くまもりHOMEへ

くまもりNews

秋田行政「捕獲なし」が一転して「殺処分」に、死亡山中現場にクマ捕獲罠を設置 熊森は厳重抗議

秋田魁新報 電子版(5月26日)によると、先日秋田県鹿角市で、21日22日と連続して、2名の方が亡くなられたクマによる人身事故現場に、クマ捕殺用罠がしかけられました。

 

5月26日、くまもり本部はすぐに問い合わせました。

 

県自然保護課・鹿角市農林課・鹿角振興局森づくり推進室

今回事件があった現場近くに林業の施業地があったり、高圧電線の管理等、今後も人が入ることがある。地元住民の不安を解消するため、捕獲罠を設置し、その後クマを殺処分することになった。

捕獲罠は25日~来月6日までの、現場の立ち入り禁止期間中設置。(ハチミツ罠でクマを誘引するため、山に人間が入っていない状況下でないと安全に捕獲できないから)

昨年10月の人里でのクマ目撃情報が6件と、前年の半分、12年の6分の1と激減していたことから、ブナの実などのえさが豊富にあり、山を下りてこなかったのではないか。クマの個体数は例年より多い可能性がある。

 

熊森見解

・今回の事件は、人間がクマの棲む深い森の奥まで入って行って、彼らの食料を奪う行為を行ったことによって起きたものであり、クマ側には何ら責任がない。クマの国である山奥に捕獲罠を設置して、かかれば殺処分するとは、人間の倫理観を疑う。

クマが人里や市街地におりてくると人間はこわがって大騒ぎするが、クマにとっても、人間が自分たちの生息地に入ってくることはこわいことなのです。

 

・捕獲されたクマが、今回の加害クマかどうか特定することは不可能。それでも殺処分するのなら、冤罪を認めることになる。子どもたちの教育上も、良くない。一転して捕殺を目指すことにした秋田県の決定は、人間として恥ずべき行為であり、熊森は絶対に認められない。人間は、罠も銃も持っていない臆病な相手(=クマ)の立場に立って考えられなければならない。

 

・ネマガリダケの竹の子を採りに来ている人の声 ーー5月24日読売オンラインネットよりーー

通行止めになった市道には23日昼頃、軽トラックの男性が訪れた。採ったタケノコを業者に買ってもらっているといい、「クマの被害は知っているが大丈夫だろう。別のルートから山に入る」と話した。

 

・秋田県行政が本気で人身事故を減らしたいのなら、人間がタケノコとりに入れるエリアと時間帯を決め、しっかり人間側を管理していくべきでしょう。

フィード

Return to page top