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カテゴリー「企画・イベント」の記事一覧

(お知らせ) 5月19日(日) 安田喜憲先生講演  立命館大学

熊森顧問の安田喜憲先生(東北大学大学院教授)が、京都で講演されます。

お時間の都合がつく方は、ぜひ、ご参加下さい。

5月19日(日)13:00~16:40

シンポジウム3「環太平洋生命文明圏」

立命館大学衣笠キャンパスの創思館1Fカンファレンスルーム

参加申し込み・・・先着200名、シンポジウム3、住所、氏名、電話、メールアドレスを記入して、以下にお申し込みください。

r-ppc@st.ritsumei.ac.jp  5月15日締切

主催:立命館大学環太平洋文明研究センター

 

 

 

(お知らせ)橋本淳司先生講演会inパタゴニア 5/13夜神戸店、5/14夜京都店

くまもり顧問で気鋭の水ジャーナリストの橋本淳司先生が、神戸と京都のパタゴニアでお話しされます。

会員の皆さんでお時間の都合がつく方はどうぞ、ご参加下さい。

アクティビティ・・・流域の水をどのように使っているか

トークセッション・・・流域を守る方法

 

●神戸ストア(要予約:定員40名)
日 時:5月13日(月)19:30~
場 所:神戸市中央区伊藤町108番地ダイヤ108
●京都ストア(要予約:定員50名)
日 時:5月14日(火)19:30~
場 所:京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 新風館1F

3月15日 お寺の涅槃会で、会長講演

兵庫県加古川の上流域にあるお寺に、呼んでいただきました。以前、訪れたどなたかが、熊森小冊子を置いて行かれたそうで、住職さんがそれを読まれて、呼んで下さったのです。お寺の裏の人工林は、実生のスギだそうです。間伐して、きれいな花の咲く卯の花などを植えられたそうですが、なかなか人間の思う通りにはならず、うまく根付かないと言われていました。

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この日は、涅槃会と言って、お釈迦様がなくなられた陰暦2月15日(現在は、3月15日)に、涅槃図を掛けて、全国のお寺でお釈迦様の遺徳追慕と報恩のために、法要が持たれる日なのだそうです。会場には、明治時代に描かれたという巨大な涅槃図が掛けられていました。写真に撮ってもいいですかと、住職さんにおたずねしたら、どうぞと言ってくださいました。

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それにしても、見事な涅槃図でした。雲に乗って駆けつけたのは、お釈迦様のお母様に当たるマヤさんだそうです。息子が死なないようにと、不老不死の薬が入った袋を投下したのですが、お釈迦様は、念力で、その袋を、近くのシャラノキの枝にひっかかるようにし、自ら薬を受け取らす、そのままお亡くなりになられたのだそうです。そこから投薬という言葉が出来たと住職さんに教えていただきました。

 

私たち熊森が非常に関心を持ったのは、お釈迦様が亡くなられたのを知って、たくさんの生き物たちが嘆き悲しみ、集まってきているようすが、絵の下半分に描かれていることです。これは、お釈迦様が、全ての生き物たちにやさしいきもちで接しておられたからだと思います。ようく見ると、ゲジゲジのような虫まで描かれてありました。当時は、現代のような生態学は発達していなかったでしょうが、すべての生き物たちを大切に思い、この地球上で共存すべきという思想を、お釈迦様は持たれていたのだろうなと感じました。

 

この日集まられた80名の檀家の方は、みなさん農家だということでした。この町は人工林率が数十%と高く、クマこそ棲めませんが、シカなどの獣害に悩まされているということでした。熊森の全生物と共存すべきだという話を聞いて、怒って、席を蹴って帰られる人が出るのではないかと心配しましたが、みなさん、反対に、うなづきながら90分間の話を聞いてくださいました。ありがたいことでした。

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質問会の時、近くの川の水が、近年、どんどんと減ってきているのを心配しておられた方が、行政に訴えたがはぐらかされたとして、熊森の活動に理解を示してくださいました。ここは加古川の上流なので、今後、下流の人のためにも、放置人工林をなんとかしないといけないと思われたそうです。下流の人達にも思いを馳せていただき、お心の広さを思いました。官も頑張ってほしいですが、官のできないことは民の手で。国や林野庁を責めるのではなく、官も民も全国民が戦後進めた拡大造林に対して責任を感じ、都市住民と郡部住民も協力し合って、他生物や地球のためにも、森の復元・再生活動に取り組んでいけるようになればと思いました。

 

また、「うちも山を持っています。多分、人工林で放置され、荒廃していると思うが、もう、家族は誰も、どこに山があるのか境界すらわからない。どうしたらいいか」という声も、聞かせていただきました。政治家のみなさんには、山が大雨で崩れて死者を出す前に、所有者や境界がわからなくても、どんどん間伐隊が入り、林業放棄地は自然林に戻していけるように、法整備や条例整備を進めていただきたいものです。

 

 

3月10日 鳥取県支部総会&宮澤正義先生講演会

  この日は、春の嵐が吹き荒れる大変な一日でした。

 

午前中は、支部総会を持ち、午後からは、熊森顧問で、長野県在住86才の宮澤正義先生をお迎えして、「生き物と環境と私たち」と題した講演会を、開催しました。

 

あいにくの天候でしたが、それでも地元の大山町を中心として40名ほどの人が集まってくださり、先生のお話に熱心に耳を傾けておられました。

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ここ大山町は、その名の通り、中国地方最高峰の大山(だいせん)1729メートルの麓に位置し、北に日本海を臨む自然味あふれる土地柄です。大山はほぼ単独峰のため、クマが棲むには不適と見え、目撃情報も年に一度あるかないかです。
今回先生が特に強調されたことは、自然界の超頂点に立つ人類は、その自覚と節度と思いやりを持たなければならない。そうでなければ、人類の生存自体が、持続不可能となること。
漁業に携 わる人々は、海産物を収奪するばかりでなく、なぜ海がやせ細っていくのかその意味を考えてほしい。海は、山や里からの滋養によって成り立っている、などでした。
日頃、こうした科学的できっちりとした数字をもとにした話に慣れていない人も多かったようですが、それでも「こういう話を聞くことも大事だ」と、感心されて帰ってくださいました。
もっともっと多くの方に聞いていただきたかったというのが、感想です。
はるばる来てくださった宮澤先生、悪天候の中参加して下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました。
(鳥取県支部長)

<必読> 熊森顧問・橋本淳司先生著「日本の地下水が危ない」 (本日発売)

<以下、橋本先生のブログから転載しました>

・・・・

本日「日本の地下水が危ない」が発売になりました。

【日本の地下水が危ないオフィシャルサイトOPEN】
http://www.aqua-sphere.net/chikasui/

数年前から、
「日本の水源が外国資本に買われている」と
メディアで報じられています。

しかし真相は闇のなかと言われてきました。

私は外国人と実際に接したという
不動産業者や地主などに会って話を聞き、
具体的な動きをつかみました。

また対策を立て始めた
国や自治体の現場も取材しました。

「地下水保全条例」を策定した自治体には、
北海道、埼玉県、群馬県、茨城県などがあります。
しかし、これらの条例の目的は、
「土地の取引を見える化」であり、
水資源保全とは直接関係ありませんでした。

何かおかしい。

私は取材をしながらずっと、
この問題の本質は何だろうと考え続けました。

取材を進めるうちに、
外国資本の買収とその対策を講じる日本というのは、
問題の一部分に過ぎないことに気づきました。

グローバル化の流れにのって
水や土地を売ろうとする日本人もいます。

国家の力を強めて水への支配を強化する動きもあります。

水源をめぐる問題は複雑に絡み合っていました。

さらに各地の地下水が枯渇に向かっているという
事実もつかみました。

汲み上げすぎが原因ではなく、
涵養(かんよう・地表から水をしみ込ませること)不足が
原因でした。
水どころの熊本市周辺では、
地下水位の低下は5メートルにもなります。

水源地をめぐって
いろいろなことが起きているにも関わらず、
あまりにも知らなかったことが多く、
驚きの連続でした。

水は生活していくうえで欠かせないものです。
それなのに知らないことが
多すぎませんか?

水道からは永遠に水が出てくるというのは、
幻想に過ぎないかもしれません。
私たちの知らないところで、
水の奪い合いは起きているのです。

どうぞ本書をご高覧いただき、
また、多くの方におすすめいただければと存じます。

●以下はネット書店アマゾンのリンクです
http://amzn.to/113RIVu   橋本淳司

・・・・

<熊森からのお知らせ> 第9回熊森滋賀県支部の集いで、橋本淳司氏が記念講演

「水をとりまく問題と水源の森」 参加費無料

【日時】2013年2月23日(土)午後1時30分 ~5時00分

【場所】大津市木戸市民センター(旧志賀町役場)3階 大会議室

[JR湖西線志賀駅下車徒歩5分][無料駐車場 有]

【内容】

1:00 ~   開場・受付

1:30 ~   滋賀県支部活動報告

橋本淳司氏講演

4:30     閉会予定

【主催】日本熊森協会滋賀県支部      【後援】滋賀県

参加希望者は、Tel・Fax 077-548-9226  

E-mail   kumamorishiga@yahoo.co.jp
日本熊森協会 滋賀県支部までお申し込みください。

自然保護ボランティア入門セミナー 参加者募集!

3月24日日曜日の午後、ボランティア育成のセミナーを行います。

「2013年春季 熊森自然保護ボランティア入門セミナー」

~自然が好き!山が好き!生き物が好き!でもどうしたら守れるの?~

実施日 2013年3月24日 日曜日

時間   13時から17時まで

場所   兵庫県西宮市中央公民館

参加費 500円(資料代を含む)

講座内容  1. ボランティアについて 2. 自然保護と熊森

回数 1回

対象 高校生以上

申し込み:必要 事前のご予約をお願いいたします。

ボランティアのなんたるか、から始まり、実際の活動についてまでを、1回で行います。

会員以外の方のご参加も大歓迎です。もしお知り合いで、興味を持たれている方がおられましたら、ぜひお声をかけてみてください。

なお今回のセミナーは、高校生以上を対象としております。

お申込みは、一般財団法人熊森協会宛てで、電話、FAX、メール、ホームページの問い合わせ、よりご連絡ください。

内容について知りたい方も、お気軽にご連絡ください。

また、詳細につきまして、ホームページ トップページのリンクよりちらしをご覧いただくことも可能です。

ご参加をお待ちしています。

 

当セミナーは、「環境学習都市にしのみや・パートナーシッププログラム」の認証を受けています。

12月11日・12日 宮崎の高校1校、中学校2校で、森山会長講演

地元の会員や教職員の方たちの熱い願いで、寒い中でしたが、宮崎の高校や中学校での会長講演が実現しました。

 

講演要旨:これまで地球上にたくさん誕生した動物の中で、どの動物もしなかったことを、人間だけがやり始めました。

 

人間は、全ての生き物の命を支えてきた清らかな水、清浄な空気、安心できる大地を、工業化や科学技術の発展の名で、飲めない水、吸えない空気、安全な農産物を生産できない大地に汚染しています。つまり、神様がつくったとしか思えない奇跡のような地球環境の、自然破壊、環境破壊を、人類は、①人間中心②経済第一③科学万能の考えのもと、やり出したのです。

 

これによって、多くの野生の生き物たちが生きられなくなって、悲鳴を上げています。いずれ近い将来、人間も生きられなくなるでしょう。豊かな自然を守って、全生物と共存する、持続可能な人間社会への方向転換を実現させるためには、彼ら野生生物の悲鳴に耳を傾けるやさしさを人間はもたねばなりません。

 

他生物にもやさしい文明だけが、生き残れるのですよ。わたしは、命の続く限り、訴え、話し、行動します。若いみなさんも、この後の人類の進むべき道について、真剣に考え、語り合い、行動して下さい。

 

高校全校生に90分

中学生全校生に90分

中学校2年生に45分

寒い中でしたが、生徒たちは最後まで一生懸命に聞き入ってくれました。本当にうれしいです。ありがとうございました。近々、感想文が送られてくるということで、とても楽しみです。若い人達の正義感、情熱、行動力に勝てる大人はいません。心意気のある若者たちに育ってくれたらと願っています。校長先生を初め、教職員のみなさんにも大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

また、2泊3日の宮崎滞在期間中、地元の会員の方々が集まってくださり、車で送り迎えをして下さったり、歓迎会を開いてくださったり、至れり尽くせりの世話をして講演会が成功するよう支えてくださいました。感謝にたえません。みなさん、本当にありがとうございました。

 

12月2日 盛況だった今本博健先生によるくまもり冬の講演会 

2012年12月2日 日曜日、西宮市民会館にて、熊森協会顧問の今本博健先生による90分講演会、「ダムが国を滅ぼす」が行なわれました。

 

急に冷え込んだ師走の時期、朝からの講演会であるにもかかわらず、満席御礼にて、講演会を開催することができました。皆様、ありがとうございました。

 

ダムで川の流れを止めることによって、川は死に、取り返しのつかないさまざまな弊害が発生します。今本先生は、淀川流域委員会の委員長となられて、研究者以外のいろんな方々と意見交換をされるうち、ダム以外の治水を考えるべきだという思いに駆られるようになられます。

 

そうして到達されたのが、ダムを撤去し、大雨時、人のいない所では、わざと川を氾濫させる、人のいる所では堤防を鋼矢板で強固にし、堤防が切れないようにするという、<強い堤防による治水法>です。

 

参加者のみなさんが熱心に耳を傾けておられたのが印象的でした。

 

 

 

 

<講演の内容> ダムの歴史から始まり、ダムや堤防についてはもちろんのこと、ダム問題にしても、何故正しいことが行なわれないのか、正しい方向にいかないのか、といったことも語られ、ダムの仕組みなど難かしい部分もあったかもしれませんが、わかりやすく話をされ、多くの方に笑顔で帰っていただけました。

 

 ●感想

旧建設省のある河川部長が、かつて職員に、「詐欺ともいえる説明は、国民を困惑させる。①隠さない、②ごまかさない、③逃げない、④嘘をつかない。この当たり前 のことをきちんと守っていこう」と呼びかけられたという話は、胸を打ちました。内部からこのような声が出たというのは、このようなことが日常茶飯事に行わ れているからであって、国民として市民として、全ての分野で、省庁内部からこのような声があがることをのぞみます。

 

今回の講演を、入門編として、この後は自分達でも、もっと勉強していかねばならないと思いました。

 

午後、熊森協会の事務所で行われた今本先生を囲む懇談会には、20名の方が参加してくださいました。とても充実したものでした。ダム建設によって政治家に動くお金は、3%が相場だということです。

 

増えるシカ被害に悲鳴をあげている町での会長講演

会場に着くと、地元リーダーの方が来られて、「昔はシカなど見たこともなかったのに、数年前からシカが激増。今や町中、至る所にシカが出ており、もう、たまらない。去年、やっとシカ解体工場を作るところまでこぎつけました。この増えたシカたち、もういったいどうしたらいいのでしょうか。町民はそれを知りたくて講演会に来ますからよろしく。クマはここにはいません」と、あいさつされました。

 

困りました。クマと森の話をしに来たのであって、シカのことは、わたしたちにとっては、クマ以上にわらないことだらけです。シカ問題は、人間が行った何らかの要因によって、一時的に自然界のバランスが崩れてしまった結果としか考えられません。講演会場から見えるこの町の山を見て、動物たちの棲めるところはほとんどないと感じました。山々は、膨大な放置人工林で埋まっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

この町で、動物たちの立場に立った話を出したら、参加者が怒って帰ってしまわれるのだろうかと心配になりました。しかし、多くの地元のみなさんは、大変好意的に熊森の話を聞いてくださっているのが、感じとれました。目の前のシカだけ見て解決策を考えるのではなく、山や人間生活の変化などと関連付けて物事を見る。そして、物言えぬ生き物に対するやさしさや、生き物たちが造ってくれている自然への感謝を忘れてはならないと訴えました。

 

講演後、地元リーダーの方が、「今日の講演は、腑に落ちることでいっぱいでした」と、ご挨拶くださいました。講演後、用意していった本も多く売れました。今、日本国は、人間が動物の個体数を殺すことによって調整してやるべきであるとする動物管理派学者や業者らによって牛耳られており、かれらによって、野生動物を食べる呼びかけや、シカ解体工場を各地に補助金で作る呼びかけがなされています。一般国民は、彼らに乗せられながらも、まだまだ心の底では、生き物達へのやさしさを失っていないと感じました。このやさしさが、森の復元・再生の原動力になるのです。

 

【参加者募集中!】11月4日(日)第6回くまもり東京シンポジウム

第6回くまもり東京シンポジウムの日が近づいてきました。まだお席に余裕がございますので、再度のお知らせです。

第6回のテーマは「原発事故後に考える自然といのち」です。奥山と野生動物保全に取り組む当協会にとっても避けて通れない、原発と放射性物質の問題に、今回はまっすぐに向き合いたいと思います。原発事故後、私たちはどう生きるべきなのか。人類の文明は、どこに向かうべきなのか。きっとそれは、森や動物たちと共存する文明の方向と、同じなのではないかと思うのです。
今回は、原子力の専門家としての立場から、長年その危険性を訴え続けてこられた不屈の研究者、小出裕章氏に講演していただきます。皆様のご出席を、心よりお待ち申し上げております。

当日チラシはこちら【pdfファイル 1.02MB)】

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