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2018-05

6月10日(日) くまもり親子自然農(田植え)開催!参加者募集中!

今年もくまもり親子自然農を開催します。これまでは豊岡市や朝来で自然農をさせてもらっていましたが、今年は三田市の会員さんのお宅で実施させていただきます。

今年は下記の日程で全4回実施しますが、6月10日は「田植えと自然あそび」です。。

都市の子供たちに自然や生きものの大切さを学んでもらうためにも是非ご参加ください。

大人だけのご参加も大歓迎です!

 

【日時】

6月10日(日)田植えと自然あそび

6月24日(日)草刈りと生きもの調査

10月28日(日)稲刈りと自然あそび

11月25日(日)自然に感謝!収穫祭

 

【ところ】

兵庫県三田市小柿

【参加費】

1回につき一人1000円(昼食付き)

(くまもり会員は800円)

★全4回全て参加で、1回分が無料になります。

 

【時間】

10:00~16:00(9:30~受付)

 

【持ち物】

飲み物、雨具、帽子、タオル、長靴、着替え、マイ食器

親子くまもり自然農チラシ

 

5月15日 本部生き森活動 クマ生息地に広葉樹を植樹するためのシカ除け柵作り

今回は、近々広葉樹の苗木を植樹する場所に、パッチディフェンスと呼ばれるシカ除け柵を張りました。

 

この山に多くのシカがいるとは思えないのですが、シカ除け柵を張らない限り、苗木はすぐに食べられてなくなってしまいます。

 

木の杭や網を運ぶ

 

クワを使って道の整備もしておきました。重労働です。

せまい道を歩きやすく平らにする

 

3人で力を合わせ、パッチディフェンスを完成させました。

春になだれ落ちる雪で柵が壊されないように、今回は平らな場所に植樹地を設定しました。

使用した網は、シカが角をひっかけて動けなくなるのを防ぐため、網の目の小さいものを使用しています。

完成したパッチディフェンス

 

とても暑い日でしたが、3人でがんばりました。

ボランティアさん

 

周りの山々には、木々が大きな白い花を咲かせており、とてもきれいでした!

その花とは、下の2つです。

トチノキの花

 

ホオノキの花

 

植樹に来てくださる皆さん、がんばってください。

5月17日 春の里山で園児に環境教育

神戸市東灘区の保久良山のふもとに、自然学習に力を入れておられる保育園があります。

園では今年から体力作りも兼ねて、週1くらいのペースで、園児たちを保久良山に連れて行かれているそうです。

 

園児たちは、

「あの木の芽はどうなっただろう?」

「今度はどんな生きものがいるかな?」

と、次の保久良山登山をワクワクしながら、待っているとのこと。

 

四季の移ろいを、カレンダーではなく、自然の中で園児に感じさせる。本当に素晴らしい取り組みだと思います。

 

くまもり環境教育部は昨年の秋に続いて、今回も3~5歳児さん約40名といっしょに保久良山に登り、野外で環境教育をさせていただきました。

 

 

「ネイチャービンゴ」にチャレンジ!

園児たちには、「ちいさないきもの」「ふしぎなにおい」「とげとげしたもの」など9つの自然探しに挑戦してもらいました。

今までと違う角度で自然を見てもらったり、生きものたちの息遣いを感じてもらったりしました。

キノコかな?木と一緒に暮らしているね。

 

虫こぶに興味津々。葉っぱに守ってもらっているんだね。

 

何かいる・・・!!

↓↓↓↓

 

小さなナナフシでした。

 

落ち葉のかたまりがあったよ!いつか、栄養たっぷりの土になることでしょう

 

この日は蒸し暑いお天気で、最後はみんなへとへとになりましたが、子どもたちは、とても素敵な笑顔で帰園していました。

この日の体験は、子どもたちの心にずっと残ることでしょう。

 

将来、子どもたちがどんな仕事についても、自然への思いやりを持って、より良い社会を作ってほしい。くまもり環境教育部は、そんな願いを持ってこれからもがんばります。

 

先生方、関係者の皆さま、ボランティアの皆さま、大変お世話になりました!(SY)

徳島県天神丸風力発電の白紙撤回を その3 経産省新エネルギー課に電話

本日、経産省新エネルギー課に電話をしました。

 

くまもり:今、国から風力発電に補助金が出ないのですか。

 

経産省:今年から、ゼロとなりました。

 

くまもり:風力発電に新規参入しようという企業はなくなるのじゃないですか。

 

経産省:落ち着いてくるでしょうね。一応、表向きは今年からゼロなんですが、駆け込み参入という手があって、やり方によっては当分補助金を得られる道も残っています。しかし、早くしないとだめですね。売電価格に関してもしかりです。

 

くまもり:風力発電による売電価格は確か、1キロワット時55円でしたよね。

 

経産省:今年から18円+税となりました。まあ18円程度と思ってください。洋上風力発電の場合は、36円+税です。

 

くまもり:国は現在、陸上での風力発電を推進しない方針に切り替えたということですかね。

 

経産省:洋上は、尾根筋より安定した風力が得られるので、今後は洋上にシフトしていくでしょうね。

 

くまもり:映画「自然と再生」を見られましたか。

 

経産省:はい。

 

くまもり:風力発電で得られた電気は、電圧が絶えず変わるので、精密機械などには使えないんですよね。

 

経産省:まあ、そうですね。それなりに技術革新はしているのでしょうが。

 

くまもり:映画によると、ドイツでは、無数の風車で作った電気を国中に張り巡らせている送電線に流し込んで、電圧を一定にするという技術革新を達成しており、、風力発電で作った電気を実際に使える電気にしたんですよね。でも日本では、送電線の所有者がばらばらで、そういうことはできませんから、ドイツのように風力発電でできた電気を無数に送電線に流し込んで電圧を一定にすることなんてできませんよね。

 

経産省:無理ですね。

 

くまもり:以前、大きな風力発電会社の責任者の話をじっくり聞いたことがあります。その方が、「風力発電なんて単なるおもちゃですよ。作った電気はみんな捨てます。こんなにも電圧不安定な電気を流したら、コンピューターとか壊れますよ。風車は構造上すぐに故障して止まります。善意の方が、風車が止まっていると知らせてくださるのですが、動いていても止まっていても、わたしたちはどうでもいいのです。風力発電を建設することで国からの多額の補助金がでる。それで儲けたいだけです。それだけでいいのです。私たちは企業ですから」と言われたので、わたしたちはあきれて開いた口がふさがりませんでした。正直な方なんでしょうが。

 

経産省:うーん。

 

くまもり:天神丸風力発電計画は、剣山の尾根筋にわずかに残された最後のブナ・ミズナラの自然林を破壊してしまうもので、陸上風力発電の中でも最悪のパターンなんです。絶滅寸前にまで数を減らしている四国のツキノワグマを一気に絶滅させることになります。国として、そのような場所に風力発電を造るなと指導してもらいたのですが。

 

経産省:うちとしては、都道府県から上がってきたものを見て、地元が認めていたら認可するだけです。

 

くまもり:じゃあ、天神丸風力発電を止めるには、徳島県がノーと言ってくれないだめですね。

 

経産省:まあね。

 

<熊森から>

やはり、知事さんがカギを握っているようです。

徳島県天神丸風力発電の白紙撤回を その2 オリックス社に電話

本日、オリックス社に電話しました。

 

くまもり:天神丸風力発電計画に関して、内容を精査して意見書を出したいと思っています。「環境配慮書」を送っていただくことはできますか。

 

オリックス社:申し訳ございませんが、個別にお送りすることはできません。

 

くまもり:では、大体の内容はわかっているので意見書を今から送ります。受け付けてもらえますか。

 

オリックス社:一応締め切りは終わっているので、できるだけ早くお願いします。

 

くまもり:今、風力発電に対する補助金は国からどれくらい出るのですか。

 

オリックス社:ゼロになりました。

 

くまもり:では、売電でもうけようというわけですね。今、売電価格は1キロワット時いくらですか。

 

オリックス社:毎年変わっていきます。

 

くまもり:それはそうと、風力発電で作った電気は電圧が不安定で、実際には使えないと聞いています。

しかし、映画「自然と再生」を見ると、ドイツなどでは技術革新によってこの問題は克服されたそうです。

映画「自然と再生」を見られましたか。

 

オリックス社:いいえ、見ておりません。私どもは、発電した電気を国に売る。そこまでです。その後、その電気がどのように使われるかまでは、わかりません。

 

くまもり:天神丸風力発電は、尾根筋に残された四国最後の貴重な自然林を破壊する事業なのでぜひ白紙撤回していただきたいのですが、もう今から止めることはできないというネットの声もありました。もう止められないんでしょうか。

 

オリックス社:そんなことはありませんよ。まだこれからなんで。

 

くまもり:いろんな団体や個人から、白紙撤回してほしいという声がたくさん届いてますよね。

 

オリックス社:意見書は来ていますが、数や内容については一切言えません。

 

くまもり:先日、徳島県で説明会があったと聞いたのですが。

 

オリックス社:4月24日に徳島県主催の環境影響審査会で、委員の先生方15名に事業説明をさせていただきました。

 

くまもり:皆さん反対されたでしょう。

 

オリックス社:いろいろなご意見をいただきました。わたしたちは今、徳島県知事の意見を待っている段階です。5月中にはいただけると思っております。

 

くまもり:知事の声は重要ですか。もし、知事か、天神丸風力発電事業を認めないと言われたら、それでも事業を強引に推進されますか。

 

オリックス社:知事がそういわれたら、事業推進は不可能です。

 

くまもり:知事がカギを握っているわけですね。一般県民への説明会はいつですか。

 

オリックス社:決まっておりませんが、その時は徳島新聞、徳島県HP、オリックスHPで2か月前ぐらいから予告させていただきます。

 

<熊森から>尾根筋への風力発電はどこも環境大破壊ですが、そのなかでも天神丸風力発電事業は最悪のパターンです。

四国のクマの絶滅を止めたい方、四国の水源の森を次世代に残こそうと思われる方、知事さんに天神丸風力発電事業に反対していただくよう皆で必死でお願いしましょう。

マザーアースデイ 森と地球のtalk session 2018滋賀県大津市 に参加して   来年の母の日は広島 

学びの多いトークセッションでした。

集中豪雨のようなひどい雨の中、兵庫県西宮市から滋賀県大津市のびわ湖ホールまで行った甲斐がありました。

 

母の日に、母なる大地に改めて感謝しようという挨拶の後、このトークセッションを企画した松田氏が、子供の頃、学芸会で上演した「大きなカブ」の劇の話をされました。ひとりでできないこともみんなでやればできるという、人々に示唆を与えるいいお話でした。

 

いよいよ、第1部の開始です。

海外の水事情を話してくださった橋本淳司氏(水ジャーナリスト・日本熊森協会顧問)の講演後、せっけん運動を原点に地元で活動されているNPO法人「碧いびわ湖」さんが実践報告、自然配植による森林再生を指導されている高田研一氏(森林再生支援センター)の講演後、地元で活動している一般財団法人日本熊森協会の滋賀県支部が実践報告というように、たいへん聞きやすく上手に企画されていました。

 

第2部は講師3人で語り合い。楽しかったです。

左から、橋本淳司氏、和菓子の叶匠寿庵さん、高田研一氏

 

印象に残った話。

橋本氏の「水のお母さんは土」「先進国の文明が入ることで、足るを知る先住民のくらしが壊れていく実態」、

高田氏の「破砕された花崗岩質の山に毛管現象で地下水が上がっていくことによって三井寺の山頂で三つの井戸が掘れたり、比叡山の山頂で杉の巨木が育つ。目に見える水ばかり見ているのではなく、目に見えない水まで考えていかねばならない。

今の若い人は仕事を転々と変えるが、しろうとばかりでは国は成り立たない。どんな分野にも、ひとつのことに徹底的に取り組み続けた結果育つプロが必要。みんなプロをめざしてほしい」

 

最後は三井寺の執事長さんの話

国鉄や湖西バイパスのトンネルを掘ったとたん井戸が涸れてしまった(熊森感想:リニアトンネルの長さや深度は湖西バイパスの比じゃないから、東京から名古屋にかけて取り返しのつかない水脈破壊が起きるな。絶対に工事を中止すべし)、補助金に目がくらんで、自然は人間だけのものではないし人間が把握できるようなものでもないと知りながら山をスギに変えてしまった、シカやイノシシの餌場であった自然の山を奪ったのは人間であるという反省から三井寺の森を広葉樹に転生させると決意した。

 

正直で感動的なお話でした。全文文字起こしをして人々に伝えたいと思いました。

 

マザーアースデイは、これから毎年、母の日にどこかの町で、トークセッションを続けていくそうです。

母の日に、母なる大地に感謝するイベントを持つという今回の企画は、一度聞いたら忘れられない母の日利用で、うまいなあと感じました。

 

主催者の一般社団法人OPENJAPAN、並びに今回のスタッフの皆さん、ありがとうございました。

徳島県天神丸風力発電の白紙撤回を!四国のクマの最後の聖地、剣山系尾根筋に風力発電42基計画

(以下、徳島新聞より抜粋)

大手総合リース企業オリックス株式会社は、美馬市、神山、那賀両町の境にある高城山(1627メートル)と天神丸(1632メートル)周辺の尾根に、風車42基を備えた大規模な風力発電の建設を計画している。総出力は14万4900キロワットを想定しており、実現すれば県内最大となる。

事業想定区域は約2990ヘクタール。ほとんどが民有地で一部国有地が含まれる。風車は最大高約175メートルで、プロペラは直径約117メートルの3枚羽タイプ。1基当たりの出力は2300~3450キロワット。用地を取得するか借りるか、売電の方法などは未定。

 

2018年5月1日に「計画段階環境配慮書」の縦覧を終えた。今後は、環境影響評価(アセスメント)などの諸手続きを進め、2023年10月の着工、2026年秋ごろの営業運転開始をめざしている。

 

熊森見解

拡大造林、大規模林道と、目先のお金を儲けるために、戦後、私たちは森の動物たちの生息地でもあった水源の森を破壊し続けてきました。

とどめは、尾根筋への風力発電です。

これで、森林破壊は最終段階に入ります。

 

尾根筋の風力発電はエコではなく、国土大破壊です。

 

日本文明を支えてきた水源の森を壊してまで、造るべきではありません。

 

四国ツキノワグマなど野生動物の存続の命運がかかっている

徳島県剣山系尾根に残されたわずかな広葉樹林地帯で、ひっそりと生き抜いている風前の灯、四国ツキノワグマ。

その最後の聖地をオリックス株式会社が大破壊してコンクリートで固めてしまおうとしています。

この事業をどう変更しようとも、四国ツキノワグマへの重大な影響を回避または軽減することは不可能です。

日本国が批准している生物多様性条約に違反する事業です。

 

風力発電の寿命は20年ですから、20年ごとに、急峻な山腹に広い舗装道路を造り直し、巨大な風車を積んだトレーラーが走り、古くなったコンクリートをダイナマイトで爆破し、新たに尾根にコンクリートを大量に流し込む大工事を繰り返すことになります。

尾根は山の最もデリケートな場所です。四国県民の水源の森はやがて崩壊します。

 

以下地図が、事業計画場所。ダブルクリックで拡大されます。(くまもり作成)

緑色部分はスギなどの人工林、黄土色部分は落葉広葉樹林

 

この事業を止められるのは、利権のないわたしたち国民だけです。

みなさん、声を挙げましょう。

くまもりは、四国はもちろん、全国のみなさんと協力して、徳島県天神丸風力発電の白紙撤回をオリックス株式会社、経済産業相、環境省、徳島県知事、美馬市市長、神山町長、那賀町長に訴えていきたいと思います。

 

<白紙撤回訴え先>

オリックス株式会社 代表取締役 井上 亮 様

〒105-0023
東京都港区浜松町2丁目4番1号 世界貿易センタービル

電話03-5730-0184 天神丸風力発電事業係 担当者:明治、長谷

 

徳島県庁   飯泉嘉門(いいずみかもん) 知事 様
〒770-8570 徳島県徳島市万代町1丁目1番地

 

 

天神丸風力発電事業計画に意見を述べている団体はないか、ネットで調べてみました。

・徳島県山岳連盟会長   オリックス社に中止を求める署名

・徳島県勤労者山岳連盟理事長  オリックス社に中止を求める署名

・特定非営利活動法人剣山クラブ理事長 オリックス社に中止を求める署名

・特定非営利活動法人三嶺の自然を守る会理事長 オリックス社に中止を求める署名

・日本クマネットワーク 4月16日 オリックス社への意見書 

・日本自然保護協会  4月30日 オリックス社への意見書

・WWF - J       5月1日 オリックス社への意見書

・NPO徳島保全生物学研究会・生物多様性とくしま会議の連名

・・5月1日 オリックスへの意見書

・・5月14日 徳島県事への要望書 

・一般社団法人日本生態学会中国四国地区会

 徳島県知事および  環境大臣

・日本熊森協会 5月24日 オリックス社への意見書

 

うれしいですね。いろいろな団体に反対していただけるよう、熊森も精一杯訴えていきます。

JBN主催シンポジウム 5月27日東京 「四国のクマ・絶滅へのカウントダウンを止めるために」

「四国のクマ・絶滅へのカウントダウンを止めるために」

(上の表題をクリックいただくと当日プログラムなどの詳細が出ます)


開催日時
:2018年5月27日(日)10:00-17:00
開催場所:東京農業大学アカデミアセンターB1F 横井講堂(世田谷キャンパス)
参加費:無料
主催:日本クマネットワーク(JBN)

東京農業大学 山﨑 晃司先生らが発表されます。

 

(熊森から)

公益財団法人日本自然保護協会によると、四国のツキノワグマの20年後に絶滅する確率は6割以上という研究結果があるそうです。

 

国(=環境省)はいまだに野生動物問題は1999年に都道府県に権限を委譲したとして、地元である高知県と徳島県に丸投げ。全く動いていません。両県の積極的な動きもありません。

日本国の名にかけて、今すぐ環境省本省に四国のクマの絶滅を止めるために動いていただきたいです。

地元の人達は、ほとんどクマの絶滅に関心がないということです。

何とかひとりでも多くの地元、そして全国のみなさんに関心を持っていただきたいです。

 

四国のクマを絶滅から救ってやりたいです。

そのために今すぐ必要なのは、繁殖できるだけの食料の確保と生息できる森の再生です。

熊森もがんばっていきます。

みなさん応援してください。

 

【本部】アースデイ神戸に出展

5月4日・5日、今年もくまもり本部は、くまもり活動を広報するため、神戸市みなとのもり公園でおこなわれたアースデイ神戸に出展しました。

爽やかな5月の青空の中、たくさんの方にくまもりのお話ができました。

くまもり本部で実施する6月3日の自然農や8月5日の原生林ツアーなどのイベント案内をしました。

この2日間、たくさんのボランティアさんが応援に駆けつけてくださいました。

ボランティアさんが子供たちにも熱心に伝えています。

今回は、熊森協会フェイスブックのQRコードを用意して、その場でフォローをしてもらいました。

前回登場した、原寸大のとよ君も大人気です。たくさんの子供たちに記念写真を撮ってもらいました。

一日3回ずつ紙芝居を実施しました。大人も一生懸命聞いてくださいました。

紙芝居は今年も大盛況!

紙芝居の後に、熊森活動をご紹介

今回は多くの会員さんが遊びに来てくださったり、たくさんのボランティアさんが駆けつけてくれ、本当に盛り上がったイベントでした。

今回ご協力くださった皆様、そしてお話を聞いてくださった皆様、どうもありがとうございました。

もう隠せない全国都道府県の林業公社大破綻  奥山人工林を自然林に戻し公社を廃止すべし

熊森の見解

戦後、林野庁が進めた「拡大造林政策」の失敗によって、森の動物、地元農家、林業家が、生死にかかわる大被害を受けています。

近い将来の都市の水源を壊されたという点では、都市市民もやがて被害に気づくことになるでしょう。

 

「拡大造林政策」は、元々、私たち人間が自然の恩恵を受けて初めて生きられる動物であることがわからない研究者たちが考え出した理論で、林野庁も初めは良かれと思って推進しました。

 

事ここまでに至ったのは、以前の私たちも含め、山林崩壊に気づかなかった国民、山林崩壊の実態を国民に伝えようとしなかったマスコミ、知っても声を上げなかった林野庁や全国民に責任があります。よって、膨大な税金で損失を穴埋めすることはやむをえないと思います。

 

自然を破壊して造林し続けてきた針葉樹一辺倒の人工林を、税金を投入して、奥山を元の自然林に戻してから森林公社を廃止してください。

 

自然林に戻すべき5か所       

奥山・尾根・山の上1/3・急斜面・沢筋 

 

もちろん、林業が成り立つ場所の人工林は、地元林家が林業で生活できるように配慮してから、公社を閉めるべきです。

 

 

以下は、5月6日の朝日新聞デジタル記事です。

林業公社を廃止し、森林資産を時価評価した11県

「資産2407億円」実際は99億円 廃止11林業公社

 借金で木を育て、売った収益で返済する。そんな青写真で事業を続けてきた都道府県の外郭団体「林業公社」の廃止が近年相次いでいる。これまで公社を抱えていた39都道府県に朝日新聞がアンケートしたところ14府県が公社を廃止し、うち11県が森林資産の実際の価値を回答。計2200億円の債務に対し、時価評価額は100億円弱だった。差額の多くは税金での穴埋めになる。

 

ほかに廃止した岩手、大分、京都の3府県は時価評価していないか時価を答えなかった。公社を維持している25都道県は帳簿上、森林資産の価値の合計額が債務を上回っているが、実際に木材の売却や、公社の廃止で時価評価した場合、損失が生じる可能性が高い。

 

日本は国土の約7割(約2500万ヘクタール)を森林が占め、うち約3割は国有林。その他の民有林を対象に、1960年代に多くの公社が設立された。借金で民有地に木を育てた後、伐採して土地のオーナーと収益を山分けし、借金を返すのが主な仕組みだが、木材価格が下がり、売れても利益が出にくい実態がある。

 

ただ各公社は業界団体の会計基準にのっとり、森林の価値は帳簿上、「育てるのにかけた費用と同じ価値がある」とみなしている。木を育てる経費や借金などの債務が膨らんでも、同時に森林資産の価値もその分、上乗せできる仕組みだ。実態は損失が増えても表面化しないため、対応の先送りにつながりやすい。

 

朝日新聞が森林の実際の価値を都道府県にアンケートしたところ、公社を廃止し、時価を回答したのは福井や広島、青森など11県。うち10県は2010年度以降に廃止していた。これらの公社は、債務を上回る2407億円の森林資産があるとしていたが、実際の評価額は99億円余で、4%程度の価値しかなかった。

 

公社を存続中と回答したのは兵庫や島根など25都道県で、16年度の債務総額は8437億円に達している。現行の会計ルールでは、計30万ヘクタール超の森林の価値は帳簿上、「9千億円超」あることになっている。(赤井陽介)

 

■時価で評価し、損失の確定を

宮脇淳・北海道大学教授(行政学)の話 林業を取り巻く環境の変化で、木を売って収益を上げるのが難しくなった中、独自の簿価の仕組みが対応の遅れにつながり、負担が将来世代に先送りされる結果となった。早めに時価で評価し直し、損失を確定して原因を総括するべきだ。その上で、「環境や防災のため」という公益性を明確にし、新しい森林管理の制度を考える必要がある。

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