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7/23、24 東北で進む安易なクマ駆除の実態を視察して唖然 ③

東北では、いまだにこんなに簡単にクマたちが殺されていたのか。唖然としました。

事例1 スイカ畑にクマが出た!

(確かにクマの足跡が畑についていました)


指摘1 ここは山の中。クマの国に農地を開墾。

指摘2 追い払い、防除策(電気柵など)など皆無。

指摘3 谷に捨てられた売れないスイカが、クマを誘引している。

   

皮の白い色が見えるまで、きれいに食べ尽くすのがクマ。

 

このような状態で、クマを即、有害駆除してしまうなどあんまりです。非会員の方たちが、畑の持ち主に、「クマを誘引しないように、廃棄スイカは土に埋めてほしい。電気柵はクマに有効なので、防除努力をまずしてほしい」とお願いしてくださったところ、畑の持ち主さんは了解して下さったそうです。

この町の畑には、クマ捕獲罠があちこちに設置されていました。

  

どの罠の中にも、クマの大好物であるハチの巣が入っていました。

指摘4 これでは、関係のないクマまで、山から出てきます。

1つ目の檻は、有害駆除許可書がついていませんでした。(違法)

2つ目の檻は、有害駆除許可書はついていましたが、許可期限が1か月前に終わっていました。(違法)

クマやサルをおびき出すようなことを人間がして、出て来たら、防ぐ努力も何もせず、即、有害駆除申請して捕獲し、動物を罠にかけて殺してしまう。人間にそんな権利があるのでしょうか。そこには、生き物の命への尊厳がありません。県行政に改善を申し入れました。

どうしてもクマを捕獲しなければならない時は、

放獣が困難な箱罠ではなく、ドラム缶型檻にして、

クマがかかるや否や、餌のありそうなところに運んで放獣して下さるように申し入れました。生き物の命を大切にすることが、結局、自然を守ることに繋がります。行政の方々は、私たちの主張をていねいに聞いてくださいました。しかし長年の慣習があります。どこまで改革して下さるか、見守っていきたいと思います。

 

●この後、県庁記者クラブによって、報道の在り方などの改善をお願いしました。

要望:どこどこにクマが出たという事象だけ書くのではなく、原因と対策も書いてほしい。

何人かの記者さんが共感して下さいました。今後の記事に期待します。

 

 

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