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昭和48年→平成27年 国内木材需要40%減 現在、国内丸太挽きの国産材率76%(農林水産省)

株式会社 山田事務所の山田社長の発表資料

「統計から見た最近の木材需要の動向」が、ネットで閲覧可能です。大変、参考になります。

 

Wクリックで画面を大きくするか、またはネット上で資料を入手してください。

 

戦後の焼け野が原で50年後の木材需要を予測するのは、国にとっても難しいことであったと思います。だからと言って、水源の森まで人工林にしてしまうとは、国中が狂ってしまっていたとしか思えません。

 

しかも、新規住宅着工数は減る一方です。

 

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今後は人口が減り続けることが確実の上(地球環境を守るには、国土で食料自給できる適正人口にまで、ゆっくりと自然に人口縮小していくべきでしょう)、周りを見ていても空き家が目立つ時代になってきました。ますます新規住宅着工数は減っていくことでしょう。

 

このような木材需要の動向も明らかになったのですから、放置人工林を国策で早く保水力豊かな天然林にもどしていかねばなりません。過剰な放置人工林を間伐などでごまかしてこのまま維持しようとするなら、田植えもできないような大変な水不足の時代がやってくるでしょう。そうなってからでは、もう遅いのです。

 

1992年、尼崎市立武庫東中学校の中学生たちが兵庫県庁の林務課を訪れ、「明らかに、人工林が過剰で、弊害がいっぱい出てきています。スギ・ヒノキの植林にストップをかけてください」と訴えた時、「何をバカなことを言い出すんだ。兵庫県はこれからも、どんどんスギ・ヒノキを植えていきます」と係官が激怒されたことを鮮明に覚えています。本当は、中学生の発言は表彰に値する発言だったのにと、恨み節の一つも言いたくなります。

 

熊森も設立以来一貫して過剰人工林の縮小と天然林化を訴える一方、自らもお金を出し合って天然林再生を実践し続けています。

目で見ればわかることであっても、数量化されたデータがないのは科学的ではないとして私たちの訴えを一切受け付けようとしてこなかったのが、これまでの行政の一貫した科学的?姿勢でした。反省していただきたいと思います。

 

今回、農林水産省が、自ら数量化したデータを出されたのですから、かくなる上は、過剰な需要予測をもとに造ってきた人工林を、一刻も早く自然林に戻してください。

私たち大人の責任で、人間、そして多くの生き物たちがこの国で生き残れるようにしておかねばならないのです。

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