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みなべ町議会議員、議会で放置人工林の天然林化を事業化するよう提案

和歌山県みなべ町の真造賢二議員が、将来もはや何の役にも立たないばかりか、山崩れ、河川への土砂の堆積、水資源の枯渇、鳥獣害被害、花粉症等の原因になっている放置人工林を森林環境税で天然林に戻せるよう事業化すべきとして、議会で町長さんに質問されました。

 

まだ決まった訳ではありませんが、町長さんも前向きの回答をされておられます。

 

和歌山県みなべ町議会だより(3月1日発行)より

Wクリックと拡大で全文が読めます。

 

熊森から

全国の都道府県議会及び市町村議会で、このような質問や提案が続いてほしいです。同様の質問や提案を議会でしてくださる議員さんがおられましたら、放置人工林の天然林化を訴えて26年の当協会まで、ぜひお知らせ願いたいです。

 

2007年、熊森は全力を振り絞って国会ロビー活動を行い、鳥獣被害防止特措法の第十八条に、国及び地方公共団体は、人と鳥獣の共存に配慮し、鳥獣の良好な生息環境の整備及び保全に資するため、地域の特性に応じ、間伐の推進、広葉樹林の育成その他の必要な措置を講ずるものとする。(生息環境の整備及び保全)という一条を、国会議員のみなさんに入れていただきました。(この特措法の年間予算は全国で毎年92億円)

 

しかし、その後、調べてみたところ、鳥獣の捕殺や被害防止柵には大量の予算が使われていましたが、広葉樹林の育成に使われた予算はずっとゼロでした。担当者に理由をたずねると、申請する集落がゼロだったからということでした。 (個人使用不可) ガックリ・・・

 

私たち自然保護団体が少しでもこの国の野生動物や山を守ろうと、国会でいい法律を作ってもらっても、実践してくださる人達が現れなかったら、すべて絵に描いた餅です。

 

放置人工林の弊害は、もう待ったなしにまで大きくなっています。今度こそ、森林環境税を有効に使って、全ての生き物たちのために、子や孫のために、日本から放置人工林をなくしていっていただきたいと、都道府県担当者、市町村担当者のみなさんに熱望します。

 

 

森林環境税の使い方に関するくまもり提言

国民の材の需要量は、以前の6割に落ちており、今後、人口減に伴って益々縮小していくと思われます。

燃料にしたらという声もありますが、燃料にするなら広葉樹です。

 

 

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