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元八幡平クマ牧場のクマたち、全頭元気  阿仁でゆったりと冬籠り中

秋田県が主催する会議に出席するため秋田を訪れるついでに、年末から新年にかけて、元八幡平クマ牧場から阿仁に移送され、只今冬籠り中というヒグマたちに、会いにいってきました。

 

飛行場の除雪が間に合わず、飛行機は秋田空港の上空で約1時間旋回。地上の気温はマイナス5度。

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阿仁クマ牧場に到着。天候は雪。(写真は、阿仁クマ牧場の入り口付近)

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この雪では、春になるまで、獣舎の外壁塗りはできそうもありません。よって、新獣舎の足場は、今もまだ外せないでいます。

 

獣舎の中に入り、クマたちの冬籠り個室が並ぶ廊下に立ちました。中は暗くて、静かです。

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クマの冬籠りというのは、完全に寝ているわけではないので、懐中電灯で照らすと、ほとんどのクマたちが起きてきて、「なあに?」と、うれしそうな顔をして飼育員に寄ってきます。どのクマも、本当に穏やかで人懐っこく、いい顔をしていました。毎日、飼育員が健康チェックをして、クマたちを見守ってくださっています。

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どのヒグマも、入れてもらった藁を細かく砕いて、自分で上手にベッドを作っていました。誰も教えないのに、どうしてこんなことができるのか、本当に不思議です。

 

よく取っ組み合いをしていた2頭のメスの姉妹子熊を、隣り合わせの部屋に分けて入れたところ、さびしがって1日中、仕切りの鉄格子に 2頭がしがみついていたということです。仕切りの鉄格子を外してやると、2頭は1つの部屋に入って1日中くっついて離れなかったということです。初めての冬籠りも、2頭仲良くくっついて一緒にしていました。

 

案の定、せっかく木をくりぬいて作ってもらった自然派水入れは、クマにかじられて、用をなさなくなっていました。(そのため、水入れは金属製に取り変えられていました)

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クマたちは、清潔な獣舎で、愛情深い飼育員さんに見守られて、全頭元気にしていることを確認してきました。

 

八幡平クマ牧場に残されたクマたち全頭が終生保護飼育してもらえるよう支援してくださったみなさん、毎日お世話してくださっているみなさん、ほんとうにありがとうございます。

 

今年7月には、土の運動場も完成して、全頭初公開される予定です。その時は、どうぞ、会いにきてやってください。事件当時と比べると、どのクマも、今ではすっかり表情もおだやかになっており、本当に愛らしいですよ。

 

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