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大人になったりりしい「とよ」 8月17日、冬籠り前の食い込み期に入っていることが判明

「とよ」オス7才は、青年期を脱して、今や凛々しい大人に成長しています。

 

1日に何十回もプールに入る「とよ」

 

その割に、大好きなプールにカエルが卵を産んだときは、気味悪がってプールに入れなくなるなど、クマ独特の怖がりの一面はしっかりと保っています。

 

この間の「とよ」のことは、日本奥山学会誌Vol5(定価500円)に、日本熊森協会調査研究部員が、「野生ツキノワグマの飼育からわかった行動と食性」(2015年~2017年)という題で研究発表したことをまとめています。

 

日本でこの本だけという、クマを飼った者にしか研究できないおもしろいクマの生態新発見でいっぱいです。日本奥山学会誌Vol5をまだお買い求めておられない方は、ぜひご注文ください。クマに関心のある者にはたまらない内容です。(p12~p31)おすすめです。

日本奥山学会誌Vol5

 

今年の「とよ」の話題としては、何と言ってもお世話隊に心をどんどん開いてきたことです。

以前のようにお世話隊を威嚇したり、お世話隊を見て常同行動をすることもなくなりました。

大変慎重で臆病なクマですが、学習能力は高いのです。

のんびりとくつろいで、金網をよじ登ってひさしの上で休んだり、お世話隊の真横で安心して食事をしたり、プールに入りながら、すぐ横にいるお世話隊の人達を眺めたりするようになってきました。(この変わりよう!)

ひとりでくつろぐ時にしていた行動を、お世話隊の目の前でもするようになった

 

お世話隊の横でも安心して食事をするようになった

 

プールにつかりながら、お世話隊をのんびり見ている「とよ」

 

本当はクマも、人間となかよくしたいのだと思います。金太郎物語のように。

人間が殺しに来るから、クマは、人間から逃れようと、人間をはたいたり噛んだりするようになったのだと思います。

人間に殺されそうになっても、無抵抗でしかおれない弱い動物もいます。

クマは人が素手で闘えば、人間より強い動物です。

人間が調子に乗って森を破壊し尽くしてしまわない為には、森にはクマが必要です。

クマに人間は必要ありませんが、人間にはクマが必要なのです。

 

しかし、8月17日にお世話に訪れると、「とよ」の様子がすっかり変わっていました。

この日、最高気温は32度、最低気温は23度でした。

冬籠り前の食い込み期が始まったようです。

これまであんなに大好きだったキウイやブドウなどの液果フルーツではなく、堅果フルーツのクルミを欲しがります。

そしてなんかとても落ち着かない様子です。イライラしてるようにも見えます。常同行動も始めました。

当分は傍に寄らないようにしようと思います。

何が欲しいのかわかりません。人間が飼育することには限界がありますが、しかたがありません。

 

春、冬ごもり明けにはけっこう太っていた「とよ」ですが、今はかなりやせています。

8月17日の「とよ」

 

自然界ではこの時期、クマは青いドングリやまだイガの青いクリを食べるのでしょうか。

そのようなものは入手できないので、私たちはひたすらドングリの実が落ち始める10月を待ち続けます。

クヌギやアベマキのドングリが落ち始めたら、会員のみなさん、集めて本部に送って下さいね。

お世話隊のみなさん(ボランティア)

 

お世話隊のみなさん、いつもありがとうございます。

「とよ」の飼育に必要な経費は、「くま保護基金」から出させてもらっています。

「くま保護基金」にご寄付くださったみなさん、本当にありがとうございます。

「くま保護基金」は1年後には、会費とは別に会計報告をさせていただきます。

 

 

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