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「希望の牧場ふくしま」に、東北応援くまもり基金の残りを寄附

来年の3月で、東北大震災・福島原発事故から6年です。

あれ以来、福島第一原発の見える14キロ地点の浪江町で、取り残されたようにして、ただただ330頭の牛たちの命を思い、ずっと育てて来られた「希望の牧場ふくしま」の吉沢正巳氏たちのご苦労はいかばかりのものだったか。

想像するだけでも、恐ろしくなります。何にも変わっていないからです。

吉沢氏から、「この先の5年間も被曝牛と共にこの場所で運命を共にしていこうと思う」といううニュースレターをいただきました。

 

3・11大震災・原発事故は、もう多くの国民にとって風化された過去の記憶かもしれませんが、吉沢氏は、「3・11大震災・原発事故は、本質的に今も継続中の日本の大題問題だ」と言われます。「復興オリンピックなど、東京のエゴイズムだ」とも言われます。そう言われてみたら、そうだろうと思います。

 

除染のために表土をはぎ取って入れた黒いフレコンバッグ3000万袋は、家の横の仮置き場に積み上げられたままです。中間貯蔵処分場の建設が絶望的に行き詰っているため、仮置き場が最終処分場化しつつあるそうです。

 

今の所、線量の高い浪江町には帰還できませんが、いずれ戻りたい町民が2割、戻らないが5割、わからないが3割なのだそうです。吉沢氏は、浪江町は、被曝別荘地帯になるだろうと言われています。常時住むことは不可能。そんな絶望的な状況の中で、

吉沢氏は、「国県町が何とかしてくれるのを待っているのではだめ。自分から動いて行動する中で小さな希望が見えてくる」と言われます。このあたりは熊森の感覚とまるで同じだと思いました。

 

東北応援くまもり基金の残りが少しあったのを思い出して、解約し、希望の牧場ふくしまに全額送ることにしました。

東北応援くまもり基金の使途報告は、これが最後となります。

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