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10月28日街頭活動 ベテラン猟師語る 環境省「すごいアウトドア」に腹立たしい思い

2018年10月28日は、午後1時から、環境省主催・兵庫県共催の狩猟者養成フォーラムがありました。

まず、室谷会長が、会場に来られていた環境省鳥獣管理室の担当者に、原田義昭環境大臣あての申し入れ書を手渡してから、みんなで参加者に、すごいアウトドアは、ひどいアウトドアだというチラシを配りました。

 

午後2時からは、兵庫県主催のクマ狩猟講習会がありました。

今度は、参加者に、クマを狩猟しないでくださいというチラシを配りました。

 

 

この日、何人かの猟師の方とお話ができました。

 

 

以下は、心に残ったあるベテラン猟師の言葉です。

 

狩猟について

私は狩猟は必要だと思っている。他県でクマを狩猟したこともある。かつて、狩猟でクマと人間の生活圏の線引きをしていたと思う。

しかし、環境省の「すごいアウトドア」については、あほらしいの一言だ。

だいたい、今の狩猟関係の雑誌を見てみると、裸の女の子が銃を持っている写真があったり、銃器や罠をキャンプ道具みたいな感覚で紹介しており、非常に腹立たしく感じている。

狩猟というのは、本来人間が動物の命の重みを知ることができるもの。

山に入るときにはこれから自然界の命を頂きますと必ずお祈りして、動物を獲ったら手を合わせて残すことなく自分たちで食べる。

そうした意識をしっかり持った猟師だったら、銃で射殺するにしても、動物がなるべく苦しまないように弾を命中させようという意識になる。

環境省が本当に若い猟師を増やしたいなら、しっかりした猟師に弟子入して何年も修行するシステムを作るべきだ。

狩猟をレジャーやスポーツと同じように扱う考えはとても危険。

命をゲーム感覚で奪うような若者が増えると、日本社会が乱れてしまうだけだよ。

 

有害駆除について

私は有害捕獲などする必要はないと思っている。狩猟で人間の力を野生動物に教えてやる方法が最もいい。

有害捕獲は野生動物を罠で大量に捕まえられるから獲り過ぎてしまう。

猟師は国や県から高い駆除費が支払われるから、有害駆除に参加するが、そのお金って私たちの税金だ。

有害駆除に参加したがる猟師は、ほとんど金もうけしか考えていない。

だから獲った動物の命を重んじて利用することなど考えず、殺した後は死体を山に放置するだけだ。むごいと思う。

国や行政は、もっと狩猟について真剣に考えるべきだ。

 

熊森から

いろいろな立場の方からお話を聞くのは勉強になります。

熊森も、現在のシカやアライグマなどの有害駆除のあり方に、大きな疑問があります。

殺しても殺しても、餌がある限り、すぐに元の数に戻ってしまいます。

その間に駆除されていくシカやアライグマの命は、膨大な数に上ります。

他生物の命の尊さや愛おしさが全く分からない、エリート研究者たちが考えたむごい対策です。

 

殺さない対策に転じるよう、国民みんなが声を挙げてくださらないと、世の中は変わりません。

みなさん、熊森と一緒に声を挙げて下さい!

 

21世紀の野生動物と人との共存はどうあるべきか、全国民の知恵を出し合うべき時です。

そのためにも、兵庫県は、情報公開を、なにとぞお願いします。

 

野生動物も日本国民です。マスコミのみなさんは、人間以外の動物の苦しみにも光を当てて報道してください。

 

 

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