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2017-08

山中のくくり罠にかかった子グマを見ていた猟友会員、母グマにかまれ重傷 子グマを母グマの目の前で射殺 

以下、 8月16日朝日新聞ヤフーニュースより

 

 16日午前6時10分ごろ、長野県信濃町大井の山中で、近くに住む猟友会所属の建設作業員、島田輝明さん(60)がクマに頭などをかまれたと、島田さんの友人から119番通報があった。長野中央署と長野市消防局鳥居川消防署によると、島田さんは、頭から顔にかけて複数回かまれて重傷を負い、長野市内の病院に搬送された。

 

島田さんはイノシシを捕獲するため山中にワナを仕掛けていて、ワナ(熊森注:くくり罠)にかかった子グマ(体長約75センチ)の様子を見ていたところ、母親とみられるクマが現れ、かまれたという。

 

島田さんは近くの道路まで逃げ、友人に電話した。

 

信濃町産業観光課農林畜産係によると、猟友会や町職員が現場に駆けつけた時、子グマは助けを求めて鳴き声を上げ続け、親とみられるクマは、逃げ去らずに興奮状態にあった。猟友会が子グマを殺処分すると、親とみられるクマは姿を消したという。

 

同係は「クマを落ち着かせるため、子グマの鳴き声を止めなければならず、殺処分せざるを得ない状況だった。近くに人家もあり、子グマが成獣になった時、再びこの場所に現れ、人を襲うなどする危険性も高いと判断し、猟友会などと話し合って殺処分を決めた」と説明している。

 

(熊森から)

信濃町産業観光課農林畜産係の主張は無茶苦茶で認められない。

それにしてもクマにとっても人にとっても何と悲惨な出来事であることか。

原因は何か。

棲み分けが出来ていない。

 

肥沃な平地はすべて人間が取った。

であるなら、山中は野生動物の国である。

それを認めないというのであれば、共存などもはやできない。

 

生物多様性条約批准国としては、山中に罠を掛けることをやめなければならない。

今回の悲惨な事件の原因は人間が作ったことを、忘れてはならない。

子グマをすぐに罠から外して逃がしてやるべきだった。

箱罠と違って、くくり罠は外しにくい。

そんな罠を山中に掛けるべきではない。

子グマが誤捕獲されたらどうなるか、当然考えておくべきだった。

9月3日(日) 今年最後の皮むき間伐フェスタ開催!

皮むき間伐は、樹木が水分をたくさん吸い上げる4月中旬~9月中旬までが一番やりやすくて、気持ちよく皮が剥けます。ということで9月3日(日)に今年最後の皮むき間伐イベントを実施します。

スギやヒノキの皮を剥いて、人工林を間伐する皮むき間伐。夏休みが終わった後のビッグイベントに是非ご参加下さい!

9月3日(日) 9:30現地集合

実施時間:10:00~16:00

集合場所:酒井公民館(兵庫県三田市酒井212-2)

内容:皮むき間伐、森の紙芝居、ネイチャーゲーム、ロケットストーブで炊き出し体験

参加費:ひとり600円(昼食のカレー代・保険代)

持ち物:帽子、飲み物、動きやすい服装、雨具、マイ食器(コップ・お皿・スプーン・はし)

当日連絡先090-1508-8979

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西日本のツキノワグマの遺伝的多様性が減っている(2017年、国立研究開発法人森林総合研究所研究紹介より )

論文名

Loss of allelic diversityin the MHC class II DQB gene inwestern populations of the Japanese black bear Ursus thibetanus japonicus(ツキノワグマの西日本個体群におけるMHC遺伝子の多様性低下)

 

著者

石橋 靖幸(北海道支所)、大井 徹(石川県立大)、有本 勲(白山ふもと会)、藤井 猛(広島県庁)、間宮 寿賴(富山県自然博物園)、西 信介(鳥取県林業試験場)、澤田 誠吾(島根県中山間地域研究センター)、田戸 裕之(山口県農林総合技術センター)、山田 孝樹(四国自然史科学研究センター)

 

掲載誌

Conservation Genetics、Springer、2016年10月

 

内容紹介

西日本の3つのツキノワグマ地域個体群(西中国山地、東中国山地、四国)は、レッドデータブックで「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定されています。これまでの研究から、これらの個体群では、本州中部~東北地方の個体群と比べて、MHC(主要組織適合遺伝子複合体)というタンパク質を作る遺伝子の多様性が低いことがわかっており、過去に著しく個体数が減少したこととの関係が指摘されています。

 

今回、私たちは新たに2001­~13年に集めたツキノワグマのDNAサンプルを調べ、少し古い年代のサンプルを用いた先行研究と多様性を比べました。その結果、3つの地域個体群や近畿北部の個体群では、先行研究で低い頻度で見られた遺伝子のタイプ(対立遺伝子)の多くが無くなり、多様性がさらに低下していることがわかりました。歯の年輪を調べたところ、私たちのサンプルは1980年代のなかば以降に生まれたクマに由来するものでした。したがって、今回見られなかった対立遺伝子はその頃までに消失したことがわかりました。

 

1980年代以降の保護活動により西中国や東中国個体群では個体数は増えつつ(熊森疑問:戻りつつと表現すべきではないのか)ありますが、それに対して遺伝的な多様性はかなり低下していることが明らかになりました。MHC遺伝子の多様性が低い個体群では、免疫機構が認識できないタイプの病原体による伝染病が蔓延するおそれがあります。この結果は今後これらの地域個体群を健全に保全するために必要な対策に活用されます。

写真:ツキノワグマ

 

(熊森から)

MHC遺伝子というのは、免疫をつかさどる遺伝子です。

 

上の論文によると、この遺伝子の研究から、西日本の3つのツキノワグマ地域個体群(西中国山地、東中国山地、四国)は、過去に著しく個体数が減少したことがわかるそうで、現在遺伝子の多様性はさらに低下しているそうです。

 

そんな中で、兵庫県が昨年からハンターに、「クマ狩猟を楽しんでください」と、クマ狩猟を再開しています。この間違った政策を、どう正当化されるおつもりでしょうか。

 

今、兵庫県がすべきことは、棲み分け復活をめざして、奥山人工林を動物が棲める自然林にもどすことです。これ以外にないはずです。

 

現在、ワイルドライフ・マネジメントと称して、厳しい自然界でひとり生き抜いている野生動物たちの命を、人間が好き放題殺してもてあそんでいます。(人間、お前一体何様なんだ?)

もはや異常な精神状態といえるでしょう。

「まっとうな声」を、気づいたひとりでも多くの人が上げねばならない時だと思います。

人間が、他生物の生命の尊厳がわからなくなって、本来のやさしさを失い、無用の殺生に走る。

もはや狂気としか言えません。戦争中の殺戮と同種の狂気です。

 

この奥山のブナ・ミズナラ林(120ha)にクマは棲めるか?熊森本部が専門家に山の調査を依頼

8月9日、熊森本部調査研究部は、専門家に来ていただき、兵庫県宍粟市にある氷ノ山山系の奥山ブナ・ミズナラ林を調査していただきました。

まず、標高600メートル地点から沢沿いを伝って登っていきました。

(1)魚影が見られない

水量の少ない谷川

 

小さな川魚は少しはいると思うのですが、周りの山が人工林で埋まっているせいか、谷川の水量も少なく、おそらく水温も高く、確認できるような魚影はありませんでした。(イワナの適正水温は16.8℃まで)

 

昔のように渓流の水が冷たく水量が多いと、川魚も豊富でクマは年中ここに棲めるそうですが、これでは無理とのことでした。

 

(2)酸性降下物の影響はない

夏なのに、枯れた葉が少しありました。酸性降下物の影響でしょうか?

 

先生のお答えは、「酸性降下物による影響であれば、下層植生のみならず同時に多くの樹木も枯れます。しかし樹木はしっかり育っていますから、違うだろう」ということでした。

 

(3)液果植物がほとんどない山

この山にはなぜか、液果植物であるヤマザクラやウワミズザクラが全くありません。

ミズキやヤブデマリが1本ぽつんと生えているのが見つかりましたが、クマは何本も液果植物が生えている山に来るのであって、こんな1本しかないような効率の悪い所には来ないそうです。

案の定、ヤブデマリには実がついていましたが、クマが食べに来た形跡はありませんでした。

この山には、熊の餌となるような昆虫もいないし(地球温暖化の影響か?)、クマの春夏の食料はありません。

実のついたヤブデマリは1本あったが・・・

 

(4)秋の食料

①ヤマブドウ

クマはトチの実を食べませんが、幹の苔のはがれ方で、トチノキにクマが登ったことがわかると教えてもらいました。

トチノキには、葉のない太いツルが巻きついていましたが、上を見上げるとヤマブドウが高い所で葉を広げていました。枯れ木のように見えたツルは、ヤマブドウの生きたツルでした。ヤマブドウは日光のあたる場所にしか葉を付けないようです。

 

②ブナ・ミズナラ

この山を登って行くと堅果植物であるブナ・ミズナラ林です。凶作でなければ、秋にクマが利用しにくるだろうということです。数年前、ナラ枯れが入って、ミズナラが壊滅するのではないかと心配しましたが、一部枯れただけで今のところ終息した感じです。

 

(5)若木・稚樹・下草がない

私たちは、この山に若木・稚樹・下草がないことを、非常に気にしていましたが、先生は、林冠が鬱閉(うっぺい)していることを考えると、それほど異常な状況ではないだろうと言われました。

鬱閉(うっぺい)した林冠

木が1本倒れてギャップが出来たら、そこにはさまざまな芽生えが生じるのでしょうか。シカが食べつくしてしまわないでしょうか。

 

(6)ササが消えたのは、シカではなく一斉開花

沢沿いを3時間ほど登り続け、標高1000メートルあたりで北側の尾根へ上がろうということになり、急斜面を登りました。

 

 

斜面には、背丈の低いチシマザサがぽつぽつと広がっていました。

シカがササを枯らしたのか、たずねてみました。日本中でシカが犯人にされています。

先生の判定は、一斉開花によるササ枯れであり、自然現象ではないかということでした。

その証拠に、枯死したササは背が高く、緑色のササはどれも枯れたササの根元の地下茎から出た芽でした。

徐々に下層植生が回復していくのではないかと言われていました。

 

 

ササの青い葉は地面近くだけで、先端部はどれも枯死している

 

下層植生がササばかりになると、他の植物が入ってこれなくなるので、これまたよくないそうです。

下層環境も多様性が必要です。

 

<先生のこの山の評価>

「ドングリなどの堅果類等、秋の食糧になるものはあるが、全体的に、クマの夏の食糧となる液果類の樹木が少なすぎる。たとえば、ヤマザクラやウワミズザクラの実はよくクマが食べるが、この山にはそういった液果類の樹木がほとんどない。川魚もほとんどいない。兵庫県ではクマの数が爆発的に増加していると聞くが、奥山にクマが生きていくための充分な食糧がないのに、増えられないだろう。クマがこの山に棲みつくことはできない。秋に利用するだけだろう」

 

(熊森から)

ブログでは主な事しか書けませんでしたが、専門家の先生に来ていただいて多くのことを学びました。内部資料には、もっと多くのことを残しておきたいです。

 

この山のふもとの集落のおばあさんたちが、「むかしは谷川に30センチくらいのヤマメがたくさんいて、女でも手づかみできたよ」と以前、教えてくださったことが思い出されました。そんな川があれば、クマは年中この山に棲めたのかもしれません。戦後の拡大造林政策によって、どこの谷川も水量が激減です。スギやヒノキばかり植えられたことによって、クマたちは直接、食糧を失っただけでなく、川魚という貴重な食料も失うことになったのです。

 

この自然の山に液果植物がほとんどない理由は、よくわかりません。理由を思いつかれた方は教えてください。自然界の事は、人間には永久にわからないことでいっぱいですが。

 

東中国山地にある兵庫県では、兵庫県森林動物研究センターの研究者(当時、兵庫県立大学准教授、現在、株式会社 野生鳥獣対策連携センター代表取締役)が2011年春、ベイズ推定法を用いてクマが爆発増加したと発表しました。私たちには、推定過程がよくわかりません。集落でのクマの目撃が増加したこともあって、兵庫県はクマ狩猟を再開しただけではなく、現在、積極的にどんどんクマを有害捕殺しています。

 

山すそに、クマが大好きな糠入りの罠をシカ・イノシシ用として大量に設置したことも、クマの目撃数や錯誤捕獲が激増した原因の一つではないかと私たちは思うのですが、兵庫県は情報公開を請求してもほとんど非公開回答なので、県民としては訳が分からなくなります。

 

一方、西中国山地では、生息推定数は微減とされ、奥山のクマの生息密度が低下していることが分かった(ドーナツ化現象)として、狩猟も禁止されたままです。熊森の自動撮影カメラから、兵庫県もドーナツ化現象を引き起こしていることはまちがいありません。

中国山地の東と西、なぜこれほどまでに結論が違うのでしょうか。

 

8月6日  守るべきは、あと十数頭の四国のクマでしょ! 愛媛県支部立ち上げ準備会(於:松山市)

 守るべきはパンダじゃなくて四国のクマでしょ!

愛媛県会員たちの中から、四国のクマを絶滅から救うためにくまもり愛媛県支部を結成しようという、うれしい動きが出てきました。

すでに、支部立ち上げ準備が始まっています。

8月6日の松山市での集まりに、本部から森山会長と本部スタッフも参加させていただきました。

本部は、神戸三宮から神姫バスハーバーライナーに乗って、4時間かけて松山に向かいます。

今や、島々は全部橋でつながっています。すごい技術です。

 

四国山地の人工林率は高率なので、山の動物たちは山で暮らせなくなって悲鳴を上げているはずです。

<四国人工林率>

香川県34%、徳島県63%、高知県66%、愛媛県64%

戦後、見渡す限りスギ・ヒノキが植えられました。

結果、その材は使われているのだろうかと、バスの窓から山々を眺めていました。

しかし、あちこちで人工林が皆伐されていた宮崎県と違って、松山に着くまでの間、1か所の伐採地も見つけられませんでした。

ハーバーライナー沿いでない所で、伐採されているのでしょうか。

四国の山の13%は、国有林です。そのうちの7割が、スギ・ヒノキの人工林にされてしまっています。

国有林を自然林にもどしていただくだけで、クマの絶滅は止められるのではないでしょうか。

注:国有林は、我が国の奥地脊梁山地や水源の森に広く分布しています。戦後、林野庁は、拡大造林政策を展開し、特別会計として林業を企業的に運営してきましたが、海外から安い材が入ってくるようになって経営が行き詰りました。平成24年に成立した法律によって、平成25年から国有林野事業は一般会計に移行されました。(もう、林野庁は、林業で儲けなくても国民の税金で食べていけることに!)

 

 

松山に到着して、初めてお会いする会員さんやその友人とすぐに打ち解けました。

お集まりくださった元気なみなさん (松山市)

 

「守るべきはパンダじゃなくて四国のクマでしょ!」と言われて、おもしろいと思いました。

四国のクマが絶滅寸前といわれて久しく、これまでいろいろな研究者や団体が調査研究に入られています。

ネット検索で「四国のクマ」と入れると、各団体や研究者の膨大なデータが出てきます。敬意を表します。

熊森もずっと気になっていましたが、なかなか手が回りませんでした。

しかし、四国のクマがいよいよ危ないと聞いて、絶滅は何としても止めたい。いてもたってもおれなくなってきました。

 

熊森に何ができるでしょうか。

愛媛のみなさんが言われるには、「四国の者は、四国にクマがいることを知らない」のだそうです。

四国のみなさんに四国のクマのことを知らせ、みんなで守ろうという流れを市民レベルで作って大きくしていく。

これなら、熊森の得意分野ですからできそうです。すでに熊森紙芝居も2回上演されたそうです。

 

四国のクマが増えられない最大の原因は、生息地となる落葉広葉樹林があまりにもわずかしか残っていないことです。

国有林を民間が買うことはできませんが、民有林なら熊森も借りたり買い取ったりできます。

スギやヒノキで埋まっている人工林を買い取って自然林に戻していく。これは、熊森が各地で取り組んでいることです。

人工林の自然林化によって、野生動物たちは守られ、人間は水源の森と災害に強い森を手に入れることができます。

 

熊森に出来ることを何とかしていきたいです。

わたしたちの、四国のクマの絶滅を止めたい気持ちは、誰にも負けません。

 

愛媛県支部結成は、11月5日(日)午後1時から3時 松山市男女参画推進センターで予定されています。

愛媛県の皆さんはもちろん、高知、徳島、香川の皆さんも、ぜひご家族やご友人を誘ってお集まりください。

 

赤丸内が今もクマが残っている所(WWFJより)

8/3記者会見 奈良市D地区シカ捕殺計画は無用の殺生  農家のためシカのため防鹿柵強化で対応を

8月1日、熊森本部は奈良県荒井正吾知事に、

奈良市D地区のシカ捕殺計画を中止し、予算は防除強化に

という要望書を提出しました。

知事への奈良シカ要望書

 

そして、8月3日、森山会長、本部スタッフ、奈良市会員らは奈良県庁記者クラブを訪れ、1時間の記者会見を行いました。

熊森の考えを説明する森山会長(奈良県庁)

 

記者会見には多くの記者さんたちがご出席くださり、みなさん熱心に聞いてくださいました。

 

奈良では、テレビニュースやいくつもの新聞記事にしていただけました。

 

1時間話を聞いてくださった記者さんたちが、20年間自然保護を研究し実践してきた熊森の主張に一理あると思われたから、報道してくださったのだと思います。思い付きだけの浅はかな意見であれば、バカにして誰も記事にしないでしょう。

 

しかし、報道内容は結論だけの簡潔なものであったため、よくぞ言ってくれたという声と共に、シカ被害に苦しむ農家のことも考えず、無責任な発言をするな、シカ柵代金は熊森が全部出せなどという非難の電話、メール、FAXも計数件本部事務所に入りました。

 

結論だけ聞いてすぐに反発するのではなく、根拠も知ってから意見を言う習慣が、お互い必要だなとつくづく思いました。自分の全く知らない事実に基づいて相手が発言しているのかもしれないのですから。

 

<熊森発言の根拠概略>

●無用の殺生は良くない

D地区のシカ120頭を殺しても(箱罠に捕獲後、高圧電流を流してシカを殺すそうです。猟友会に予算付け済)、農作物被害は減りません。

なぜなら、隣接する京都府など、周りからすぐに他のシカが移動してくるので、やがて元の木阿弥になります。

そうなれば、来年は、もっと多く殺そうということになるでしょう。

こうしてシカ捕殺の泥沼にはまっていくのです。

C地区の鹿も殺すことにしようと、エスカレートしていくでしょう。

そのうち、B地区のシカも、A地区のシカもと、殺しがどんどんエスカレートしていくかもしれません。

そうなれば、世界中からやってきて奈良にお金を落としてくれている観光客が激減するかもしれません。

そんなことになったら、その時には反対すると言っても、戦争と一緒で、いったんエスカレートし始めると止めることが難しくなります。

せっかくこれまで1頭も殺さずに来たのですから、何とか当面、奈良だけでもこの伝統を守ってほしいです。

大量捕殺を終えて、やれやれと思って手を緩めたら、シカはまたすぐに元の数に戻ってしまいます。

「シカ殺せ」と言われている人たちは、無用の殺生になってもいいから殺したいのでしょうか。

そんな人はいないはずです。

 

 

・もういい加減に、人間にはワイルドライフ・マネジメントなど不可能なことに気づこう

今、西洋思考の一つである「人間による野生動物の※頭数調整」が、国策として全国で展開されています。

(※1999年当時の環境庁が、日本中の自然保護団体の反対を押し切って、西洋の自然観を良しとする研究者たちの提案を受け入れ、導入したもの。それまであった有害駆除と違って、農作物被害を出していない個体でも、頭数調整名目で殺すことができるようになった。人間一体何様なんだ)

 

この手法では、絶滅させない限りは、激減するまでシカを殺しても、捕殺の手をゆるめるとやがて元の数に戻ってしまいます。

本当に、残酷なだけでばかげています。人間には野生動物の頭数調整など、自然界のコントロールは不可能なのです。

 

日本の山をスギだけの単一造林にしたつもりが、自然に反していたため、大雨のたびに山がどんどん崩れて自然林に戻ろうとしています。これと同じです。植物も動物も、人間が手を入れるのをやめたら、自然に戻ってしまうのです。

 

熊森は、奈良のシカだけを殺すなと言っているのではなく、野生動物の頭数調整など人間には不可能だからやめようと言っているのです。野生動物は環境収容力に生息数を合わせます。しかし、それ以上は増えません。

 

奈良公園の野生ジカ(A地区に相当)は、奈良の鹿愛護会によって、毎年、生息数が数えられています。

奈良公園のシカ生息数

これは貴重なデータです。若草山の上など、シカに入られては困るところには、シカ柵が設けられており、シカは入れません。

 

 

・全ての大型野生動物と共存してきた祖先に学ぶ

私たちは歴史のある国に生まれたのですから、野生種を大量に絶滅させてきた西洋の人間中心文明ではなく、見事、野生動物たちと共存してきた祖先から、棲み分けや被害防除対策を学ぶべきです。

 

先祖は土や石を積み上げ、徹底したシシ垣で対応してきました。

参考文献「日本のシシ垣」(イノシシ・シカの被害から田畑を守ってきた文化遺産)

著者:高橋春成(奈良大学教授)

 

奈良では、田畑の周りをロの字型人家でびっしり囲う等、とにかくシカを殺さないでシカと共存するための知恵をたくさんひねり出してきました。民族の素晴らしい知恵です。誇りです。

私たち子孫も、平成のシシ垣造りで対応すべきです。

 

祖先の、明治になるまで1200年間出続けていた殺生禁止令や、輪廻の思想などもすばらしいと思います。

今度、生まれ変わってきた時、自分がシカだったらと考えてみたら、むやみな殺生などできなくなるはずです。

 

・金網の防鹿柵でシカ被害は防げる

もちろんこの結論に至るまでは、私たちは兵庫県を中心に長年現地調査を行い、シカ被害に苦しむ農家とも随分話し込んできました。そして、私たちの提案は、しかるべき農家のみなさんから賛同を得ています。

 

以下のグラフ「防鹿柵の効果」は、兵庫県のシカ管理計画(兵庫県庁作成)から転載したものです。

 

 

この農会アンケートによると金網柵を張ることで、8割前後の農家がシカ害を防ぐ効果があると答えています。ある集落で金網柵の負担額を聞いたところ、集落負担は1割で、補助金が9割出たということです。(兵庫県では、何キロも金網を張って、集落を田畑ごと囲んでいるところがいくつかある。)

奈良の農家の方も、ノリ網はだめだが、きちんとした金網柵なら、シカから田畑を完全に守れると証言されていました。

 

2007年に「鳥獣被害防止特措法」が国会を通って、被害防止に多額の国家予算がつくようになりました。

 

奈良D地区のある農家の方は、奈良県も他府県並みに、防鹿柵に補助金が付くようにしてほしいと言われていました。そうであるなら、奈良県も兵庫県並みに防鹿柵に補助金が付くようにしてあげればどうでしょうか。

 

・他生物の生命を尊重する文明しか生き残れない

私たちが、環境省が進める頭数調整という国策に反対するのは、このような人間中心主義、経済第一、科学盲信の上に成り立つ近代文明が、人間を生かしてきた地球環境を破壊し、人類を破滅に導くものであることを感じているからです。

 

平成になってから、奈良県庁には奈良市D地区の農家から、シカに対する要望書が3回出ました。

シカ被害に悩みながらも、いずれにの要望書にも、シカ捕獲やシカ捕殺の言葉はないそうです。

これが、奈良の心だと思います。日本文化だと思います。

 

今回、シカ捕殺を決定したのは行政が集めた専門家による審議会の答申によるものということで、国策推進派の学者たちが出した結論ではないかと思われます。

 

日本は肩書社会なので、大学教授たちの出した結論が正論にされてしまいますが、原発問題を振り返ってみてもわかるように、専門家とよばれる先生方が出した結論が必ずしも正しいとは限りません。子どもや一般庶民の生物としての本能的な感覚の方が正しいことも多々あるのです。多くの日本国民は、殺生を嫌い、殺さない解決法があればそちらを選ぼうとします。これまで会ってきた多くの動物学者たちは、この反対でした。

 

最近は地球温暖化で、シカのえさとなる草が青々としている時期が、以前より1年に付き2か月長くなっています。これによって、以前よりシカが多く生きられるようになったという研究者もいます。

戦後の拡大造林のための皆伐による一時的な奥山大草原の出現や、山奥まで張り巡らされた林道、農地化宅地化による草原・湿原の9割消滅、地球温暖化、郡部の過疎化高齢化など、シカを害獣に仕立てたのは、全て人間ではないでしょうか。

 

この大地は人間だけのものではありません。殺さなくてもいい命までは殺さない。

これは、人間の倫理観として当然の考えだと思いますが、いかがでしょうか。

そして、何よりも、他生物の生命を尊重する文明だけが持続可能な文明なのです。

 

熊森が、せっかくこれまで殺さずに来た天然記念物奈良のシカを殺さないようにしようという理由は他にもまだまだありますが、長くなったので、今回はとりあえず、ここで終えます。

 

●奈良のシカを市民が守ってきたことを知り感動 6月4日ブログ

 

●今夏、旧奈良市管理地区で天然記念物のシカの初捕殺が開始されることに疑問 6月4日ブログ

 

●殺しても鹿害は減らない 予算は防除柵強化に!奈良市D地区訪問 7月13日ブログ

熊森本部 環境教育を手伝う小学5年生のキッズボランティア2名、今年もがんばっています!

くまもり環境教育部では、昨年、2人のキッズボランティアが誕生しました。

授業に参加してくれた子どもたちが、今度は自分が伝える側に!と、

紙芝居や授業のアシスタントとして、活躍してくれています。

 

小学生なので、夏休みの参加がメインです。

今年初の授業は、8月9日、西宮市の育成センターにて。

1~3年生 70名程に、森と動物のお話をさせていただきました。

キッズたちは、夏休みの忙しい合間を縫って、

打合せからがんばってくれました。

元気いっぱいのくまもりキッズボランティア

 

育成センターの先生より、「年の近い子がボランティアで環境教育をしている姿が、

うちの子どもたちにとっても、すごく良い刺激になりました」

と、うれしいお言葉をいただきました。

 

2名のキッズは5年生なので、今回の子どもたちにとっては先輩です。

先輩のがんばる姿に、憧れを持った子もいたのではないでしょうか。

「クマさんはハチミツを食べるかな?」「はーい!」

 

くまもり環境教育の目標は、森や動物の悲惨な現状を知った上で、

この国で共存するために子供たちに何ができるか、子どもたち自身が考え、行動しようとする心を育むこと。

2人が熊森環境教育のお手伝いをしたいと言ってくれた時は、

本当に嬉しかったです。

キッズボランティアの存在が、授業を受ける子どもたちにとっても、

キッズたち本人にとっても、良いものとなることを願っています。

(SY)

 

九州北部甚大災害の原因は林野庁の拡大造林政策㊗福岡RKBテレビが平野虎丸氏の解説を報道

豪雨のたびに甚大災害が次々と起きる本当の原因を国民に伝えようと、熊森本部は去る7月24日福岡県庁に出向き、熊森福岡県支部と共に必死の思いで1時間の記者会見を行いました。

 

記者会見の初めに森山会長が、

「これまで国や行政が責任逃れのために隠し続けてきた本当の災害原因を、地元の人たちのために、初めて前面に押し出す報道が生まれる歴史的な記者会見にしたい」

と、あいさつしました。

そして最後には、これまでいくら私たちが真実を発表してもマスコミが取り上げてくれないので、国民に伝わらず、悲惨な甚大災害が起き続けているとして、

「福岡の記者さんたちは、勇気を出してこの記者会見の内容を報道してほしい」とお願いしました。

しかし、残念ながら、一社も取り上げてくれませんでした。

 

そんな中、福岡県のRKBテレビが、熊森顧問でもある平野虎丸氏を現地取材し、ニュース特集の中で、甚大災害が起きる仕組みについて平野氏が話したことを放映されました!(ヤッター)

 

この8分間のテレビニュースをユーチューブに上げて全国民に見ていただきたいです。しかし、法違反になるのでできません。このニュース特集に関しては、視聴者からの良い反応がいくつも局に届いたようで、近々再放送の予定だそうです。しかし、福岡県の人にしか見れないテレビです。残念です。

 

RKBニュース特集

<なぜ流木被害が拡大、植林政策の課題とは> 以下概要

(ナレーター)今回の豪雨では大量の流木により、被害が拡大しました。なぜこれほどの流木が生じたのでしょうか。

背景を探ると国が進めてきた植林政策のもろさが見えてきました。

朝倉では、大量の流木と土砂が集落の姿を一変させました。

(朝倉住民)

ここから800メートル下までに50世帯の集落があったのです。

かなり大きな流木が根元から根こそぎ何本も流れてきました。

(ナ)

集落の上流に向かって進んでいくと、スギ山の斜面が大きく崩れ落ちていました。

雨による倒木と土砂が下流に向かって流れ込んだ様子がうかがえます。

福岡県によると朝倉市と東峰村で発生した流木は20万トン以上。

その多くが山に植林されたスギです。

(平野虎丸さん)

みんなスギだ。もう凶器ですよ。このスギは。こんなでかい石をいっぱい運んでくる。

わたしは20年前から、流木被害について警鐘を鳴らし続けてきました。

(ナ)

植林されたスギは自生のスギに比べ根が浅いため土砂崩れを起こしやすいといいます。

(平野虎丸さん)

はっきり言って、自然災害ではなく人災です。自然にはこういうスギはないんです。しかもこれらが所狭しとびっしり植えてある。これが甚大災害の原因です。

年齢を重ねたスギの木は、それなりに体重が重くなり、急斜面では自分の体を支えられなくなっている。50年60年のスギから早く伐るべきです。

(ナ)

国は、戦後、復興や高度経済成長で急増した木材需要を背景に全国の山でスギやヒノキなどの植林政策を進めました。現在日本の山の40%がスギなどの人工林です。

その根は自生のスギとどう違うのでしょうか。

実生スギと挿し木スギの違い図示。

左が自生スギ、右が挿し木スギ(挿し木スギには、主根が生えない)

(ナ)

自生スギは、体を支えるための主根が地面下にどんどん伸びていきます。挿し木スギは、種から育てたスギに比べ、根が浅く横に広がっていくだけです。主根は生えませんから、木が成長して大きくなりすぎると不安定になり、雨や風で簡単に倒れるのです。

一方種から育つスギは災害には強いものの、真っ直ぐ育ちにくく、木材利用には適しません。

災害に弱い挿し木が植林に使われてきたのは、まっすぐに育ち成長も早いことから、効率的に木材を生産できると考えられたからでした。

(平野虎丸さん)

スギの木が悪いんじゃないんです。人間が植えるところを間違ったのです。急斜面や沢沿いがいけないですね。家の近くや集落の裏山の急斜面などもだめです。

(ナ)

スギの伐採は40年が目安ですが、木材需要の低迷や林業従事者の減少などで、今、山には伐採されないままの大木が多く残っています。

熊本県高森での、平野さんたちの植えない森づくり現場が紹介される。

人工林のもろさを訴える平野さんは、今、植林をせずに自然本来の山に戻す活動を行っています。放置して育てた山は簡単には崩れません。

 

穏やかな暮らしを奪った大量の流木、今後同じ被害を繰り返さないために何をすべきなのか、森林整備の在り方を考え直す時期に来ています。(完)

 

(熊森から)

みなさんに、平野氏のブログを読んでいただき、傍観者となるのではなく、どんどんコメントを入れていただきたいです。

 

ブログには、「スギの木が土砂崩れに巻き込まれたのではなく、根の浅いスギの木が倒れるときに、てこの原理で土砂を持ち上げ土砂災害を起こす。この順序を間違うと根本的な対策ができない。砂防ダムなどで、人工林の崩れは止められない。丈夫と言われるコンクリートが、現地ではいとも簡単に壊れている」など、山崩れの現場を横で見てきた林業者でなければ語れない真実がいっぱいです。

 

また、人が住んでいない奥山や国有林内では毎年のように大きな土砂崩れが発生して林道も崩壊している。人が死なないのでニュースにならないだけだなどという告発も、重要です。

 

熊森が、人工林がいとも簡単に崩れることを知ったのは、1998年に宮崎テレビが熊森を取材に来た時です。宮崎テレビ制作「熊森が消える」という1時間番組に、宮崎県の奥山人工林がずたずたに崩れている飛行機からの映像が映し出されました。

あれから熊森もいろいろと調べ、人工林が災害を多発させていることを訴え続けてきたのです。林業が大事とよく言い返されますが、命や財産を失うよりも林業の方が大事なんでしょうか。クレージーです。しかも、補助金がなければ成り立たない今の林業は、産業とは呼べません。自然林から択伐するなど、新しい林業の在り方を、根本から考え直すべきです。

 

今回の九州北部の災害に対して、林野庁が現地を視察し報告書を作りました。その中には、人工林の「じ」の字も出てきません。林野庁の内部に詳しいある閣僚に聞くと、人工林が原因だと林野庁の全員が知っている。もし自由に発言できるなら、林野庁の職員たちは先頭切って、「原因は人工林です」と、言うでしょうということでした。

 

誰がこの国と国民を救うのか?

前橋市が設置している子グマ捕獲罠について  その後

くまもり本部がグーグルマップで場所特定

前橋市農政部農林課 東部農林事務所に電話して、今回の事故があった場所などをグーグルマップ上で教えていただきました。本部としては今たてこんでおり、現地に駆けつけられていませんが、これで場所や周りの環境をだいたい把握することができました。赤城山のすそ野という感じの場所です。これからは、グーグルマップを用いて、場所や環境を特定してから意見を言うようにすれば、話がもっと通じやすくなると思いました。便利なものができたものです。もちろん、現地に駆けつけることにまさるものはありません。

 

群馬県環境森林部自然環境課野生動物係に本部から電話

<群馬県のクマ放獣体制の現状について確認>

担当者:

以前、群馬県には、クマ放獣体制がありました。2~3年前までは市町村の要望に応じて、年間30~50頭のクマを放獣していました。しかし、人員配置が変わり、今、自然環境課に、クマの放獣ができる人も体制もありません。鳥獣被害対策支援センターというところには、麻酔銃を使える獣医が一人おられ、サルなどの放獣を手掛けておられます。しかし、その方にはクマの放獣経験はなく、クマはできません。イノシシ罠に錯誤捕獲されたクマに関しては、小さな子グマはその場で放獣できますが、それ以外は、殺処分するしかない現状です。

 

群馬県では、人畜の被害は市町村に捕獲権限を委譲しており、農作物被害などについては県庁の出先である県森林事務所が担当しています。今回の場合だと、前橋市長名で、このクマの捕獲申請を前橋市に出し、同じく前橋市長名で、このクマの捕獲許可を出したことになっています。クマが罠にかかったら、前橋市長名でどうするか決めることになっています。

 

熊森からの提案2<行政に、声を届ける>

①前橋市長あてに依頼の電話、メール、FAXなどを送る

(依頼内容)クマが罠にかかったら、すばやく赤城山の奥の水とえさがあるところにドラム缶檻ごと車で運ぶ。檻の扉が水平に引けるように檻を90度倒し、車の中からこの扉にかけたロープを横に引いて放してやってください。この方法だと、獣医さんをはじめ、麻酔銃や吹き矢など、一切不要です。

 

②群馬県知事・農政部長・環境森林部自然環境課あてに依頼の電話、メール、FAXなどを送る

(依頼内容)クマの放獣体制を至急再構築し、誤捕獲グマの放獣が群馬県でもできるようにしてください。

知事 大澤正明 様

総務部秘書課

〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-226-2043
FAX 027-243-3575
E-mail hisyoka@pref.gunma.lg.jp

 

多くの声が届くと、行政も動いてくれると思います。みなさんの声を届けてください。

群馬県支部長も声を届けてくださっています。

本部8月6日 今年も晴天の空の下、第22回くまもり原生林ツアー実施

今年も熊森本部は、くまもり原生林ツアーを実施いたしました!

行先は、21年間毎年、岡山県西粟倉村にある「若杉天然林」です。

今年は、中型バスをチャーター。24名の方々がご参加くださいました。

ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。

 

行きのバスの中では、くまもりスタッフによるクマの生態、里山と奥山、自然林と人工林についての説明がありました。

途中、兵庫県たつの市の龍野公園で飼育されている2頭のツキノワグマに会い、クマとはどんな動物なのかみんなで観察。

その後、スギやヒノキの人工林の中に入って、他の生物が生息できないことや、国内林業の問題について学びました。

若杉天然林に到着し、お昼を食べてから、班ごとに分かれて天然林内を散策しました。

天候は晴れ、若杉天然林の気温は25度と、非常に過ごしやすい天気でした。

天然林内は、様々な広葉樹が太陽の光を浴びて、きれいな緑色に輝いていました。

広葉樹に溢れた若杉天然林のようす(2017年8月6日撮影)

 

林内では、班ごとに分かれて、くまもりスタッフがガイド。森の説明をしていきました。

くまもりスタッフ(右)がガイドを行い、様々な植物や昆虫を観察しました

 

子供も大人も、夢中になって植物や昆虫の観察をしていました。

以下は、参加されたみなさまからの感想です。

◎こんなに森の植物ひとつひとつに着目してトレッキングしたのは初めてです。

感動しました。この自然がいつまでも続くといいです。守っていかないといけないと改めて思いました。

◎ガイドさんが親切、丁寧に森のことを説明してくださってとても勉強になりました。

特に、植物の名前や見分け方などは今後の山登りの際に思い出しながら楽しみたいと思います。

◎今年も子供が楽しめるように、バス内のクイズ、紙芝居、天然林内でのスタンプラリーなど工夫をしていただいて、ありがとうございました。

 

子供たちの夏休み自由研究にも役だったかな!

年に1回は原生林に入りませんか。

来年も原生林ツアーを企画します。

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