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6月18日札幌ヒグマ人身事故、4名負傷 ヒグマを追いかけまわしたことが大きな要因 

6月18日、札幌市東区に1頭のクマが市街地に現れ、次々に人身事故が発生し、クマが射殺されるという非常に痛ましい事件が発生してしまいました。

 

以下、各マスコミの報道

 

uhb北海道文化放送 「緊急特番 札幌の住宅街でクマ出没4人けが・駆除までの一部始終」

hbc北海道放送 「速報 札幌の市街地にクマ、ハンターが駆除…襲われた4人ケガ、路上で倒れ込む人も」

 

お怪我をされた4名の方々には、1日も早いご回復を祈念し、心よりお見舞い申し上げます。

 

熊森本部は、当日の朝、この情報を知り、すぐにヒグマ研究第一人者の、北海道野生動物研究所所長、門崎允昭顧問にこのクマの対応についてご助言をいただきました。全国の会員や胸を痛めた人たちが、札幌市や北海道庁にこのクマをそっと見守ってほしいとたくさん電話をしてくださったようです。

しかし、午前11時10分、クマは射殺されました。

 

市街地に出てきたヒグマが人身事故を起こした例は、これまでありません。

 

今回なぜこのような痛ましい人身事故が連続してしまったのか、確実に言えることは、

大勢のマスコミなどが、このクマを追いかけまわし、パニック状態にさせたことです。

これは、クマの専門家だけでなく、インターネットのニュースをみた多くの方々も指摘されていることです。

タクシーでクマを追いまわすメディア。奥に見えるドーム状の建物は、自衛隊丘珠駐屯地。uhb北海道文化放送6月18日より

自衛隊丘珠駐屯地正門で、逃げてきたクマに押し倒され、転倒する自衛隊員と思われる方 uhb北海道文化放送 6月18日より

 

 

今後、市街地に出てきたクマを、大声を出したりクラクションを鳴らしたりして大勢のマスコミや人員で執拗に追う行為は絶対にお控えいただきたいです。自分がそのようなことをされたらと想像すればわかることです。クマをパニックに陥れ、人間の命と、クマの命の両方を危険にさらします。

 

現在、北海道内在住の門崎允昭氏、安藤誠氏の両熊森顧問とも連絡を取り、今回の件についての詳細な検証と市街地に出てきたヒグマにどのように対応すべきかを検討しています。詳細は追ってご報告します。

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