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九州豪雨お見舞い 土砂崩れの原因報道を 人工林率福岡県朝倉市87%東峰村86%大分県日田市76%

 記録的な豪雨に見舞われた九州北部の福岡大分両県では、崩れてきた山に集落が飲み込まれるなど、被害は甚大です。
亡くなられた方には、心からお悔やみ申し上げます。
また、怪我をされた方、財産を失われた方、被災されたすべてのみなさん、すべての生き物たちに、心からお見舞い申し上げます。
それにしても、マスコミ報道はいつものごとく、天災で済ませています。
スギの人工林が崩れた              大分県日田市(毎日新聞より)
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確かに、記録的な豪雨でしたが、山がスギやヒノキの人工林ではなく下層植生が豊かな広葉樹の自然林であったなら、ここまでの災害には至っていなかったのではと思われます。
今後も、温暖化により、ますます今回のような集中豪雨が起きると言われています。
下草の生えていない放置人工林に早急に手を加えて改善していかないと、今後も恐ろしい災害が後をたちません。一刻も早く国民が山崩れの原因に気付くように、山が崩れたではなく、「保水力を失った人工林が崩れた」と、報道すべきです。
戦後の林野庁の森林政策の失敗により、日本が災害大国になってしまったことは、当事者たちが誰よりも知っておられます。私たちは今さら林野庁を責める気はありませんが、少なくとも国民に、本当のことを伝えていただきたいです。更なる災害を防ぐために。
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九州の山に詳しい、熊本県平野虎丸氏の7月7日ブログを以下に転載させていただきます。

大量流木で被害拡大 深層崩壊でごまかすな 朝倉・日田の土砂災害 テレビ朝日報道ステーション

平野虎丸です。ご訪問ありがとうございます。

福岡朝倉市と大分県で発生した大雨による土砂災害の死者は、7月7日現在、死者11名、不明者20名以上と報道されています。犠牲になられた皆様に心よりお悔やみ申し上げます。

30年も前から挿し木スギによる土砂災害の危険を訴えてきた者として、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
こういうことが二度と起こらないように、毎年土砂災害が発生するたびにブログなどで書いてきましたが、マスコミが土砂災害の専門家と称する大学教授の間違った解説を報道し続けるために、何時まで経っても、挿し木スギによる土砂災害の犠牲者をなくすことが出来ません。
残念です。
土砂災害による死者は90%減らすことができるのです。
土砂崩れの原因さえ知っていれば・・・。

7月7日のテレビ朝日「報道ステーション」をみていたところ、今回の災害は「流木が被害を拡大した」として、、九州大学元教授(河川工学)である橋本氏が大量流木の原因を「地下水の影響による深層崩壊」と説明されていました。
説明も間違っていますが、使用された図も間違っていました。
実際は根のない挿し木が崩壊しているにもかかわらず、描かれていた図は広葉樹でした。
樹木の種類も実生か挿し木かも分らない大学教授や司会者では、真実は不明のままです。
土砂災害を「大雨による深層崩壊が原因」として終わらせていては、国家の無責任な植林はいつまでも続き、植林による国民の犠牲もなくなりません。
土砂災害の専門家としてテレビ・新聞で間違った解説をされている大学教授の皆さんたちと直接話しあいたいと思います。
土砂災害から国民の生命と財産を守るために。

引用元 http://blog.livedoor.jp/rokuten1/

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