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山梨リニア工事でシカやイノシシが人里に移動の異変~第4回ストップ・リニア!訴訟傍聴報告

4月28日ストップ・リニア!訴訟第4回口頭弁論を傍聴してきました。137名の方が傍聴券を求めて並び今回も抽選となりました。

 

第4回目の口頭弁論では、リニア実験線がある山梨県の住民より、実際に起きている被害とこれからの延伸工事によって引き起こされるであろう被害についての陳述がありました。

 

山梨県笛吹市の現状については、野澤今朝幸市議はじめ3名の方が陳述され、トンネル掘削による水枯れの問題が述べられました。飲み水に使っていた井戸水や水田に用水していた谷川が枯れてしまったことに加えて、「地表の水が失われることによって、水飲み場やヌタ場を失ったイノシシやシカなどの大型獣が、周辺の人里まで降りてくることが、以前より頻発」するようになったということです。

 

リニア建設工事によって、動植物の生息地であった森の自然環境が破壊されていっているのです。このままリニア建設が進めば、リニア沿線すべての地域で同じような被害が発生することになります。生きられなくなって山から出てきた野生動物たちを待っているのは、行政による殺処分です。

JR東海は、私たちの命をはぐくんできた豊かな水源の森や多様な生物たちが、リニア工事によって危機に瀕していっていることが見えないのでしょうか。

 

この訴訟の中で、私たち原告側は、被告側に対し、「どこにどういう施設(車両基地など)ができるのか明らかにしてほしい」と求め続けています。今回は、裁判長が被告側にその計画を提示するよう求めました。被告側は次回以降の口頭弁論で、(国土交通省が)そもそも何を認可したのか、どういう基準でどういう具体的事象に沿って認可を下したのか、を示さなければならなくなりました。

 

今回の口頭弁論には、熊森会員さんも数名駆けつけてくださり、遠く山口県からご参加くださった方もいらっしゃいました。リニア沿線住民以外の方も、是非リニア問題に関心を持っていただき、日本の豊かな水源の森を残すために、取り返しのつかない国土大破壊、リニア工事即刻中止せよ!の声をみんなであげていきましょう。

東京地裁前の集会にて 4月28日

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