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山中のくくり罠にかかった子グマを見ていた猟友会員、母グマにかまれ重傷 子グマを母グマの目の前で射殺 

以下、 8月16日朝日新聞ヤフーニュースより

 

 16日午前6時10分ごろ、長野県信濃町大井の山中で、近くに住む猟友会所属の建設作業員、島田輝明さん(60)がクマに頭などをかまれたと、島田さんの友人から119番通報があった。長野中央署と長野市消防局鳥居川消防署によると、島田さんは、頭から顔にかけて複数回かまれて重傷を負い、長野市内の病院に搬送された。

 

島田さんはイノシシを捕獲するため山中にワナを仕掛けていて、ワナ(熊森注:くくり罠)にかかった子グマ(体長約75センチ)の様子を見ていたところ、母親とみられるクマが現れ、かまれたという。

 

島田さんは近くの道路まで逃げ、友人に電話した。

 

信濃町産業観光課農林畜産係によると、猟友会や町職員が現場に駆けつけた時、子グマは助けを求めて鳴き声を上げ続け、親とみられるクマは、逃げ去らずに興奮状態にあった。猟友会が子グマを殺処分すると、親とみられるクマは姿を消したという。

 

同係は「クマを落ち着かせるため、子グマの鳴き声を止めなければならず、殺処分せざるを得ない状況だった。近くに人家もあり、子グマが成獣になった時、再びこの場所に現れ、人を襲うなどする危険性も高いと判断し、猟友会などと話し合って殺処分を決めた」と説明している。

 

(熊森から)

信濃町産業観光課農林畜産係の主張は無茶苦茶で認められない。

それにしてもクマにとっても人にとっても何と悲惨な出来事であることか。

原因は何か。

棲み分けが出来ていない。

 

肥沃な平地はすべて人間が取った。

であるなら、山中は野生動物の国である。

それを認めないというのであれば、共存などもはやできない。

 

生物多様性条約批准国としては、山中に罠を掛けることをやめなければならない。

今回の悲惨な事件の原因は人間が作ったことを、忘れてはならない。

子グマをすぐに罠から外して逃がしてやるべきだった。

箱罠と違って、くくり罠は外しにくい。

そんな罠を山中に掛けるべきではない。

子グマが誤捕獲されたらどうなるか、当然考えておくべきだった。

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