活動内容

持続可能な社会になるための
制度をつくる

日本の森を守り、野生動物たちと共存する持続可能な社会を実現するためには、
法制度をつくったり、変える必要があります。
くまもりは、自然を守ることができる制度の実現に向けて動いています。

具体的な活動

  • 日本全国の森林破壊・動物の生息状況や捕殺状況を調査

    行政や現地の方たちに聞き取りをしたり、現地調査を行っています。

  • 国民・市民の声を集め、実践活動をふまえて提案・要望

    森林破壊や野生動物の問題に対し、集めた署名や要望書などを提出したり、議員や行政に問題の背景を説明し、必要な対応を求めています。

  • 自然保護団体の委員として行政会議で意見

    自治体の会議で委員として自然保護団体の意見を行政に継続して届けています。
    ・兵庫県野生動物保護管理運営協議会ほか

過去の活動例

1999年

鳥獣保護法改正案

奥山の荒廃が進み、野生動物たちが餌を求めて山から出て来るようになると、大型野生動物を人間が考えた適正頭数になるまで大量捕殺できる改正案が国会に提出されました。日本中の自然保護団体が初めて一つになって大反対し、廃案直前までいきましたが、最後は政治決着で法成立。野生動物受難が始まりました。

2007年

鳥獣被害防止特措法案

当初「有害鳥獣特措法」という法案でしたが、みんな地球に生きる仲間であり有害鳥獣などこの世にいないとして、法案名から有害鳥獣の言葉を消してもらいました。また、鳥獣を捕殺するのみに予算を使うのではなく、鳥獣が山から出てこないように奥山餌場づくりにも予算が使えるという一項を入れてもらいました。

2019年
3月

森林環境税・譲与税法案

2017年、森林環境税法案を知って以来、熊森は、この機会に放置人工林の天然林化の流れを全国に広げたいと署名、国会への要請、全国の自治体への陳情等会をあげて取り組みました。衆議院と参議院で、豊かな森再生のために、地域の自然条件等に応じて、放置人工林の広葉樹林化を進めることという附帯決議を入れることができました。この税をぜひ活用してほしいです。

2019年
6月

国有林管理経営法改正案

「改正案」は、国有林内の人工林について、「意欲と能力のある林業経営者」が長期に亘り大規模な伐採をすることを可能とするものです。法案では、人工林の大規模な伐採後、どのような森づくりを行うかがありません。
付帯決議に、「針広混交林化等の多様な森林づくりを推進すること」という文言を入れてもらいました。

2020年

クマの絶滅回避と人身事故防止のための緊急対策を求める要望書

クマの絶滅回避・人身事故防止に向けて、26,798筆の署名と要望書を環境大臣と農水大臣に提出しました。 人間活動による奥山の荒廃により食料(液果・堅果、昆虫等)を失って山から出て来るクマたちとの共存をめざし、乱獲規制、えさ場確保、人身事故防止、奥山再生などの 対策を早急に実施することを求めましたが、この年、6002頭という前代未聞のツキノワグマが捕殺されました。

2024年
2月

クマを指定管理鳥獣にせず、人とクマが遭遇しない対策を求める署名を提出

昨秋、東北・北海道を中心にクマの大量出没が起き、人身事故も最多、クマの捕殺数も過去最多となりました。
2023年11月、クマを現在のシカやイノシシに適用されている鳥獣保護管理上の「指定管理鳥獣」に指定し、さらに捕殺強化できるようにしてほしいという、北海道や東北6県、新潟県の知事連盟による要望書が環境省に提出されました。
私たちは、「捕殺ではなく、クマと人が棲み分け、共存できるようにするための対策支援にこそ予算をつけるべき」との署名を集め、環境大臣宛の要望書として提出しました。

国だけではなく、北海道庁へヒグマの保護を求める要望書など、都道府県や市町村にこれまで実に多数の要望や提言をし続けています。

水源の森と野生動物を守る
くまもりの活動

豊かな自然を守り、全生物と共存するために、様々な活動を行っています。

  • くまもりの活動について

    くまもりの活動

  • 森を守る
    ― クマたちが棲む豊かな森を次世代に ―

    森を守る

  • 奥山の再生
    ― クマたちの造る水源の森を取り戻す ―

    奥山の再生

  • 大型野生動物の保護
    ― クマを守ることは森を守ること ―

    野生動物の保護

  • 環境教育
    ― 自然や動物と共存する大切さを次世代に ―

    環境教育

  • 政策提言
    ― 持続可能な社会になる法制度を ―

    政策提言

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