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9月7日 豊かな自然や住民生活を破壊する事業に規制を!河野大臣に全国再エネ問題連絡会が訴え

第15回 内閣府「再生可能エネルギーに関する規制等のタスクホース」(オンライン会議)で、全国再エネ問題連絡会共同代表山口氏(静岡県)が訴える

 

タスクフォース:緊急性の高い、特定の課題に取り組むために設置される特別チームのこと。もともとは軍事用語で「機動部隊」を意味する。

 

 

全国再エネ問題連絡会は、メガソーラーや大規模風力発電問題に取り組む団体が、国政へ声を届けるために設立されました。

熊森は、事務局と共同代表を務めています。

今回、上記タスクフォースで、連絡会の山口雅之共同代表が、全国で起こるメガソーラーや大規模風力発電開発に関する問題点について訴えました。

 

第15回目のテーマ
地域と共生した、持続可能な再エネ(主に太陽光発電)の導入拡大に向けた規 制・制度の在り方について

 

政府出席者
河野太郎規制改革担当大臣、藤井副大臣、内閣府事務方幹部

出席官庁
経産省(新エネ課:FIT法、電安課:電気事業保安関連)
環境省(温対法、環境アセス関連)
農水省林野庁

委員
大林ミカ(自然エネルギー財団)

高橋洋(都留文科大学)

原英史(元経産省)

川本明(元経産省)

招へい

山口雅之(全国再エネ問題連絡会共同代表)

 

当日の配布資料

 

第15回ライブ配信動画

 

全国再エネ問題連絡会の山口代表は、利益優先の違法・杜撰な再エネ開発により地域住民の生活が脅かされている実態を力強く訴えました。タスクフォースの委員の専門家のみなさんも、現実に起こっている再エネ開発のトラブルを解決するために、具体的な規制が必要であるとして、各省庁に的確な意見や質問をしてくださいました。皆様ありがとうございます。

 

しかし、残念ながら、経済産業省や林野庁、環境省の回答には真剣さがなく非常に中身の薄いものだったと思います。

 

特に林野庁の、再エネで森林を伐採したら保水力が衰えるというなら、より強固な調整池を作ればいいという発想は安易過ぎます。

林野庁は、メガソーラーや風力発電を建設するために森林がどんどん伐採されているというのに、規制をかける気はないようでした。

宮城県と山形県の県境北部では、緑の回廊に指定しているクマたちが棲む豊かな国有林を、外資のエネルギー会社に貸し、開発許可を出しています。

我が国に最後に残された生物の多様性に富む水源の森を潰してしまうことについて、林野庁で働く人やOBはどう感じているのでしょうか。

 

山口代表は、

「今日の国の答えは今までの延長線ばかり。全く改善されない。

事業者の財産権より私たちの生存権の方が優先されるべき。国民の命と暮らしを守るのが行政でしょう。

今の現状では悪徳業者がのさばるばかり。環境アセス法に罰則をつけてほしい。

県知事がいくら開発に反対しても、林地開発許可を不許可にできないなんておかしい。

今、このユーチューブを見ている方たちは失望されているはずです。

森林法に決定的な欠陥があります。森林法を改善しない限り、国民は守られません。悪徳業者が森林法10条を悪用してくる。現状ではお金を儲けることしか考えていない悪徳業者がのさばるばかり。違反者には認定を取り消す仕組みが必要。

今日のような答弁では、私たちは国に対して不信が募る一方です。もっと真剣に困っている全国各地の国民の声を聞いて、考えて欲しい。」

と必死に訴えましたが、担当部局は消極的だったと思います。

 

最後に河野大臣が「今日聞いた話は一部の地域の例だと思います。」という話をされましたが、この問題は一部の地域の問題ではなく、全国で起きている、あるいはこれから起こり得ることです。

自然生態系にとっても、地域の人々にとっても「極めて危機的」な問題であることを、各省庁の担当者の方にもご理解いただきたいです。

 

空気中のCO2濃度を下げるためにCO2の吸収源である森林を伐採して設置する自然エネルギーなど本末転倒です。自然エネルギーは自然を破壊しない場所で設置されるべきです。

 

山口共同代表、たいへんお疲れさまでした。これを皮切りに自然破壊型の再エネ問題に困っておられるもっとたくさんの方々を巻き込み、国政へ意見を届けて行きましょう!

 

★メガソーラーや大規模風力発電に取り組む住民のみなさん★

全国再エネ問題連絡会へ、ぜひご参加ください!!

豊かな自然や地域を破壊する開発を止めるため、力を合わせましょう
https://saiene-news.com/

 

 

 

 

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