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大阪府豊能町誤捕獲グマ、新獣舎への移送方法とマスコミへの無連絡について

●当協会は、豊能グマの引っ越し等について、大阪行政に情報発信を止められていたため、何もかも移送後の発表となりましたことをお許しください。

 

当協会が大阪府豊能町のお寺に建設していたクマ保護飼育用の獣舎が完成し、3月31日、大阪府の検査に合格しました。

(土地提供は、お寺。設計や建設費負担は全て日本熊森協会です)

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完成獣舎70平方メートル(うち、運動場55平方メートル)

 

(1)新獣舎への移送方法

豊能グマの移送に関しては、以前から当協会は、クマのため、他でも一般的に行われているように、クマに麻酔をかけずに檻ごとユニック車にクマを乗せて運び、移送檻の口と新獣舎の口を合わせて新獣舎にクマを移す予定でした。(全身麻酔をかけるとクマが死亡するリスクがあるなどのため)

そのため、プロのユニック車運転手も、協会会員内で確保していました。しかし、大阪行政はクマに麻酔をかけない移送は認めないと言い出し、またしても当協会と平行線となりました。クマを1日も早く広い獣舎に移してやりたいので、熊森はあせりました。

 

万一の場合に備えて、熊森がクマ取り扱い専門会社に業務委託し、必要な時はすぐに麻酔できる用意をした獣医に同行してもらうという条件を出したところ、やっと4月6日に、大阪行政から移送許可を得ることができました。

 

(2)マスコミへの無連絡について

さっそく記者会見をして、これまでお世話になったマスコミ関係の方々に4月9日の移送等を発表しようとしたのですが、大阪行政から止められました。大阪府も記者会見はしないと言われました。移送時にはマスコミに入っていただきたかったのに、本当に残念でした。このクマのことに関心を持ってくださっていたマスコミのみなさん、そういうわけでお約束していたのに当協会は連絡できませんでした。誠に申し訳ございませんでした。

 

ところが当日、移送終了後、驚いたことが起きました。獣舎から離れたところにマスコミの方が続々とやってこられて、行政の方たちと打ち合わせをされていました。置かれた机には、報道関係者の名前を書く紙も用意されていました。この日、絶対にマスコミに言ってはいけないことになっていたので、私たちは約束を守り誰にも言いませんでしたが、いったいこれはどういうことなのでしょうか。

 

この日の夕方のテレビニュースを見られた熊森会員の中から、私たちが寄付したのに、ニュースには熊森協会の「く」の字も出なかった。熊森は寄付金を本当に使ったのかという声などが電話で届きました。この様な誤解が生じるのは当然で、本部としては大変つらいです。

 

昨年9月、熊森の森山会長がお寺の住職さんに、大阪府がこのクマを殺処分しようとしているので、このクマを助けるために飼ってやってほしい。お金は全額用意するといって頼んで受けてもらったのに、ニュースではまるで、1円すら出さなかった大阪府が、殺処分を避けるためにお寺に頼んで保護飼育を受けてもらったような報道になっていました。

 

どうしてこうなるのかといわれても、大阪行政の仕組んだことですから仕方がありません。天は見ています。

 

今さら熊森が移送記者会見をしても、もう終わったことですから誰も集まってくださらないでしょう。熊森は、世間に説明する場を奪われました。ニュースが正しい実態を伝えられていない典型的な事例です。

 

今回のクマ保護にかかった費用は、獣舎建設費だけで1264万8千円です。これまで内部で集めた寄付金は790万円です。今回、記者会見の機会を奪われましたので、外部に寄附の呼びかけをしようと予定していたのにできませんでした。

このブログを読んでくださって、寄付に協力しようと思ってくださる方が生まれたら、うれしいです。是非よろしくお願いします。

 

★郵便局よりお振込みされる場合
 郵便振替口座 00980-7-203246 口座名 「くま保護基金」

 ★ゆうちょ銀行以外の銀行からお振込みされる場合
■銀行名: ゆうちょ銀行 ■金融機関コード: 9900
■店番: 099 ■預金種目: 当座
■店名: 〇九九 店(ゼロキユウキユウ店)  ■口座番号: 0203246

 

 

 

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