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明らかに、環境に百害あって一利なし リニアモーターカー 山梨県建設現場視察

今年1月26日午後、初めてリニア建設現場を見ました。こんなグロテクスな巨大建造物を、山梨県どころか、美しい南アルプスの山を貫いて大阪まで、残された大切な自然を破壊しながら建造していくだなんて、日本に生まれて、この美しい国土を愛することができない人たちがいるのだろうかと、不思議にも思い、悲しくも思いました。

 

リニアモーターカー建設現場近くのブドウ農家の方にインタビューしてみました。やはり地下水脈が切断されて、水が枯れたり、また反対に、かなり離れた思いもかけない場所から水が噴き出したりしているということでした。地下水脈をぶち切るのですから、当然、そうなると思います。地元にとっては迷惑この上ない事業でしょう。

 

景観にとってどうか。

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美しい風景の前に、巨大な白線が引かれる。景観に百害あって一利なし。白線はそのうち、色が汚くなっていくはずです。

山中のトンネル部分では、熊森的には、振動と騒音で、冬籠り中のクマたちが跳び出してしまうと言えます。リニアによって、山を捨てて、人里に出ていく動物たちが増えるかもしれません。そうなれば、国は何の躊躇もなく、ただ彼らを殺すだけでしょう。

 

とにかく近くで見ると、リニアトンネルは大きいのです。

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これだけのセメントの材料を、どこから持ってくるのか不思議です。セメント原料を採掘した場所でも、国土大破壊となっているはずです。この場所を見る限り、野生生物や弱者への配慮は全くなされていません。トンネルの下に付け替えられた新しい川(というより水路)に落ちた動物や子供は、垂直3面張りのため、2度と地上に上がれません。もちろん川の中の生態系は、完全に失われていました。

 

近くの山の中を覗いてみました。

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ここは以前、川だったのだろうと思われますが、完全に水が干上がっていました。山梨県の野生動物たちは、リニアの工事で失った水飲み場を新たに探さねばならず、みんな大混乱に陥っていると思われます。

 

山梨のこれまで美しく静かだった環境が、大破壊されようとしています。今からでも遅くない。大手メディアは、現地を取材し、全国に真実を報道して欲しい。国民は、報道がないから、現地を見たことがないので想像力が働かず、黙っているのです。真実を知れば、この事業で金儲けができそうだとして正常な判断力を失ってしまっている人たちでない限り、ほとんどの国民は、リニアなんていらないと反対し始めるでしょう。

 

ああ、それがわかっているから、リニア推進報道しか、世に出さないのですね。

 

 

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