くまもりNews
3月17日 鹿児島県森林管理署のご厚意で、人工林伐採跡地に広葉樹を植樹(くまもり霧島植樹地)
鹿児島県霧島市の人工林率は70%という高率です。
そのなかで、少しでも動物の棲める広葉樹の山を取り戻したいと、くまもり鹿児島県支部は鹿児島県森林管理署にお願いし、平成23年、人工林伐採跡地の国有林約1.2haに、実のなる広葉樹500本を植えさせていただきました。
3月17日、森山会長と九州各県の熊森支部長らが、くまもり霧島植樹地を視察しました。植樹地は、シカよけ網で囲まれており、毎年下草刈りも行われ、苗木は順調に育っていました。
植樹地遠景。枯草で白っぽく見える所が、植樹地です。このあたりの山は、なぜか山の形が独特で、見慣れない不思議な形をしています。案内してくださった鹿児島県会員に尋ねると、シラスという火山灰で出来た山だからだそうです。
植樹地は、道路の上と下に分かれています。
看板 写真は、逆光で字が読みにくいですが、「動物たちが棲める豊かな奥山、水源の森を次の世代に」と書かれています。
シカよけ網で囲まれた植樹地 マテバシイなどの常緑広葉樹や、クリ、アカガシ、ヤマザクラなどが植えられていました。
ここはウサギが多くて、ウサギが苗木を齧るそうです。刃物でスパッと切ったように枝が落とされているのはウサギの仕業で、あちこちに落とされた枝がありました。シカが多いということでしたが、地面には一面に枯草が生えており、表土が露出したりはしていませんでした。九州の暖かさと雨の多さのおかげで、シカが食べても食べても草は消えないのでしょうか。
ウサギに齧られた枝
掘ったばかりの穴が道路と植樹地の間のアスファルトが浮き上がったところにありました。
アナグマがミミズを探して掘ったあと
草が多いところは、生き物も多いようです。
広葉樹の植樹に土地を提供してくださった鹿児島県森林管理署に感謝しながら、帰途につきました。 全国でこのような取り組みが広がればいいですね。鹿児島県支部は、今年も、下草刈りを行います。鹿児島県支部の皆さん、その時は駆けつけてあげてください。