くまもりHOMEへ

くまもりNews

クマ類編パブリックコメントに対する環境省回答についての熊森本部見解

<環境省解答の主なもの>

 
①、錯誤捕獲が発生した際は、どの都道府県であっても放獣する必要がありますとの記述について。

→→ (くまもり)現実問題として、誤捕獲グマの多くをまたは全てを捕殺している県に対して、環境省はどう指導するのか?鳥獣保護管理法第9条第1項の許可(=都道府県知事の許可)があったですませるのか?

 

②2003年以降、全国的な分布調査が実施されていない為、奥山のクマ生息状況は不明である。よって、クマの生息域が拡大したとの記述を改め、分布の前線が前進したと修文してくださった件。

→→(くまもり)調べていないことを認めた非常に大きな修正であり、高く評価したい。林野庁は戦後の森林政策の失敗の責任をとって、奥山森林生態系の荒廃ぶりを調査発表すべきである。今、生息地を破壊されたままになっている奥山にかつて生息していた野生動物たちも、それによって少しは浮かばれると思う。

 

③クマ類による森林被害を林業被害に修文してくださった件

→→(くまもり)クマは森林に被害など、何一つ与えません。当然のことながら、修文して下さった担当者の謙虚さを高く評価します。

 

④個体数水準において、幼獣を考慮した数値をガイドラインに示すべきではなく、成獣の個体数を示すこととすると断言してくださった件。

→→(くまもり)高く評価したい。

 

⑤ドングリを山に運ぶことについては、野生動物は愛玩動物ではない、給餌は自然のバランスを失わせる、植生の遺伝的多様性を攪乱するにより行うべきではないという回答の件

→→(くまもり)奥山生態系を本当にご存じないのだなあ。いまだにこんな誤解をしている人がいるのかと驚いた。この回答者(たち)と、じっくりと意見交換する機会を頂きたい。

 

 

<環境省の担当者に、くまもりより>

以前は、パブコメに対して、「今後の参考にさせていただきます」のオンパレードだったので、読んでくださったのかどうかわからなかったけれど、今回は、一つ一つに丁寧に回答してくださっており、誠実さを感じました。大変だったと思います。ありがとうございました。

フィード

Return to page top