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講演会「ツキノワグマと人との共存のために」最終案内

・東京クマ学講座「ツキノワグマと人との共存のために」が明日1月29日に開催されます。

まだ席がありますので、ぜひご参加ください。参加者募集中です!

チラシはこちら

クマ学講座「ツキノワグマと人との共存のために」

日時:2017年1月29日(日)
開演13:25〜16:15(開場:13:00)
場所:日本教育会館一ツ橋ホール707号室
(東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2)
主催:日本熊森協会 東京都支部・神奈川県支部
資料代:500円
定員:100名
講師:山﨑晃司氏(東京農業大学教授)
「東京、そして日本のツキノワグマのいま」

森山まり子(日本熊森協会会長)
「日本熊森協会とツキノワグマ」

講演会後、会員の懇親会を予定しています。

申し込みは下記まで
メール:kumamori.tokyo.kwsk@gmail.com(東京都支部)
電話:0798-22-4190 (本部)
Fax:0798-22-4196 (本部)
当日参加も歓迎します。

5月20日午後1時、東京地裁前にお集まりください リニア認可取り消し求め提訴

可能な方は、ぜひ、東京地裁前にご集合ください

提訴日 2016年5月20日(金)     

午後1時  東京地裁前集合     

午後1時半 提訴     記者会見(司法記者クラブ)     

午後3時  参議院議員会館B105会議室にて、訴訟スタート集会  

夕刻    品川駅港南口でリニア認可取り消しを街頭で訴えます

 

国民は、熊本地震から何を学んだか。

リニアなんていらない。国土破壊、国土弱体化の最たるものです。

提訴によって、運動が少し大きくなってきました。

市民の力で、さらに大問題にしていきましょう。

子や孫のため!全生物のため!

 

2016年5月12日(木) 以下、ヤフーニュースより

リニア反対の住民ら、5月20日提訴へ 認可取り消し求める

2027年に東京―名古屋間で開業を予定しているリニア中央新幹線について、反対する沿線7都県の住民ら約740人が、国を相手取り、JR東海の計画を認可した処分の取り消しを求める訴訟を20日に東京地裁に起こす。原告団が12日、東京都内で会見して明らかにした。

 

原告は沿線の居住者や、土地や家などを持つ人ら。弁護団の説明では、JR東海が公表している工事計画の環境影響評価について、自然環境破壊や騒音、振動などについての調査や評価が不十分で、「認可の要件を欠き、環境影響評価法に違反する」などと主張していく。

 

弁護団共同代表の関島保雄弁護士は、「トンネル掘削で出る東京ドーム50杯分とも言われる土の行き場さえ決まっていない。それ以外でも河川が枯れたり、景観が破壊されたりするなど、膨大な被害が起きることが予想され、訴訟で問題点を問いたい」と話した。

 


			

第8回くまもり東京シンポジウム

さる11月22日、第8回くまもり東京シンポジウムが、お茶の水女子大学で開催され、117名のみなさんがご参加くださいました。良いシンポジウムだったと思います。

 

 

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シンポジウム会場風景

 

まず最初に、くまもり東京都支部川崎支部長が、「環境省は現在、増えすぎているとして、大型野生動物たちを大量捕殺する政策ばかりを進めていますが、問題の原因を作った人間たちについては全く反省がありません。今回のシンポジウムが、このようなことを考えるきっかけになるように願っています」と、あいさつされました。

 

続いて、一般財団法人 日本熊森協会の森山会長が、会の名前になぜ熊という字が入っていなければならないのかを、わかりやすく説明されました。

また、人間は、トラやライオンのような肉食獣とも共存しなければならないことを思うと、ほとんど植物食といっていいような雑食動物である熊とは、祖先もこの国で共存してきたし、これからも共存できると話されました。

ただ、現在、多くの山で、増えたシカによって自然林内の下層植生が消えてしまい、熊がシカによって山で棲めなくなっているという危機的な状況にあることなどを紹介されました。

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環境省資料より

 

続いて、公益財団法人 奥山保全トラストの室谷理事長が、「日本では、土地所有権というのは大変強い権利です」として、ナショナル・トラストという手法が、自然を守る手段として大変有効であるという話をされました。

 

この日のメインは、信州大学山岳科学研究所の高畠千尋さんの講演「クマが人里にやってくる理由」でした。

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データの結果を説明する高畠さん

 

28頭のクマにGPSの首輪を装着したことによって得られたデータが、高畠さんによって次々と発表されました。

これによってわかってきたことの一つとして、人間が住みやすい平地や里山は、クマたちにとっても住みやすい、そして、住みたい場所であるということです。クマが人里に出てくると、現在、大問題にされますが、クマたちは、できる事なら、山岳地帯ではなく平地や里山に住みたいと思っているということでした。

 

下の本(信州大学山岳科学研究所出版)には、高畠さんの研究論文も入っています。今回、東京都支部が高畠さんをお呼びしたいと思うに至った本です。とてもいい本なので、熊森会員のみなさんにも是非読んでいただきたいです。

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今回の講演内容等は、何らかの形で文字にして、会員のみなさんにお伝えしたいと思っています。

この後は、大阪府で誤捕獲されたツキノワグマ「とよ」の救命までの道のりを13分でまとめた動画の上映や、東京都で今年有害捕殺された5頭のクマたちの報告、関東地区の熊森支部の支部長のみなさんによる活動報告などがありました。

 

準備してくださったみなさん、ご参加くださったみなさん、ご苦労様でした。

10月13日 関東支部例会

東京都中央区で開かれた関東支部例会に、会長と副会長が出席しました。33名の東京都会員が集まってくださいました。

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まず、会長が、どのようにして兵庫県で組織を作っていったか、副会長が、石川県支部と滋賀県支部を例に、どのようにして他の支部が本部と連携を取りながら活動を展開していっているかなど話しました。みなさん、大変興味深く聞いてくださいました。

 

休憩をはさんで、後半は、これからの支部活動について、出席者からの自由発言会となりました。

 

とても前向きで、いい会になったと思います。

次回の会報で、この時に出た意見などを会員のみなさんにお伝えできたらと思っています。

 

尚、次回支部例会は、11月3日(日)13時~16時 です。場所は、生涯学習センターバルーン202号室

(JR新橋駅烏森口下車徒歩1分)。奮ってご参加ください。

クマと人 すみ分けを 東京都あきる野市 生息環境保全へ初植樹 ヤマグリ大苗9本

以下、東京新聞より

2013年3月21日

ヤマグリの苗木を植樹する参加者ら=16日、あきる野市内の山林で(市提供)

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 野生動物の人里への出没が問題となっている中、あきる野市はツキノワグマの生息環境を守ろうと、越冬時に餌となるドングリを増やす試みを始めた。 今月に入り、市内の市有林で、ドングリのなる木の最初の植樹を行った。市の担当者は「人間と野生動物がすみ分けられるように、山林の環境を整えたい」と話 している。 (小松田健一)

 市環境政策課によると、市内ではツキノワグマやニホンジカ、ニホンカモシカなど大型動物の生息が確認されている。このうち、ツキノワグマは昨年秋から年末にかけて、旧五日市町地域の住宅地で目撃が相次ぎ、わなにかかった子グマ一頭を捕殺処分した。

 ドングリの不作が原因とみられるため、市は人里への出没を防ぐには、生息域で十分な量の餌を確保できるようにすることが必要と判断した。ドングリを生み出す樹木は複数あるが、成長が早く、年によって量に大きな差が出ないヤマグリを選んだ。

 今月十六日、市の森林レンジャーや職員、地元ボランティアら約三十人が、檜原村との境に近い市西部の市有林にヤマグリの苗木九本をそれぞれ間隔をあけて植えた。苗木はある程度成長しており、今秋には最初の実をつけるという。

 「森林レンジャーあきる野」の杉野二郎隊長(57)は「クマが人間とかかわることなく静かに暮らせるように息の長い活動にする」と、春と秋を中心に今後も植樹活動を続ける方針を示した。

 ツキノワグマの生態に詳しい長野県環境保全研究所の岸元良輔自然環境部長は植樹の効果を認めたうえで、クマが見通しの良い場所を嫌う習性をもつことから「森を間伐して山中に見通しの良い場所を作り、クマが人里へ出にくい環境をつくることが重要」と指摘した。

 

<熊森から>

記事を読ませていただき、うれしく思いました。今回の植樹は、あきる野市で昨年末に捕殺された痩せた子グマの供養になったと思います。動物のため人のため、奥山のスギやヒノキを伐って、広葉樹にどんどん植え替えていってもらいたいです。

 

当協会も、以前は一番根付きやすいという3年苗を植えていましたが、雪やシカにやられるので、昨年からは実のなる木の大苗を植樹しています。

東京都水道局が、奥多摩町などのスギヒノキの人工林(民有)を購入し、環境林に整備予定

水がめ守れ 多摩川水源林 都が購入計画

2013年3月13日 東京新聞夕刊

東京都が買い取りを進めている水源林。手前は奥多摩湖=13日、東京都奥多摩町で、本社ヘリ「まなづる」から(伊藤遼撮影)

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 東京都民の水がめをうるおす山林を守れ-。都は、荒廃が進んでいる多摩川上流の水源林を保護するため、民有林の購入に乗り出した。都内から山梨県 にかけての、JR山手線内側の約二・五倍に相当する約一万六千ヘクタールの取得を目指す。都水道局は、水源保全のための民有林購入は神奈川県に例があるも のの「全国的にも珍しい」と話している。 (松村裕子)

 都が購入したのは都民の水がめ、小河内ダム(奥多摩町)の上流にある、奥多摩町と山梨県小菅村の民有林二件。スギやヒノキの人工林36ヘクタールで、費用は四千四百万円だった。

 多摩川は都内の水道水の二割を賄う。それを生み出す、都内から山梨県にかけての水源林のうち、上流の約二万千六百ヘクタールは都有林。明治時代に皇室から都が譲り受けるなどして所有、管理してきた。

 一方、ダムに近い山林は民有地が多い。林業が盛んだった時代は間伐や枝打ちなどの手入れが行き届いていたが、国産木材の価格低迷に伴い、荒廃している。森の中に日が差さず、低木や下草が育たない。地盤が弱くなり、土壌の保水量が乏しくなっている。

 この影響で二〇〇七年、台風でダムに多量の土砂が流入した。都は危機感を抱き、民有林を適正管理する手法を検討。購入可能な民有林を公募することにし、一〇年度から現地確認や境界線画定などを進めていた。

 今月七日に計約三十六ヘクタールを買い取ったのを手始めに、すでに山梨県甲州市、丹波山村などの八カ所、約千二百ヘクタールの応募があり、順次購入する。購入後は都が手入れし、ダムの水質保全や水量確保につなげる。

 神奈川県では一九九七~二〇一一年度に、相模川などの上流の民有林約六百ヘクタールを購入した例がある。賃借地なども含めて手入れを進めたところ、〇九年度には県内全体で手入れの行き届いた森が七割を超えた。

 

( 熊森から)都が購入した人工林は、青梅市の林業部門が間伐し、今後、林業は行わず、針広混交林にもどしていくということでした。行政が動き出してくれた!すばらしいニュースです。無花粉スギなど植えず、是非、クマをはじめとする動物の棲める広葉樹の森に戻していただき、動物たちに山を返してやってほしいと、熊森から東京都上水部管理課企画係に、本日、電話で申し入れておきました。

1月24日 本部職員・東京都会員・山梨県支部長ら、クマ保護と森復元を訴えて、東京多摩地区行政を訪問

無念にも殺された1頭の子グマが、1月24日~25日、本部職員、東京都会員、山梨県支部長を動かしました。

 

新年早々、熊森本部は、昨年12月25日のクリスマスの日に、東京都あきる野市でツキノワグマの子ども1頭が罠にかけられ捕殺された事件を重く見て、現地調査&役場への「クマ保護と森復元」の申し入れに出向くことを決定しました。

 

こ の母子グマが、民家のキウイを食べたりごみ箱をあさったりしたのは本当ですが、冬ごもり期をむかえて、食い込みができていなかったためです。新聞報道によ ると体長60センチで10キロしかなかったそうです。(痩せてガリガリ)こういう場合、殺すのではなく、傷病鳥獣扱いで、保護対象にできなかったのでしょうか。まして、東 京都のツキノワグマは、絶滅危惧種であり、絶対に守らねばならない対象のはずです。

 

あとわずかとはいえ、<首都に、野生のクマが棲んでいる>のは、日本国民の誇りです。平成24年度は、前代未聞、東京都では、4頭ものクマを有害捕殺しています。東京都のクマの灯を消すな!わたしたちは、今後のことも考えて、東京都の多摩地区に残されたクマの保護に、全力を挙げて取り組まねばならないと思いました。

 

関東でクマの奥山放獣に取り組んでいる方に、相談してみました。

「母子ぐまに罠をかけて、子グマだけが掛かった場合は、→その場でただちに放すのがこの世界の鉄則で す。近くに絶対に母グマがいますからね。母グマにとって何がショックと言って、子グマが罠にかかるほどショックなことはない。ここは怖い所だというので、 動ける力があるなら、子グマを連れてどこかへ消えるはずです。母子グマがそろって掛かった場合は、奥地放獣です。東京都に放獣体制がないなら、次回から、うちが放 獣してあげますよ」(熊森が放獣費用を全額負担することは可能です)

 

うーん。今回のあきる野市の事件でも、この子グマが殺されて以来、残された母子グマの目撃が、ぷっつりと途絶えています。餓死したのかもしれませんが。

 

絶滅危惧種を守るために、人間側がすべきだったこと。

①短期的

・捕獲された子グマは、ただちに放す。

・母子グマを人里離れた所に誘導し、ドングリなどをたっぷり与えて元気にして、冬ごもりに入れるようにする。それが難しい場合は、母子グマを捕獲して保護施設に収容し、ドングリなどをたっぷり与えて春になったら奥山放獣。熊森が、ただちに大量のドングリを無料で現地に届けることは可能です。

②中期的

・行政担当者や都民への提案や啓蒙

③長期的

・奥山人工林の強度間伐などによる、自然林の生息地復元

 

 

→多摩環境事務所(都庁の出張所)

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→あきる野市役所 ・人工林率82%

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→現場視察・聞き取り キウイ畑(あきる野市)

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→青梅市役所・人工林率73%

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→奥多摩町役場 人工林率47%

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→立川市役所での記者会見

 

(結論) 食い込みが出来ずに、冬ごもりに入れず、痩せてガリガリになって人間の前に出て来たクマの保護に備えて、クマ保護施設の建設が必要。

●世話やエサやりは、熊森がボランティアで請け負うこと可能。

 

この子グマは、住民の安全を脅かす危険が高いという理由で捕殺されました。しかし、10キロの子グマに、何の危険性もありません。

今後、現地の方々にクマや森に対する理解を深めていただくために、シンポジウムを開催したり、山の見学会を催したりしていく必要を感じました。

 

 

子グマが罠にかかったら、その場ですぐに逃がすのが業界での鉄則

あきる野市の子グマ殺処分は、新聞によると「住民の安全を守るため」という名目で、射殺されたものです。

いったい、犬の半分ほどの大きさの10キロの子グマのどこに危険性があるというのでしょうか。クマをここまで凶暴視する国民のクマ誤解の大きさには、あきれかえるものがあります。(この原因は、クマにひっかかれただけで、クマによる重傷事件発生!と報道したり、顔に傷を負っただけで、クマに顔を裂かれる!などと、これでもかこれでもかと刺激性を狙いおどろおどろしい報道をするマスコミです)

射殺した人は、いたいけない子グマのいったいどこを狙って弾をぶちこんだのでしょうか。関係者のみなさんは、住民のみなさんの心配もですが、この雪空に、冬眠もできずにさまよっている食料不足の母子グマの命への心配は起きなかったのでしょうか。

 

ハンターの人たちの中でも、かつては、「三つ熊獲るな」が、当然の不文律だった国です。

注:三つ熊=子グマ2頭を連れた母グマ

 

このような悲劇が二度と起こらないように、クマの放獣業務に携わっている方に、相談してみました。以下、その方の答えです。全国の野生鳥獣駆除担当者の皆さん、よーく、聞いておいてください。

 

「母子グマの目撃があって、捕獲罠を設置し、子グマだけがかかった場合、その場でふたを外して逃がしてやるのが、この業界の鉄則です。母グマにとって、何がつらいと言って、わが子が罠にかかってしまったほどつらいものはありません。胸が張り裂けそうになって、必ず、檻の近くでそっと見ています。子グマを放してやり、人間がその場から一斉に退去すれば、母グマは、ここは怖い所だと察し、子グマを連れて遠くへ逃げていきます」

 

実際、今回、あきる野市でも、この子グマを射殺したあと、残された母子グマの目撃は、ピタリと消えています。(餓死した可能性もあり)

市は、残された母子グマも捕獲しようとして、今年になっても罠をかけていましたが、当協会が、罠撤去をお願いしたところ、撤去して下さいました。目撃がなくなっていたからだと思いますが、ありがとうございました。

 

クマは力があるので、人間にやられると思った時は、人間に大けがを負わすこともまれにはありますが、本来、クマはやさしくて臆病な動物であることを全国民に知っていただかないと、とても、クマの絶滅など止められないと思います。

 

東京都のクマの灯を消すなーーー熊を見て、森を見ず 対応になっていないか 

「首都に、クマの棲む森が、後ほんのわずかだがまだ残っている」というのは、日本文化の誇りです。

絶滅危惧種の東京都のクマ(狩猟禁止)が、2012年度、4頭も有害捕殺されています。

奥多摩町…3頭、8月・8月・11月    あきる野市…1頭(子グマ)、12月

こんなことでは、とても絶滅を止められません。

熊森本部は東京都会員らと、首都東京のクマ保護体制作りに向けて、現地調査、行政担当者との懇談に出向くことになりました。

 

 

昭和22年(1947年)の多摩地域の土地利用図  西多摩・南多摩

   ↓

平成8年(1996年)の多摩地域の土地利用図 西多摩・南多摩

 

戦後の拡大造林で、あきる野市の山林の76%が、スギ・ヒノキの人工林に変わりました。しかも、多くが手入れされず荒れており、もちろん動物たちは棲めません。昭和22年時では、まだ、落葉広葉樹の動物たちの棲める森がいっぱい残っていたことがわかります。

 

冬ごもり前の食い込みが出来ずに、冬ごもりにも入れず、夜から明け方にかけて、こっそりと2頭の子どもを連れてキウイの実を見つけて食べたりゴミ箱をあさったりしていた母子グマを責めるだけでなく、戦後、人間が山に何をしてきたのかも、私たち人間は見るべきでしょう。

 

11月4日 第6回くまもり東京シンポジウム 記念講演 小出裕章先生「日本の自然と原子力」

福島原発事故以来、日本の森や動物を守るために、放射能汚染の話を避けて通れなくなった熊森です。

第6回くまもり東京シンポジウムのテーマは、[原発事故後に考える自然といのち]

会場は、渋谷にある日本赤十字看護大学

 

 

 

 

 

 

 

この日のために、何か月も前から準備を続けてきた関東支部長と関東支部スタッフのみなさんが、シンポジウムの成功をめざして、打ち合わせ

 

 

 

 

 

 

 

会場の舞台正面

 

 

 

 

 

 

 

参加者が集まり始めました。打ち合わせ通り、スムーズに受付が進みます。

 

 

 

 

 

 

 

会場が埋まっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

森山会長あいさつ

「報道機関が真実を国民に伝えてさえくれれば、国民はもっと正しく判断して、もっといい行動ができる」

 

 

 

 

 

 

小出先生の登場で、大きな拍手がわき上がりました。

この日の先生の演題は、「日本の自然と原子力」です。

 

 

 

 

 

 

 

本当に誠実で一般国民にもわかり易く、最先端のお話をしてくださいました。一人でも多くの国民に、この日の話を何らかの方法で伝えねばならないと思っています。

後半は、熊森若手リーダーと小出先生の対談です。日本熊森協会の活動と小出先生の講演がつながります。

 

 

 

 

 

 

 

質問が相次いで、残念ながら時間切れに。どれも真剣ですばらしい質問でした。もっともっと国民は原子力について知りたがっていることがわかりました。

 

 

 

 

おかげさまで、いい会になりました。最後に小出先生を囲んで、スタッフ全員で記念写真。

 

 

 

 

みなさん本当にありがとうございました。

 

●参加者からいただいた感想

小出さんの講演を初めて聞いて、衝撃を受けました。今の日本人は、自己責任が欠如していると思います。自分が直接の加害者でなくても、今世の中で起きていることに、連帯責任を持たねばならないと思いました。小出さんが、食品の放射能汚染の話をした後、「私は食べます。福島原発事故を防げなかった責任があります」と、言われた。ごく普通の話し方で言われたため、この発言のすごさに、会場の人たちは気づかなかったのではないか。

常に被害者意識で物事を見る習慣がついてしまっている国民に言いたい。自分の子どもをかわいそうに思うなら、福島の子どもはもっとかわいそうであることがわからねばならないだろう。

放射線管理区域以上に放射能に汚染された地域の地図を見せられた時、卒倒しそうになりました。クマや森の保全を訴えてきた会長が、熊森関東が東京でこのようなシンポジウムを開くことを認めた真意について、会員として考えてみたいと思います。

フィード

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