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6月7日(日)早朝 三重県いなべ市クマ捕殺隊集結地でクマの助命を訴える

6月4日に三重県庁を訪れた時、滋賀県で起きた人身事故の加害グマと三重県が放獣したクマは別個体の可能性が高いと獣害対策課の課長も認めていたので、6月7日に三重県がクマを捕殺することになったことを知って驚きました。


6日の夕方、本部から若者6名が現地に行って、集まられた猟友会員の皆さんに、DNA鑑定が出るまで殺さないようにしてくださいと、お願いしてみようということになりました。

7日の早朝3時50分に本部に集まり、午前4時に本部を出発しました。

昨夜は遅くまで、訴えるチラシやプラカードなどを作ったので、ほとんど寝る時間がありませんでした。(筆者は2時間しか寝れなかった)

捕殺隊の集合場所である三重県いなべ市農業公園に6時30分に到着すると、もう、猟友会や行政の方々が20名くらい集まっておられました。

三重県を初め、滋賀、和歌山、愛知など近隣支部から7名の会員が駆けつけて下さっており、感激しました。
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午前7時には、養老町、大垣市、いなべ市の猟友会の方々だけで数十人にもなり、装備の点検や打合せをされていました。

(いなべ市猟友会15名、大垣市猟友会9名、養老町猟友会8名、海津市猟友会11名)

私たちは、「DNA鑑定が終わるまで、クマを殺さないでください!」と、ひとりひとりが猟友会のみなさんに必死に訴えましたが、三重県庁の獣害対策課の方に、止められました。

行政の方々は、クマを殺すと強く決意されているようで、熊森の「クマを殺さないでほしい」という必死の訴えには誰一人耳をかそうとしてくれませんでした。

テレビ局が取材にきていましたが、熊森にはまったくインタビューにきませんでした。
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行政・猟友会の人々が車で山の中向かって次々と出発され始めました。私たちは、その人たちに向かって最後まで、「クマを殺さないでやって下さい」と訴えつづけました。
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いっしょに山に入ろうかとも思いましたが、警察の人に、山に入ってはいけないと止められました。

行政や猟友会の方に、少しでも熊森の想いが通じたのかわかりませんでした。最後の猟友会の車が、駐車場を出発し、現場は閑散となりました。

このクマが殺されないように助けてやろうと思ってやってきたのに、これ以上どうしていいのかわからず、何もできない自分達の不甲斐なさにやりきれない思いでした。

7日夜、三重県庁の獣害対策課に電話したところ、今日はクマを見つけられず、殺せなかったことがわかりました。まだ、クマは生きている!希望が湧いてきました。

熊森みんなで知恵を出し合って、このクマを何とか守りましょう!!

文:Momi

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