対するやさしさや、生き物たちが造ってくれている自然への感謝を忘れてはならないと訴えました。

 

講演後、地元リーダーの方が、「今日の講演は、腑に落ちることでいっぱいでした」と、ご挨拶くださいました。講演後、用意していった本も多く売れました。今、日本国は、人間が動物の個体数を殺すことによって調整してやるべきであるとする動物管理派学者や業者らによって牛耳られており、かれらによって、野生動物を食べる呼びかけや、シカ解体工場を各地に補助金で作る呼びかけがなされています。一般国民は、彼らに乗せられながらも、まだまだ心の底では、生き物達へのやさしさを失っていないと感じました。このやさしさが、森の復元・再生の原動力になるのです。

 

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