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ベイズ推定法を使用してはいけません  国立研究開発法人統計モデル解析ユニット 山村光司氏

山村光司氏が、ベイズ推定法には欠陥があり使用できないことを論文に発表されているのをネットで見つけました。

 

北海道庁ヒグマ検討会委員のおひとりでもある山村光司氏のHPは以下です。

http://cse.naro.affrc.go.jp/yamamura/

 

この中で2016年の論文が紹介されています。

http://cse.naro.affrc.go.jp/yamamura/topic31.html

 

 

「ベイズ推定法を使用してはいけない」(原文は英語)

 

<論文の概要>

マルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC法)に基づくソフトウエアを用いることにより, Bayes (1763) 流のベイズ推定法で複雑な推定問題も簡単に解決できそうに見える。しかし,Fisher(1922)によって指摘されたように,ベイズ推定法には致命的な欠陥が存在している。いくらでも異なる推定値を捏造することができるのである。

 

現在では多くの人々が ベイズ推定法を用いているが,それらの人々はこの問題を見て見ない振りをしているかのようである。ベイズ推定法を用いれば,いかに簡単に推定値を正しく捏造することができるかを例示する。

 

 

<熊森から>

兵庫県のツキノワグマ940頭に爆発増加というシナリオは、当時の兵庫県森林動物研究センターのある研究員がだした、マルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC法)を用いたベイズ推定法で推定された値です。

 

奥山を歩き続けてきた熊森としては、兵庫県のクマが20年間に15倍に爆発増加したなど感覚的にまったくありえないので、当時、大学で統計学を教えておられる専門家たちに相談してみたことがあります。

 

先生方は大笑いされて、「ベイズ推定法でクマの生息数を推定することなどできませんよ。10年後の経済発展をここまでにするにはと、初めに結果を出して、そのためには毎年どうすればいいか考えることに使うためのものです。クマの生息数がわかっていないと使えませんよ」と、教えてくださいました。

 

先生方の説明は大変難しくて私たちにはわからないことも多かったのですが、ベイズ推定法でクマの推定数をいくらにでも好きな数にして出せることがわかりました。わたしたちは、この推定法で、クマ生息数を出すことはできないと確信を持ちました。なぜなら、この推定法でクマの生息数を出すには、捕獲率が必要です。

 

しかし、今年捕まったクマがいたとして、捕獲率を出すには、全体数がわかっていなければなりません。クマが何頭いるかわからないから推定しようとしているのに、全体数がわからないと推定できないなど、自己矛盾しています。熊森がベイズ推定法で熊の生息数を出すことは出来ませんといくら主張しても、権威や肩書がないからか、誰も取り上げてくれませんでした。

 

 

この度、権威ある国立研究開発法人の山村氏が、ここまではっきり論文で断罪してくださったので、もう、クマの生息推定数算出にベイズ推定法が使われることがなくなるのではないでしょうか。

 

これで、兵庫県クマ狩猟再開の根拠となった生息推定数940頭は根底から崩れました。クマ狩猟再開は、当然、中止されねばなりません。

 

 

 

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