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くまもりNews

10月15日 豊能グマ、藁入れ後、1週間目のご報告

大阪府豊能町で誤捕獲され、狭い檻に入れられたまま4か月になるオスグマ。推定4才。

クマは、まだ、生きていますか?元気でしょうか?

各地から、安否を問う電話やメールが、くまもり本部には入ってきます。みなさん、心配して下さってほんとうにありがとうございます。

本部も一生懸命お世話をしていますので、一応、見た目は元気です。

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 10月15日撮影

 

狭い運搬用檻ではありますが、少しでもクマがストレスを発散できるよう、本部ではいろいろな工夫をこらしてお世話をしています。

8月19日に、今年初めて獲れたドングリを、少量与えることができました。それ以降は、会員の皆さんがドングリをたくさん送ってくれるようになりましたので、今では、大量のドングリを与えています。

最近は気温が下がってきました。先週は、水洗いによる獣舎の掃除後、濡れた鉄板の上で寝るのは寒かろうと、床の水分をよくふき取ってから、藁を入れてやっています。

 

 

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1週間後の10月15日に行ってみると、何と、クマは、藁を床の半分に押しやり、寝床にしていました。残りの半分の床には、ドングリの殻などが大量に散乱しており、こちらは、食事場所として利用しているもようです。また、檻手前の右隅っこには、1週間分と思える糞が藁に浸み込んでいました。クマは、この狭い檻の中で、少しでも快適に暮らせるようにと、いろいろと工夫しているようです。(かしこ~い)

 

主食はドングリ、そしてクルミやリンゴなどのデザートを与えました。一番、よく食べていたのは、クルミでした。太郎や花子と比べると、体の周りの脂肪のつき方がかなり弱く、冬籠りに備えた身体になっていません。

 

このクマは、放せるものなら、1日も早く山に放してやりたいです。もし、どうしてもそれがかなわないのなら、殺処分ではなく、くまもりがきちんとした獣舎の建設を開始してそこで保護飼育をしたいと考えています。ありがたいことに、獣舎の土地提供を申し出てくださった方が現れました。どちらにしても、早く行動に移したいのですが、どれも交渉相手のあるものなので思うようなスピードでは進みません。わたしたちはクマの健康状態を考えてやきもきしていますが、しかしもうタイムリミットです。はっきりした方向が決まり次第、ブログで発表したいと思っています。

 

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