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2022-09-29

平野虎丸顧問の鳴きまねで野鳥が集まる訳

2022年7月19日、熊本県の阿蘇高森町に、顧問の平野虎丸さんを訪れました。
平野さんのうちは熊本の代々の林業家でした。小鳥も虫も花も動物も、人間が飼うも買うもせず、みんなありのままの自然の姿でおいておくべきというお考えの方です。
警察官となり、全国を歩いて野鳥の密猟を次々と摘発し、これまで約600万羽の野鳥を野に返してこられました。おかげで、日本では野鳥が店舗で売られることがなくなりました。
平野さんの捜査方法は、メジロを不法に飼っているのではないかと思う家の前で、メジロの鳴き声をまねるそうです。すると、室内に捕らえられているメジロたちが、新しい仲間が来たと思ってめいめい大声で鳴き始めるのだそうです。その声を聴いていると、この家にメジロが何羽いると数までわかり、踏み込むんだと言われていました。
そのようなことができるのは、鳥の声が一羽一羽みんな違うからだそうです。「本当ですか?!」とびっくりすると、「人間だってひとりひとりみんな声が違うでしょう。耳を澄ませていたらこの家の中に何人の人がいるか声の違いで分かるでしょう。それと同じです」と言われました。
以前、一緒に三重県の山に行ったとき、平野さんが何かの野鳥の鳴きまねをされたら、山の中からどんどん野鳥が集まってきてびっくりしたことがありました。どうしてそんなことができるのか不思議でしたが、この日、初めて謎が解けました。知らない新参者の仲間が来たと思って、みんなで見に来るのですね。
平野さんに、メジロの鳴きまねをしていただき、録画させていただきました。皆さんも聞いてみてください。
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