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2021-05-02

4月24日(土)「第24回くまもり全国大会」 初めての現地&オンラインの同時開催!

翌日から大阪・兵庫に緊急事態宣言が出され、不要不急の外出が制限されるというギリギリ限界の中、熊森本部はコロナ感染対策に力を入れて、第24回くまもり全国大会の現地開催に踏み切りました。

 

コロナ第4波拡大に伴い現地参加予定者のキャンセルが相次ぎ、その分、オンライン参加者が増え、直前まで目まぐるしかったです。

 

当日は、北海道から九州まで78名の方が現地参加(支部参加は石川県と埼玉県のみ)、128名がオンライン参加(支部のオンライン参加は17支部)してくださり、開催を祝い合いました。ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!

 

 

初めての二本立て同時開催は、現在の本部体制ではぎりぎりの作業でした。

オンラインの皆様には、声が聞こえにくかったり、図が見えにくかったりで、かなりご迷惑をおかけしてしまった方もあったようで、お詫び申し上げます。

 

昨年、コロナ感染拡大のためできなかった全国大会の代わりに実施した報告会を第23回くまもり全国大会とし、今回の分を第24回くまもり全国大会にさせていただきました。

 

受付

 

今年も新潟県の企業会員であるマルソー株式会社から、素晴らしいお花が届きました。

 

さあ、第24回くまもり全国大会です。

「希望をもって前へ!」

 

室谷会長の基調報告

「アフターコロナを、自然や生き物と共存する社会に!熊森を、社会を動かす大きな自然保護団体に成長させていこうと思っています。」

基調報告をする室谷会長

演台にもアクリル板

新顧問紹介

務台俊介衆議院議員(長野県)ビデオスピーチより

「長野県は全国でも有数のクマの生息地です。クマを守ることで生態系が守られる。地球環境の保全をめざして、熊森と共に闘っていきたいです。」土屋品子衆議院議員(埼玉県)ビデオスピーチより

「環境という教科を新しく作って、小学生から環境教育をしっかりやるべきです。」

 

顧問のお話

嘉田由紀子参議院議員スピーチより「クマの棲む森の保全・再生は、水害や山崩れなどの災害防止対策でもあります。」

 

片山大介参議院議員スピーチより

先日、参議院環境委員会で、シカ・イノシシ罠へのクマの錯誤捕獲が多いのは、くくり罠の短径さえ12cmだったら横にはいくら長くてもいいとなっているからで、真円12㎝以下以外は認めないようにしてほしい。また、錯誤捕獲は放獣なのに、自治体の放獣体制が不備で実際は殺処分しているところが多いと質問したところ、小泉大臣から、「6月にできる新ガイドラインに、これらの問題の解決を盛り込むのでご安心ください」という回答をいただきました。

 

赤松正雄元衆議院議員スピーチより

「イデオロギーから人間中心の社会になったのはいいが、今の日本はクマを代表とする他の生き物たちのことを忘れてしまっている。これは問題だ。顧問の国会議員がじわりふえたことだし、今後は熊森の公益財団法人化に向けてもがんばっていきたい」

 

<熊森から>どなたも、とても良いお話でしたので、会報107号でくわしく紹介させていただきます。会員の皆様、お楽しみに!

 

 

特別報告 ~南魚沼親子グマ救命~水見主任研究員

2019年年末から2020年5月にかけて行われた新潟県南魚沼市の診療所で冬ごもりに入ろうとした親子グマの保護・越冬・放獣までの熊森大奮闘を報告。しかし、2020年度の新潟県は、またしてもクマを大量捕殺。放獣もゼロ。熊森の大奮闘が全く生かされなかった。やはり、地元の流れを変えていくには、支部が必要と痛感した。

 

支部報告 

~徳島県~水見(大西支部長代理)

 わずかに残された四国の貴重な自然林を根底から破壊する尾根筋風力発電計画

 

各地で崩れ出した人工林、尾根筋への風力発電、山を切り開いてのメガソーラー・・・水源の森破壊に歯止めがかからない。森林保全はオリンピックを開催より重要事項だ!

 

~石川県~長澤副支部長

 冬ごもり前の食い込み用食料を求めて秋にクマたちが山からどっと出てきた

 

昨年から今年にかけて行ったみなしごグマの保護飼育や、ドングリ運びで議員さんたちとのつながりができたことなどを報告

 

環境教育 環境教育担当:工藤 

座学だけではなく、現場で体験させる環境教育にも取り組んでいきたい。2021年度本部原生林ツアーは、8月1日(日)です。

 

会場風景

コロナ対策:アクリル板で一人ずつ仕切られている(ホテル・ヴィスキオさん、ありがとうございました)

 

表彰

新潟県親子グマ保護にご協力くださったマルソー株式会社と、昨年秋、ドングリをたくさん集めて下さった日本ヴィーガン協会さんを表彰させていただきました。

 

南魚沼親子グマ放獣をモチーフにしたジャミンのTシャツ

好表につき期間限定再販売

ちびっこモデルたち

記念撮影 着ぐるみのツキノワグマが初登場。

最後まで残ってくださった皆さんと記念撮影

 

来年25回目の節目の全国大会は、4月30日(土)に、例年通り、熊森発祥の地兵庫県尼崎市のホテル・ヴィスキオで開催されます。みんさん、ふるってご参加ください。

 

全国支部長研修会

全国大会終了後の24日の夜と25日の午前中、全国支部長対象の研修会がズームで開催されました。皆さんとても熱心に参加されていました。次回からは支部役員の皆さんも、ぜひご参加ください。

 

ズームでの全国支部長研修会 (於:熊森本部事務所)

動物虐待以外の何ものでもない「ばんえい競馬」(帯広市)を即改善または廃止せよ

身の毛もよだつ、恐ろしいニュースがありました。

 

2021年4月18日、北海道帯広競馬場で行われた「輓曳(ばんえい)競馬」で、2歳馬のドウナンヒメが上り坂の障害を越えられず、うずくまってしまったところ、騎手がソリに乗ったまま、繰り返し強く手綱を引っ張り、手綱で尻を9回ムチ打った。

この間、ドウナンヒメは一度前脚を起こして前に進もうとしたものの、すぐにまた前脚の膝を折りうずくまった。

これに対してレース開始から3分50秒、騎手はソリから降りて左横から手綱を1回引っ張った後、すぐに左足でドウナンヒメの顔を蹴り上げた。

その後、騎手が、数度手綱を引っ張るとドウナンヒメは立ち上がったが、またすぐに前脚を折りうずくまり進むことができなくなった。

立ち上がろうと何度も顔を地面に擦っているドウナンヒメを、レース開始から4分30秒、再度、騎手は右足で蹴ったが、ドウナンヒメは前脚を折りうずくまったま顔で地面を擦り続け、立ち上がることができず、競争中止となった。(アニマルライツセンター文より)

 

ばんえい競馬とは何か、ネットで調べてみました。

馬に騎手と1トンの重量物を積載した鉄製のそりをひかせ、2箇所の障害(台形状の小さな山)が設置された直線200メートルのセパレートコースで、馬の力と速さ、および持久力や、騎手のテクニックを競う競馬で、人間がお金を賭ける。https://youtu.be/Ju90LAzc_r0

 

今回の暴行が世間で騒がれたため、騎手は戒告処分を受けたそうです。

この騎手は、自分がこの2歳馬だったらと、相手の悲しみや苦しさを思いやることができない人なのでしょうか。

とても悲しいです。大人がこれでは、子供たちに弱い者いじめをしてはならないと教えることなどできません。

何のために1トンもの重量物を馬にひかせねばならないのでしょうか。

 

アニマルライツセンターは今回の騎手の行為を動物虐待であるとして、4月23日、北海道帯広警察署に、北海道帯広競馬場で行われた虐待行為について告発状を発送しました。

動物の愛護及び管理に関する法律(第44条第2項:虐待を行ったも者に一年以下の懲役又は百万円以下の罰金、第48条の二:法人に対しての罰金)

熊森から

戒告や罰金や懲役は当然ですが、それ以前に、ばんえい競馬を即改善するか廃止すべきでしょう。

このようなものは、文化でも、競技でもありません。

こんな残酷なことが、21世紀の日本にまだ残されていたとは信じられない思いです。恥ずかしい限りです。

弱者が立ち上がれないまでに苦しんでいるのを見て楽しめるなど、恐ろしいことです。

動物虐待以外の何物でもないと思います。

アニマルライツセンターに拍手です。

報道してくださった方に、心から感謝します。

 

ばんえい競馬はかつて北海道の各地で行われていたそうですが、次々と廃止されて、今も開催されているのは帯広市だけだそうです。

 

150年前に北海道の開拓がはじまりました。森を切り開き、切り株に火を入れ、ヒグマをはじめとする野生動物たちを殺し続ける。自然を壊すことと引き換えに、人々は生活を手に入れていったのです。この先人の努力は「開拓魂(frontier spirit)」として語り継がれてきました。ばんえい競馬は、より木材や開拓資材を運べる力の強い馬を誇示する、開拓民の催事が起源とされています。

 

しかし、もはやそのような時代は終わったのです。

 

今残された自然を守らねば、今後、人間が生き残れなくなる時代なのです。

自然を守るには、全生物の生命尊厳思想が国民に徹底されなければなりません。

世論の力でばんえい競馬を直ちに改善か廃止し、このような動物虐待を日本国からなくさねばならないと思います。

これができなければ、日本の自然を守ることなど日本人には不可能ということになります。

 

ある北海道出身者が、ばんえい競馬を楽しいいと思う北海道民は、これを機に目を覚まさなければならないと言われていました。

熊森も、帯広市に厳重抗議します。本当にもう、帯広市長さん、目を覚ましてください!

熊森は手がいっぱいですが、ばんえい競馬を改善または廃止するための動きを起こしてくださるところがあれば、精一杯協力したいです。

どこが認めても、熊森は今のようなばんえい競馬を絶対に認めません。

 

 

帯広市の広報には、今も以下の文言が掲載されています。

体重1トンを超える馬が重りをのせた鉄ソリを引いて直線コースで力とスピードを競う、世界でたったひとつのばんえい競馬。北海道開拓時代の農耕馬が現代のレースへ受け継がれ、今では北海道遺産として人々に感動を与えています。長年、帯広市を含む北海道内の自治体が共同で運営してきましたが、平成19年度から帯広市が単独で運営しています。

 

みなさんも、声を届けてください。

帯広市役所

〒080-8670 北海道帯広市西5条南7丁目1番地

電話/0155-24-4111(代表)米沢 則寿 市長

 

農政部ばんえい振興室ばんえい振興課振興係
〒080-0023 北海道帯広市西13条南9丁目1番地
電話:0155-34-0825 ファクス:0155-36-4618
ご意見・お問い合わせフォーム

 

熊森が、イギリスのナショナル・トラストのような大きな自然保護団体だったら、残酷すぎるばんえい競技を即改善または廃止させられます。まだの方はぜひ会員になってください。ご入会受け付け 電話0798-22-4190でもご入会を受け付けています。

 

活動資金ももちろんほしいですが、熊森が今一番欲しいのは、賛同してくださる方々のご入会です。熊森活動に心から賛同するが入会はしないという国民がとても多いのです。賛同を会員という形で表さないと、世の中を変える力にはならないことを知っていただきたいのです。

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