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兵庫県が野生動物管理計画に意見を募集中 2/28締切 その①

今回、県民に提示された資料は200ページ弱もあります。(インターネットから入手できます)

 

一般県民にとっては読むだけでも大変でしょう。しかも、バサッとこのように大量の資料を与えられても、どの部分に意見を述べればいいのかさえわからないのではないでしょうか。

 

兵庫県は本当に県民の意見を聞いてみたいと思っておられるのか大変疑問であり、このような膨大な資料を一般県民に提示されたことを大変残念に思います。

 

しかも、この資料は、去る1月26日に開催された兵庫県環境審議会鳥獣部会の専門家たちに配布されたものと、全く同じものなのです。専門知識のない県民にとってはハードルが高すぎるのではないでしょうか。

 

熊森はこの審議会を傍聴しましたが、同じ意見の方たちを委員に任命されているのでしょうか、兵庫県森林動物研究センターの専門員と研究員が次々と発表しただけで、専門家の方からは、あまり質問や意見が出ませんでした。(審議会になっていない)

審議会というより、森林動物研究センターの発表会のような感じがしました。

 

熊森的には、この管理計画案は、もう無茶苦茶だというくらい問題点が多く、残酷でぞっとする亡国管理計画案なのですが・・・

 

と言っても、委員から、少しは質問や意見も出たので、せめてそれだけでも県民に提示していただければ、一般県民が意見を述べる糸口になったのではないかと思われます。

 

いつも疑問に思うのですが、兵庫県森林動物研究センターの研究員というのは兵庫大学の先生たちで、県からお金をもらっている研究者です。兵庫県森林動物研究センターの専門員というのは、兵庫県庁の職員で行政マンです。

 

本来、学問の世界と行政の世界は独立性を保たねばなりませんが、兵庫県では一体化しています。これは組織上、大変まずいのではないかと思いますが、みなさんはどう思われますか。

 

研究者は行政の不利になることは言えなくなるし、行政は研究者のミスを指摘することができなくなります。その結果、県民は蚊帳の外に置かれてしまうのです。行政にデータを提供している兵庫県森林動物研究センターの研究員が審議会委員に入っておられることにも、大変違和感を感じました。管理計画案作成に参画している人が委員として輪の中にすわっているということは、反対意見などを出しにくい雰囲気を作る原因のひとつではないでしょうか。次回から、こういうおかしなことはぜひやめていただきたいです。

 

当協会は、昨年1月、兵庫県森林動物研究センター研究員のデータ隠ぺい体質がひど過ぎるとして、情報公開を請求しました。しかし、一部公開に終わったため、やむ終えず、昨年6月に県の情報公開・個人情報保護審議会に、殺されたツキノワグマの年齢や胃内容などを兵庫県も他府県並みに公表していただきたいと訴えましたが、いまだに回答がいただけていません。どこで止まっているのかしりませんが、基礎データだけは公表していただかないと、県民として政策判断がむずかしくなります。

 

県の組織体制になど興味のない人が多いでしょうが、実は、こういうことはとても大切で、組織体制が県の方向性を決めるのです。

 

前置きはこれくらいにして、兵庫県の鳥獣管理計画に意見を述べようと思われている方のために、ポイントを提示していきたいと思います。参考にしていただけたらうれしいです。

 

 

 

 

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