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7月12日 新潟県での会長講演 第53回三魚沼土地改良ブロック大会

新潟県十日町の記念講演会場に入っていくと、すでに会場は130名ぐらいの方たちで埋まっており、座っておられる方々のほぼ全員が地位のある男性という感じで、農林省北陸農政局長さん、新潟県十日町地域振興局長さん、魚沼市市長さん(女性)、南魚沼市市長さん、新潟県津南町長さんら、そうそうたる人たちが集まっておられました。(偉い人が多すぎて、把握しきれなかった)

出席者のみなさんは全員が、土地改良に関わっておられる公務員ということでした。具体的に何をされているのかたずねてみたら、農業機械が入りやすいように耕地整理をしたりしているということでした。南魚沼産コシヒカリは他の地域の3倍の値段で売買されているということで、農業県新潟の力を感じました。と、同時に、この会場に来てくださっている方々に熊森の話は役立つのだろうかと少し不安を感じました。

しかし、発表者の発表を聞いて安心しました。豪雪の新潟県でも、農業用水の確保は大きな問題であることがわったからです。雪解け時の水量はすごい量だと想像できますが、雪が解けてしまうとたちまち水が確保できなくなることがわかりました。やはり豊かな森が必要です。森のことなら、森=植物+動物の、熊森です。農業用水確保のために、どの川にもダムを造っておられました。

70分間の記念講演でしたが、みなさんしっかりと聞いてくださっていたように感じました。

 

大会後の懇親会は、近くの十日町市当間高原リゾート「ベルナティオ」という超豪華ホテルで行われました。こんな豪華なホテルが日本にあったのかと驚くような豪華さでした。東電が所有しているということで納得しました。

懇親会では、いろんな方々が次々と話しかけてきてくださいました。クマなんか害獣で、駆除しなくちゃだめだよと言ってこられた方はおひとりだけで、あとの方はみなさん、熊森に共感します、共存の道をさぐるべきだという感じでした。

田畑でクマに何回か会ったという方たちもおられ、さすが新潟だなと思いました。トラクターのクラクションを鳴らしたら逃げていったということでした。新潟の山はナラ枯れがすごくて、クマたちの生存を支えられないのではないかと心配されている方もおられました。おしなべて、お話しできた新潟の農業関係者の方々は、少々の農作物被害なら見過ごしており、野生動物たちを殺したくないということでした。

山は荒れているが、地元の人たちの優しさが、新潟の野生動物たちを守ってくれていると感じ、あたたかい気持ちになりました。

 

お世話になったみなさん、本当にありがとうございました。

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