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2022年度ドングリ充足のお礼

みなさん、今年も公園のドングリを送ってくださってありがとうございました。おかげさまで飼育中のクマたちに今年必要なドングリは、もう十分充足しました。今後、新たに集めていただく必要はありませんので、よろしくお願いします。

尚、今年は山の実りの大凶作年ではないので、ドングリ運びはしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

事務所に届いたドングリの山(これはほんの一例です)

 

毎年この時期、届いたドングリから出て来るゾウムシの幼虫対策に本部スタッフ一同大わらわです。ドングリの実をたらふく食べた幼虫はこの後、地面に潜って何年後かに、ゾウムシと言われる鼻の長い甲虫になって出て来るのです。

幼虫は小さくて足がないのに、潜るべき地面をめざして何メートルも移動し続けます。

事務所の前はコンクリートに覆われているので、地面というものがありません。ゾウムシの幼虫たちは、下水の蓋とコンクリートの間に少したまった土に頭を突っ込んで潜ろうと必死です。(幼虫には目がないのに、どうしてここに土があるとわかったのか不思議です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下水の蓋に集まって来たゾウムシの幼虫

 

うっかり踏みつぶしてしまわないように、本部スタッフ一同、一匹一匹そっとつまんで裏の花壇の土の上に持って行ってやります。そうすると、すぐ土の中に潜っていきます。

朝だけで下の写真くらいの量を拾います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドングリから出て来たゾウムシの幼虫

 

手のひらの上に置くと、とにかく何かに潜ろうと思うのか、手のひらをつついてきます。

一日何回もの幼虫拾いが必要で、結構大変です。そこで、いいことを思いつきました。

チリトリに入れた土にゾウムシの幼虫を誘導するのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾウムシの幼虫をチリトリの土に誘導

 

実験結果

ゾウムシの幼虫は、一匹たりともチリトリの土には向かってはくれませんでした。

あーあ。横向きや上向きには進まないのだ。

下向きに潜ることしかしないことがわかりました。

誰も教えもしないのに、本能ともいうべきものでしょうか。

 

 

クマたちにドングリを与えると、まず、ゾウムシの幼虫からおいしそうに食べ始めます。

以下は、皆さんから送っていただいたドングリを一日中食べ続けている11月4日のとよの動画です。

 

おかげさまで、とよは、もう今から冬眠しても大丈夫なくらい太ってきました。

ドングリを送ってくださったみなさん、本当にありがとうございました。

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