くまもりHOMEへ

くまもりNews

八幡平クマ牧場ツキノワグマ6頭、阿仁クマ牧場に無事移送完了

オリに入れられて阿仁熊牧場に到着したツキノワグマ(7日、北秋田市の阿仁熊牧場で)

鹿角市の「秋田八幡平クマ牧場」(廃業)で女性従業員2人が死亡した事故で、同牧場に残されたクマ27頭のうち、ツキノワグマ全6頭の「阿仁熊牧場」(北秋田市)への移送が7日、始まった。

初日は推定年齢7、8歳の雄3頭が移送用のオリに入れられ、トラック2台で運ばれた。到着後、獣医師らが麻酔をした上で健康状態を確認し、冬眠用のクマ舎に移した。残る推定2~4歳の雌3頭は、8日に移送する。

6頭は当面、冬眠用や出産用のクマ舎で飼育して冬眠させた後、来年4月下旬の開業に合わせて、同牧場のツキノワグマと合流させる。

八幡平クマ牧場の元経営者の長崎貞之進氏(68)は「県、北秋田市、愛護団体が頑張ってくれたお陰で、今日までクマを生かしてこられた。感謝している」と話した。

同牧場に残るヒグマ21頭は、阿仁熊牧場の施設を改修後、来年夏以降に移す見込み。県は八幡平クマ牧場の冬期間の除雪などに備え、今月から非常勤職員2人を新たに雇用し、6人態勢で飼育している。

(2012年11月8日  読売新聞)

ヒグマは21頭は八幡平で越冬 県、職員増やし管理強化

 秋田八幡平クマ牧場に残ったヒグマ21頭は同牧場でことしの冬を越す。廃業した施設で飼育を続けることには住民に不安の声があり、県は秋田八幡平クマ牧場の管理支援に当たる非常勤職員を今月から2人増員し、降雪期の安全管理徹底を図る。

ヒグマは現在、21頭中17頭が敷地中央部にある屋外運動場付きの三つのおりに集められ、飼育されている。ことし4月の死亡事故で6頭が逃げたおりでは 9頭を飼育しており、県は「雪が降り積もって危険な時期には、運動場には出さない。できれば半冬眠の状態で飼育したい」とする。

県は除雪作業に追われる降雪期に備え、今月から同牧場で雇用する非常勤職員を、これまでの3人から5人に増やした。除雪用重機も県費でリースする。

北秋田市は全頭の受け入れを表明したが、前提となる阿仁熊牧場の改修工事の着工は順調にいっても雪解け後の見通し。工事完成の見通しはまだ立っていない。

(2012/11/08 08:30 秋田さきがけ新聞 更新)

 

熊森から

本日午後、現地から6頭移送完了の報告電話が入りました。昨日移送された3頭は、麻酔後、馴らし用獣舎に運ばれましたが、麻酔から覚めて、今日は3頭とも元気にしているということです。このぶんだと、うまく移送が完了しそうです。輸送代は当協会が集めた「八幡平クマ牧場クマ基金」が負担しましたが、麻酔代などは、秋田県の獣医師会の皆さんが集められている基金から出されたということです。

心ある多くの方々の善意が集まって、まず6頭の終生保護飼育が実現しました。すばらしいことです。

元牧場主さんや秋田県職員の皆さんをはじめ、今回の移送に関わってくださった多くの皆さん、また、応援してくださった多くの国民の皆さんに、心からお礼申し上げます。

クマたち。元気でね。

フィード

Return to page top