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2月18日 大阪府高代寺 元野生グマ「とよ」の冬ごもり 熟睡中でした

異常暖冬ですが、高代寺山の山頂の最低気温は、このところ毎日零下を記録し続けています。

本部には、くまもり会員による冬ごもり中の「とよ」の安否確認報告が次々と届いています。みなさん、ほんとうにありがとうございます。

 

2月15日午後3時到着 Hさん

運動場のすのこの上に5日前にはなかったフンがひとつだけありました。

「とよ」が寝ている4番寝室の入り口のワラの奥をじっと見ていると、黒い物が動き耳のような丸いものが見えたと思った次の瞬間、ひょっこり頭をあげた「とよ」の顔がこちらを向いていました。ぬれた鼻が光り、口が少し開いていました。

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奥の黒い塊が「とよ」

カメラを向けたら、すぐにまた頭を下げて寝てしまいましたが、生きている「とよ」を、確かにこの目でみることができました。

 

2月17日 K氏H氏さん

高代寺山頂は寒い北風の中、あられが降っていました。

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右端寝室で冬ごもり中。扉をまだ自分で閉められず、少し開けたまま中で寝ている。

暗くてハッキリとは確認できませんでしたが、「とよ」は、4番寝室で休んでいる様子でした。プールの水はきれいなままでした。そっと見守って下山しました。獣舎の横の梅のつぼみが大きくふくらんでいました。

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 うめのつぼみ

2月18日午後0時半到着 気温10度、晴れ お世話隊6名

「とよ」は、1月21に冬ごもりに入ってからも、太陽があたっている時には時々運動場に出たり、非常食のドングリが少し減ったと思ったら新しいフンが増えていたりで、完全には寝ないのかなと思われました。しかし、この日訪れて住職さんにきくと、最近は全く運動場に出ていないということでした。

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「とよ」が寝ている4番寝室をみんなで観察したところ、奥の方に「とよ」の体の黒いかたまりが見えるものの、全く身じろぎしませんでした。熟睡中のようでした。

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すきま風が寒いのか、「とよ」は開いた入り口に、自分で藁を積み上げていた

この日は、運動場に冬の間たまったフンなど片付けてやるつもりでしたが、「とよ」のあまりの熟睡ぶりに、そっとしてみんな何もしないで帰ってきました。

 

●いったん野生で大人になったクマでも、人間の飼育下で安心して、熟睡のような冬ごもりをすることが、確かめられました。

 

 

 

 

 

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