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2018-05-27

徳島県天神丸風力発電の白紙撤回を その4   5月24日徳島県知事が建設回避を求める意見書提出

・徳島県知事意見書

・徳島県環境影響環境影評価審査会の答申

 

徳島新聞 5月25日 より

オリックス風力発電計画 徳島県知事 回避を求める意見書提出

徳島県の飯泉嘉門知事は24日、オリックスグループ(東京)が美馬、神山、那賀3市町の境付近に計画している風力発電事業の計画段階環境配慮書に対する意見書をオリックスに提出した。想定区域周辺の希少動植物や景観などへの影響に懸念を示し、重大な影響を回避できない場合には事業中止や抜本的な計画の見直しを行うよう求めた。

意見書では、配慮書に生態系などへの影響について科学的根拠が示されていない点を指摘し、追加書類を速やかに提出することも促している。また、希少動植物、景観に与える影響や土砂災害リスクの増大、登山者への影響といった課題ごとに専門家の助言を踏まえた適切な調査と影響の回避、低減を求めている。

知事意見は、河川生態学や景観工学などの有識者でつくる県環境影響評価審査会がオリックスの計画段階環境配慮書に対してまとめた答申をほぼ踏襲する内容となった。答申では、配慮書手続きのやり直しを検討するよう求められたが、環境影響評価法に規定がないことを理由に削除した。

計画段階環境配慮書は計画の立案段階での事業概要や環境への影響を記したもので、配慮書の作成は法に基づく環境アセスメント手続きの一環。県は同日、許認可権がある経済産業省のほか、環境省にも意見書を送付した。

オリックスは知事や経産相、住民の意見を踏まえ、アセスメントの実施計画に当たる方法書の作成手続きに入ることになるが、同社広報部は「知事や住民、経産相の意見を踏まえた上で、方法書段階に進むかどうか検討したい」としている。

計画では、3市町の境にある天神丸と高城山の2990ヘクタールに最大42基、総出力14万4900キロワットの風力発電施設を設ける。2023年10月に着工し、26年秋の営業運転開始を目指している。

県要望ハードル高く、事業の行方は不透明に

オリックスグループが計画する風力発電事業の計画段階環境配慮書に対し、飯泉嘉門知事が出した意見書は、現地の自然環境への重大な影響などを回避できない際の事業中止や抜本的な見直しを迫る厳しい内容となった。

具体的には▽動物の移動経路の分断やえさ場の減少▽渡り鳥の経路阻害や衝突事故▽登山など人と自然とのふれあい活動への影響▽土砂災害リスクの増大-といった懸案を列挙。それぞれに改善を求めている。

県は「脱炭素」を目標に掲げ、再生可能エネルギーの普及拡大を目指している。その県が今回の風力発電所の建設に対し、こうした強い姿勢を示すのは、見過ごせないほど、環境への影響が大きいと判断したためだ。

計画段階での「配慮書」の手続きは、環境保全について早くから検討を始めるとともに、国や県、地元住民らの意見を聞く機会を増やすため2011年の環境影響評価法改正で盛り込まれた。

オリックスは今後事業を進める場合、アセスメントの実施計画に当たる方法書の作成手続きに入るが、県が課したハードルは高く、同社は事業が環境に与える影響をいま一度見つめ直さざるを得ない。今後の事業の行方は不透明になったといえる。

 

(熊森から)

徳島県飯泉嘉門知事、徳島県環境影響評価審査会の委員、反対の声を上げてくださったいくつもの自然保護団体や県民のみなさま、本当にありがとうございます。いくら何でも、徳島の最高の自然が残されている場所に42基の巨大風車建設はひどすぎましたね。まだ気を緩められませんが、とりあえずほっとしました。

 

それにしても、さすが、徳島県の県土を守ろうと、細川内ダムや吉野川第十堰可動化を白紙撤回させた徳島県のみなさん。みなさんは、声を上げる力をお持ちで、素晴らしいと思いました。敬服します。日本も捨てたもんじゃない。まだまだ破滅型開発を止める力は残っていたと思うと元気をもらいました。

 

オリックス社の今後の動きに注目していきたいと思います。山の尾根筋に風車を建てる時代は、環境への取り返しのつかない負荷や効率の悪さを思うと、もう過去のものとなった感がします。

外来種アライグマを駆除しないヨーロッパの合理的精神を見習うべし

NPO法人環境研究所豊明が発行している機関誌「はちどり」VOL46(2018年4月発行)が、ヨーロッパにおける外来種問題を特集しています。

 

それによると、ヨーロッパでも外来種アライグマが急速に増えているそうです。

根絶がほぼ不可能であることもあって、WWFをはじめとする環境保護団体も各国政府も緊急に駆除が必要とは考えておらず、ドイツ最大の自然保護団体NABUも平和的共存の立場です。すでに帰化動物とされており、ふつうの狩猟対象動物です。

 

(熊森から)

日本でアライグマの野生化が正式に確認されたのは1977年だそうです。

40年を経過し、すでに広範な国土で繁殖してしまっているアライグマの根絶など不可能です。

 

<アライグマの分布図:国立環境研究所資料より>

アライグマは多産のため、殺しても殺しても餌がある限りすぐ元の数に戻ります。

 

未だに国民の税金で大量の根絶殺害を続けている日本は、無用の殺生をしているにすぎません。

民家の屋根裏に入られないように屋根に通じる穴をふさぐなど、税金は被害防止に使われるべきなのです。

その方がずっと合理的であり、効果的です。

アライグマは、もはや自然生態系に組み込まれて落ち着くのを待つしかありません。

 

アライグマを見つけて助けようとし、殺すしかないと言われて胸がつぶれる思いをしている人がたくさんいます。

環境省が2004年に作った「特定外来生物法」というバカげた法律のせいです。

この法律で喜んでいるのは、お金をもらい続けることができる駆除業者だけです。

無用の殺生をやめるよう、みんなで声を挙げましょう。

行政のみなさんも意地を張るのはやめて、間違ったと気付いた時点ですぐに取りやめる勇気を持っていただきたいです。

 

 

元外来動物だった多くの動物が、今や日本の生態系に取り組まれて落ち着いています。

ネコ、スズメ、モンシロチョウ、アメリカザリガニ、ドバト、ハツカネズミ、ウシガエル、ドジョウ・・・帰化動物でいっぱい、書ききれません。

 

自然生態系を守りたいくまもりが環境省にやっていただきたいことは、外来動物の輸入を止めることです。

当初から、ずっと主張し続けてきました。

 

福島市が人道的判断、捕獲された2歳グマを迷い込んだだけと判断して奥山放獣

くまもり東京都支部メーリングリストに、以下の情報が掲載されていました。

 

以下は、2018年5月26日の河北新報オンラインニュース記事です。

 

どうするおりのくまさん 福島県「殺処分検討」も福島市が眠らせ山へ

福島市飯坂町で今月中旬に捕獲され、山に放された子グマ1頭について、殺処分が適当と、福島県が考えていたことが25日、分かった。市は「親とはぐれただけ」と別の判断を下していた。
同日の県議会向けの説明会で、自然保護課の担当者が「県としては殺すということで検討していた」と話した。専門家と現地を見た結果として「かなり人慣れしており、(放しても)住宅地に出てくる可能性がある」と考えたという。
市によると、体長1メートル、体重35キロの雄のツキノワグマ。飯坂温泉周辺で相次ぎ目撃されたクマとみられる。11日に捕獲され、市は麻酔で眠らせて12日に山に放した。
市農業振興室は「2歳の子どもで、親とはぐれて迷い込んだだけ。山奥で放しており、戻ってくる可能性はない」と説明する。
県自然保護課の担当者は「捕獲は市の業務。聞かれれば助言するつもりだった。市は過去の事例を踏まえて適切に対応したと思う」と話した。

 

(熊森から)

東京都会員が、月曜日になったら福島市担当者にお礼を言うそうです。

久々に心温まるニュースですね。

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