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兵庫県に本当にクマが649頭から下方訂正した値506頭(中央値)もいるのか? 熊森自動カメラ設置結果

くまもりはこれまでクマを驚かせたくないので、痕跡調査しかしてきませんでした。保護するためには、それで十分なのです。

しかし、行政のみなさんに話を聞いていただくには、痕跡調査ではだめだということがわかってきました。

そのため、今年、くまもり調査研究部は、これまでクマのその年の新しい痕跡を何度か見てきた数カ所の山で、クマを驚かせ

ない程度に、自動カメラを2台を数回設置してみました。

 

 

 

3週間後回収して調べてみると、何も写っていなかったり、いつかの夜やってきた2頭のシカだけだったり、昼やってきたひとりのハンターだけだったりで、動物たちが、シカさえも!このような場所からいなくなってしまっていることが分かりました。

 

うーん、動物たちはみんなどこへ行ってしまったんだろう。以前は、ドングリを運んでやると、飛ぶように動物たちが食べてくれた場所なのに、今回は、置いたドングリがどこもそのまま残っていました。絶対にクマの写真が撮れると思ったのに、いったいどういうことなのか。

2010年の山の実り大凶作年に、70頭という大量のクマが有害駆除されてしまったからだろうか。今年からは、クマが増え過ぎているとして捕獲原則殺処分で15頭も殺されてしまったので、もうほとんどクマが残っていないのではないか。ウサギが消えて久しいが、タヌキやキツネまで写っていない。なぜかわからないが、これまでいた場所から、動物たちは移動したか、消えてしまったかしている。

 

兵庫県は、現在、クマが激増したとして、クマを絶滅危惧種のAランクからBランクに落としただけではなく、近い将来、800頭を越えたら狩猟を再開するとまで打ち出しています。行政の方は、兵庫県にクマはいっぱいいますよといつも言って下さるのですが、いったいどこにいるのだろう。謎は深まるばかりです。今年夏、集落の裏で、今年のクマの痕跡を少し見ることは見ましたが。県の環境部長さんに聞いてもらおうということになりました。

 

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