くまもりNews
速報:とよが四足で立ち上がり、少し歩きました!
- 2019-08-14 (水)
- 大阪府 | 豊能町誤捕獲クマ「とよ」
西日本は台風接近で大変です。こんな中、申し訳ございませんが、とよの病状を心配してくださっている全国のとよファンのみなさまに、速報ニュースを流させてください。
本日8月14日、とよが四足で立ち上がり、少し歩いたのです!
こんなことってあるのでしょうか。
動画をお見せできなくて残念ですが、以下、その時の写真です。
四足で歩くとよ 8月14日
とよのこんな姿を見たのは1か月ぶり。最初は目を疑いました。
何かのまちがい、ぬか喜びの可能性がありますが、とにかく事実につき、みなさんにお知らせします。
今回きりかもしれませんが、喜んでください。
とよは、8月7日から1週間ステロイド剤を投与してみたものの、後肢の改善は全くなく、昨日8月13日、ステロイド剤の投与を打ち切ったところです。
安静にするため、このところ、とよを閉じ込めております。
イライラするのか不安なのか、せっかく作ってやったバルコニーを、とよは毎日、壊してしまいます。
熊森職員とお世話隊は、毎日床板を買いに出かけて、修理に追われてきました。
とよにかじられたバルコニーの床
以前、とよが囚われの身であった時、気分転換のために与えていた樹木スライスを思い出しました。
とよはこの板を、毎日、粉々になるまで齧り続けて精神を保っていたのです。
チェンソーを使える会員のボランティアさんにお願いしたところ、すぐに昨日、たくさんのスライスを作って持ってきてくださいました。
幹のスライスの匂いを嗅ぐとよ
また、本部が熊本県の上田支部長に、投薬がスムーズにいくように蜂蜜を頼んでいたところ、こちらのほうも昨日、重くて持てないほど大量の蜂の巣を送ってきてくださいました。
お盆返上で連日出動の熊森職員やお世話隊のみなさんと言い、ほんとうにみなさん、ありがとうございます。
おかげて本日獣舎に出向くと、バルコニーの床は初めて無事でした。
代わりに、樹木幹のスライスは、見事に粉々になっていました。
もう一生、とよは下半身マヒで生きるしかないと誰しもが思い、身体障碍グマのための獣舎改築を考えていた私たちの前で、本日、バルコニーに出ていたとよがゆっくり立ち上がり、四足で歩いて獣舎に入って行ったのです。
今回限りかもしれませんが、みなさん、一緒に喜びあいましょう。
今飲ませている薬は、抗生物質と胃の保護剤だけです。
とりあえずのお知らせでした。
台風直撃下の皆さん、お気を付けて下さい。
本部はこの後、台風にみまわれます。