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2018-05-30

10年間連続 駒澤大学高等学校新入生520人にくまもり講演 

今年も5月30日1時限目にくまもりが講演させていただきました。

東京と言っても、学校のある世田谷区は緑あふれる住宅地です。

家々の花壇に花があふれていました。

学校の玄関の菩提樹の大きな木も、ちょうど花盛り。

いい香りを漂わせていました。

 

この学校は毎年夏に1年生を長野県の提携している山村集落に連れて行って、森について学ばせておられます。

2年生は平和学習に取り組まれるのだそうです。

どちらも高校生にとって大切な勉強で、このようなカリキュラムを組まれている先生方に敬意を表します。

講演する森山名誉会長

 

会長の日程の都合がつかなかったので、今年は名誉会長の講演となりました。

くまもり講演を聞く駒澤大学高校生

 

講演の後、毎年、全生徒の感想文が送られてきます。

人間として大切な、まじめさや真剣さ、やさしさを失っていないすばらしい生徒たちです。

銃の前には絶対弱者とならざるを得ない他生物のことも考える優しい文明だけが、自然を守って生き残るという趣旨のお話をさせていただきました。

どれくらい伝わったでしょうか。

感想文が届くのが楽しみです。

 

三重県いなべ市でイノシシ用くくり罠にクマがかかる 山に放獣する予定

以下、中日新聞2018,5,30より

いなべでイノシシ罠にツキノワグマ 猟友会員ら捕獲 

 

三重県は5月29日、いなべ市北勢町川原の山林に仕掛けたイノシシ用のくくりわなに雄の成獣のツキノワグマがかかったため、麻酔で眠らせて捕獲した。近日中に市内の人家から2キロ以上離れた場所に放す。

 県獣害対策課や県猟友会いなべ支部によると、同日午前6時ごろ、わなにクマがかかっているのを見回り中の会員が発見。体長1.4メートル、体重94キロ。10歳を超えているという。県職員らがクマ用のおりに移し、市藤原庁舎で保管した。

 市内では、2015年5月にも北勢町二之瀬でクマが捕獲されている。ツキノワグマは県の希少生物として、捕獲した場合、自然に戻すと決められている。クマに電波発信機を着けて、放獣後は1週間ほど行動を監視する。

 

(熊森より)

2015年のいなべ市でのクマ騒動を思い出します。

熊森本部も、あの時は、いなべのクマを救うため、若いスタッフたちを中心に、午前2時に起きていなべ市にみんなで駆けつけたものです。

もう当時と行政担当者も変わっているかも知れませんが、あの時言われていたように、きちんと保護して放獣して下さるということで、三重県といなべ市に感謝です。

 

旧式の一生外れない発信機を装着するということは、クマに生涯拷問を掛け続けることになりますが、三重県は熊森の要請で、当時、自動落下できる外国製の高い発信機付首輪を購入してくださいましたから、それを使われるのだと思います。

 

どんな生き物の問題であっても、殺さない解決法が一番優れているのです。文化の高さを表します。

 

故東大林学科名誉教授高橋延清先生は、日本の森はクマがいないと森にならないと言われていました。

 

全ての生き物(クマもその中に入ります)がそろった本当の森を、子や孫に残していくことは、私たち大人の責任です。

 

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