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松本市クマによる死亡事故第2弾 クマに人を襲う習性はない マスコミは「襲う」の言葉をやめよ 

わたしたちが、やがてこの国のクマは絶滅すると訴え続けて31年です。クマ絶滅の最大原因は、マスコミの「クマが人を襲う」という間違った言葉遣いです。

マスコミの報道により、「そんな危ない動物なら日本にいない方が良い。最後の一頭まで殺してしまえ」というヒステリーが、今、日本中に蔓延しています。

クマには不幸なことで、マスコミの責任は重大です。

 

こんな間違い、ちょっと考えればすぐわかるはずなのですが。もし、クマに人を襲う習性があるのなら、全国で登山者の死亡事故が相次ぐでしょう。素手で闘えば、クマに勝つことのできる人間など、まずいませんから。

 

クマは怖がりです。野外でのクマによる人身事故は、クマが怖い人間から逃れたい一心で、臨界距離内に入った人間をひっかいたり噛んだりして、自らの逃げる時間を確保しようとする行為の結果です。例外的に死亡事故もありますが、ほとんどはひっかき傷などの軽傷です。襲っていません。

 

クマがどんなに優しくて飼い主を思いやれる動物であるかは、飼ってみたらすぐわかることです。クマは、飼い主への感謝と敬意を一生忘れません。人間が見習うべき動物です。

今回の松本市での死亡事故に関して、飼い主を恨んで復讐したのかなどという発想は、あまりにも人間的です。

ご遺族も、必死で否定されているようですが、どのマスコミも、クマに襲われ飼い主死亡の誤報道です。ぺっぺと丸山さんは、最後まで深い愛で結ばれていたはずです。

 

クマは飼い主を慕うあまり、思い切り強く抱き着いてきたり、甘噛みをしたりします。

クマ同士ならどうもないのですが、人間はケガをしたり亡くなったりすることがまれにあります。

 

本来は、クマの研究者たちがマスコミの誤報道にノーの声を上げるべきなのですが、今、研究者たちは、論文を書きたくて、捕獲や解剖、DNA研究が主流です。クマを飼育しないので、生き物としてのクマがわからなくなっており、「クマ、人を襲う」報道の誤りに声をあげません。

 

長野市で、10頭のツキノワグマと20年間家族として暮らされた、宮沢正義先生の御著書「家族になった10頭のクマ」の中にも、今回と似た事件が書かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮沢先生は60歳の時、イソベトいう180キロ17歳の雄の飼育グマに抱き着かれて、26か所噛まれたことがあります。

傷はごく浅いものばかりだったと書かれていますから、甘噛みだったのでしょう。

 

96歳の今もお元気な宮沢先生に電話して確認すると、以下のように答えられました。

「イソベに思い切り抱き着かれた時、肋骨が折れるんじゃないかと思ったよ。ものすごい力だった。私の傷自体は浅くて入院の必要はなかったけど、緑膿菌に侵されて、そちらが大変で入院した。イソベの遊びが過ぎたんだ。飼い主の私には、最後の最後まで敬意あるのみだったね。飼い主への恨み?そんなもの、クマにあるわけないじゃん」

 

この問題に関心をお持ちの方は、「家族になった10頭のクマ」の該当部分を以下に添付させていただきますので、お読みになってください。

 

イソベの悲しい定め

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、マスコミの皆さん、「クマ、人を襲う」の誤表現を金輪際、やめてください。

けがをしたのなら、クマによるケガ、亡くなったのならクマによる死亡事故と、事実のみを書いてください。

クマに、人を襲う習性はありません。

 

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