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リニア工事を止める運動を! 第9回ストップ・リニア!訴訟 (3月23日東京地裁の傍聴報告)

ストップ・リニア!訴訟の第9回口頭弁論が東京地裁で行われました。

傍聴定員98名に対し、140名が傍聴券を求め抽選に並びました。

 

2016年5月に提訴し、同年9月には第1回目の口頭弁論が行われました。第2回目からは、沿線各地の住民の方が次々と陳述を行ってきましたが、原告からの各地の報告は今回の町田、相模原で終了しました。

今後は、被告(国交省)側が3回にわたって反論し、それを受け、私たち原告側が追及していきます。

 

この日は、町田から地元のシイタケ農家の森和幸さんが、相模原からは桜井真理さん、浅賀きみ江さん2名の方が陳述されました。

 

シイタケ栽培に必要な井戸水が枯れてしまう

町田の陳述者は、シイタケ栽培にとても重要な井戸水が、リニアトンネルの掘削によって枯れてしまうことを危惧されていました。山梨実験線では果樹園や田畑に水を供給していた水路が枯れてしまったので、沿線各地で農家の方が危機感を募らせるのは当然のことです。

 

 

情報開示がないまま「影響は少ないと思われます」と言われても・・・

850人の地権者がいる相模原からは、桜井さんが、「大地が陥没する恐れはないのか」「JR東海は説明責任を果たしてほしい」「今まで全く説明がなく、盗人のごとく我が家の地下を勝手に掘り、リニアのトンネルを作ることが平然と行われてしまう。今のこの国を信じられない」などと、地権者たちの悲痛な声を代弁しました。

どの地域にも共通していることですが、ここも例に漏れずJR東海側からの説明は、情報開示などが無いまま「安全です」「影響は少ないと思われます」というだけです。このような状況では、住民の不安はぬぐわれることはありません。

 

 

相模原では、地元住民に愛され続けてきた神奈川県立相原高校がリニア工事によって移転を余儀なくされます。地元住民の浅賀さんは、そんな「心のオアシス」を奪われることが、地域住民の生活環境をも破壊すると訴えました。

 

 

被告側は、反論準備ができていないのか??時間稼ぎは認められない

原告側の陳述を終え、裁判長が、被告側に反論はいつごろ提出いただけるかといったことを質問しました。しかし、被告側代理人は、「すぐには反論できません」と回答しました。

今まで陳述してきた8か所を2か所ずつ(計4回で)反論していくことにしますと、被告側が述べたのに対し、裁判長、原告側からは、それでは時間がかかりすぎます。どうにかして3回までで終わらせるようにと伝えて、次回以降の期日が設定されました。

 

 

工事を止めるための運動をしなければ

このような裁判中をしている間にも工事は進んでいきます。訴訟だけでは、リニア工事を止めることはできません。

第3回の口頭弁論の際の報告集会で、原告団長の川村先生が、「裁判を進める一方で、この裁判を支える運動の裾野を各地にどんどん広げ、そのことが裁判に跳ね返るようにしていくことが大切」と、おっしゃったことを思い出します。

各地でストップリニアの運動を盛り上げていく以外に、リニアをストップさせる方法はないのです。

例えば、沿線各地で被害が出る度に小さな訴訟を行うなど、今後は、いかに「工事を進ませない運動」ができるかにかかっています。

 

次回以降の口頭弁論の日程は6/25(月)9/14(金)11/30(金)です。時間は14時半から東京地裁です。

第10回目以降も傍聴席をいっぱいにしていきましょう!ぜひご協力ください。

訴訟前集会にて
熊森本部が共に活動しているリニア市民ネット・大阪の春日代表も挨拶

訴訟後の院内集会 約100名が参加

大切な国土が、企業の利益のために取り返しのつかない破壊を受けているのに、指をくわえてみているだけの大人でいいわけない?!

もっともっと、大きなうねりを起こしていこう!

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