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速報 2月27日 四国のツキノワグマを絶滅の危機から救うため 高知県のクマ生息地の山林24haを購入しました!

生息推定数わずか十数頭~数十頭、絶体絶命の危機にある四国のツキノワグマの絶滅回避には、えさ場の保全・復元が不可欠です。四国の山は標高1000m付近まで、スギ・ヒノキの人工林で埋まっており、クマが個体群を維持するための最低数である100頭までの数を増やすことができません。

 

日本熊森協会が絶滅回避のためにできることはクマのえさ場拡大だと考え、本日、第1弾として高知県香美市物部町の自然林24haを購入しました!

 

赤枠内が本日購入した山

 

この山を拠点に、四国のみなさんとともに、えさ場である自然林の再生に 次々と取り組んでいきたいと思います。みなさん、ぜひ応援してください!

 

当協会の「クマ保護基金」にご協力を!

今回のトラスト地購入代金には会員の方のご寄付を使わせていただきました。また、トラストまでの調査や登記費用には、当協会の「クマ保護基金」を使わせていただきました。山林代金をご寄付くださった方、「クマ保護基金」にご寄付をいただいた方々に心から感謝申し上げます。

「クマ保護基金」は現在大阪で保護飼育中のクマの世話と、クマと人が共存するための実践活動に使わせていただきます。

ゆうちょ銀行振替口座 00980-7-203246 口座名「くま保護基金」

クレジットカードでもご寄付いただけます。

 

たくさんの方に応援していただかないと、大荒廃して放置されている我が国の奥山再生は進みません、四国のクマの絶滅を止め、水源の森を次世代に残していく日本熊森協会の活動にご賛同いただける方は、ぜひ当協会にご入会いただき、奥山再生の大きな流れを作っていただきたいです。

 

日本熊森協会へのご入会はこちら

 

 

熊森解説

購入した山林はクマ保護のための重要拠点

四国に唯一残されたクマ生息地である剣山地区の中で、動物の移動確保のために四国森林管理局(林野庁)が設定した「緑の回廊」が途切れる箇所が3か所あります。そのうちの1つである高知県と徳島県の県境にある物部川源流域の石立山山系の山林(標高670~1340m)が、本日購入した山林です。

 

分断された緑の回廊を拡大する効果も期待されます。自然林を中心とした山林で、NPO法人四国自然史科学研究センターの調査でツキノワグマが利用していることも確認されています。一部人工林も含まれていますが、購入後は、人工林部分を除去し、自然林を再生させます。

 

四国のツキノワグマの生息数が増えないのは、絶対的な生息地(えさ場)不足

四国山地のツキノワグマは現在では徳島県と高知県にまたがる剣山山系の標高1000メートル以上の山岳地帯に十数頭から数十頭しか生息していないと推定されています。1991年には、環境庁(当時)によって「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定されており、国内で最も絶滅が危惧されている地域個体群です。

 

現在、四国のクマは狩猟禁止となっていますが、数が増えません。その原因は、戦後の拡大造林で四国山地が高標高までスギやヒノキの人工林に置き換えられてしまった上、近年はわずかに残された自然林の下層植生がシカによって消えてしまうなど、絶対的な生息地(えさ場)面積が不足です。

 

四国のツキノワグマの絶滅回避をめざして、これまでいろいろな団体が調査研究されてきました。そのことにより、私たちは四国のクマの危機的な状況を知ることができました。

設立以来21年間、クマたち野生動物のえさ場復元活動に各地で取り組んできた熊森としては、なんとしても四国のクマにえさ場を拡大してやりたいと強く思ってきました。本日第1弾の山林購入に成功し、とてもうれしいです。応援してくださったみなさんのおかげです。

 

当協会は、今後さらに、四国での山林購入を増やしていきたいと考えています。剣山周辺の高標高地帯に山をお持ちの方で、自然林再生にご協力いただける方は、至急ご連絡ください。0798-22-4190(良いクマ)

 

また、林野庁、環境省、高知県、徳島県、民間団体などの皆さんにも、四国のクマたちが絶滅する前に、なにとぞえさ場拡大に取り組んでいただきますようお願い申し上げます。

私たちも、今後、さらなるえさ場復元拡大に取り組みます。

 

四国のみなさんと奥山保全・再生

日本熊森協会は、設立以来、地元の皆さんと一緒になって、ツキノワグマをはじめとする多種多様な生物が棲める豊かな森の保全・再生に取り組んできました(全国各地での奥山購入実績 日本熊森協会として225ヘクタール)。

 

クマの棲む豊かな森を四国の奥地に保全・再生することは、人間の生活にとっても水源の森の確保をはじめ、計り知れない恵みとなります。

 

クマは世間で言われているような危険な動物ではなく、大変臆病で、棲み分けにより人間と十分共存できる動物です。お知りおきください。

 

四国には、日本熊森協会高知県支部と愛媛県支部があります。四国のさらに多くのみなさんと、四国の山の再生、ツキノワグマの絶滅回避に取り組んでいきたいです。

 

ただいま、高知県庁で記者会見中です!

四国地図に赤く塗られた部分が林業のためのスギヒノキの人工林で、動物の餌がない場所です。

 

<本日夕方6:30からのテレビニュース報道予定>

テレビ高知、高知さんさん、RKC高知

日本熊森協会のクマのえさ場復元事業をご支援ください!

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