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2016-06-18

青森県南部町  子グマ2頭おとりに母グマ用捕獲ワナ設置、捕獲後は殺処分方針(クマニュースより) 熊森絶句、直ちに南部町農林課に電話

熊森本部が午後6図52分配信の上記クマニュースに気づいたのは、午後8時30分。

追加→6発28日ニュースによると、この2匹はクマではなく、タヌキの子供だったことが判明。一人で生きられるようになるまで人間が飼育し、山に放すことになったそうです。

それにしても何の被害も出していないクマを捕殺しようとした青森県の誤ったクマ害獣視体質をどう変えていくか、大きな問題です。

 

ただちに南部町役場に電話。

時刻も時刻なので役場はしまっており、警備員さんが出られました。

ご親切にも農林課の直通番号を教えてくださいました。

この時間、まだ農林課の職員の方が残っておられ、熊森の質問に恐る恐る?答えてくださいました。

 

いきさつをたずねると、16日の昼12:20にブロイラー会社から、敷地に2頭の子ぐまがいると通報があったそうです。生まれて間もない20センチぐらいの子ぐまで、まだ、自力では歩くこともできないそうです。(2月生まれではないクマもいるんだ!6月生まれ?驚きました)

鉄檻でできた箱罠の中に2頭を入れて、母熊をおびき寄せて捕殺しようと計画したのが16日だそうです。しかし、地元の獣医さんの意見やいろいろあって、2頭の子グマは保護することになり、猟友会の方が現在、犬用ミルクなどを飲ませて大事にしているそうです。みんなで話し合った結果、当初の計画を変更されたのだそうです。

 

熊森から担当者に伝えたこと

変更してくださって、良かったです。よくぞ変更してくださいました。当初の計画は、いくらなんでも恐ろし過ぎます。人間ならやってはいけないことです。人間ならできないことです。

ブロイラー会社さんには、クマの餌になる物が外に出ていないかチェックしていただき、もしあれば、クマが絶対に取れないように室内に必ずしまってもらってください。

母グマは、今の一部の人間のように、子供を捨てたりはしませんから、見つけた子グマは人が触らずにそっと置いておくべきでした。死んだり殺されたりしていない限り、必ず母熊は子供を連れに帰ってきます。子グマがいなくなって、母熊は必死で探していると思いますから、捕獲檻を撤去し、元の所に子グマをもどして、人間は皆離れていてください。

追加→方針変更され、捕獲罠は撤去されました。ありがとうございました。

母熊が、子グマがいなくなったことをあきらめた場合いは、山に帰ってしまう可能性もあります。(このあたりは、ふだんからクマが目撃されているような場所なのだそうです)

 

(熊森から)

初め、クマニュースを見た時は、計画の残酷さに卒倒しそうになりましたが、電話してみると、みんないい人ばかりでした。役場の方は、この計画をマスコミに隠さずに話されました。人間ですからいろいろ考えるし悩みますが、南部町さんが自らの良心に従って方向転換されたこと、すばらしいです。

 

クマの棲息地を大破壊したまま、クマが増えたからとしてクマ狩猟を楽しみたい人たちの為に、保護計画という名でクマ狩猟を再開しようとしているどこかの県の人たちとえらい違いです。この県の担当者たちは、年間70頭のクマを捕殺した年でさえ、一頭たりともマスコミにクマ捕殺報道を出しませんでした。この徹底した隠ぺい体質県と比べると、今回の南部町の正直さは、本当に気持ちがいいです。

 

報道してくださったクマニュースさん、読売記者さん、本当にありがとうございました。

おかげで、このむごい捕殺計画を熊森本部が早めに察知することが出来ました。

ただし、記者さん、クマは動物愛護法の対象ではないと記事に書かれていましたが、あの部分はまちがっていますよ。全ての動物は、クマも、日本では動物愛護法で守られるべき対象動物ですので、お知りおきください。

 

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