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2012-12-05

くまもり自然農からのお知らせ 12月9日に収穫祭 

9日の収 穫祭では、新米を炊いてみんなで味わいたいと思います。

 

例年、収穫祭参加者は一品持ち寄ることになっていましたが、今年は本部と有志でそれらをご用意させ ていただきますので、不要です。ご参加くださる方は必ず各自、お茶碗、汁椀、お箸、取り皿、湯呑みをお忘れなくご持参ください。古民家に引いていた山水 が、現在パイプ詰まりの為、使用できなくなっていますので、そのつもりでお越しください。また、来年用の種もみや黒米などをお持ち帰りいただきますので、 適当なビニールもご持参ください。国産無農薬のそば粉のプレゼントもあります。

 

材料費など500円は、当日頂きます。ご参加いただける方は、12月6日(木)までに、本部までお申しこみください。

 

当日は、田んぼの周りの鳥獣よけネットをはずしますので、お手伝いいただける方は、どうぞよろしくお願いたします。

12月2日 盛況だった今本博健先生によるくまもり冬の講演会 

2012年12月2日 日曜日、西宮市民会館にて、熊森協会顧問の今本博健先生による90分講演会、「ダムが国を滅ぼす」が行なわれました。

 

急に冷え込んだ師走の時期、朝からの講演会であるにもかかわらず、満席御礼にて、講演会を開催することができました。皆様、ありがとうございました。

 

ダムで川の流れを止めることによって、川は死に、取り返しのつかないさまざまな弊害が発生します。今本先生は、淀川流域委員会の委員長となられて、研究者以外のいろんな方々と意見交換をされるうち、ダム以外の治水を考えるべきだという思いに駆られるようになられます。

 

そうして到達されたのが、ダムを撤去し、大雨時、人のいない所では、わざと川を氾濫させる、人のいる所では堤防を鋼矢板で強固にし、堤防が切れないようにするという、<強い堤防による治水法>です。

 

参加者のみなさんが熱心に耳を傾けておられたのが印象的でした。

 

 

 

 

<講演の内容> ダムの歴史から始まり、ダムや堤防についてはもちろんのこと、ダム問題にしても、何故正しいことが行なわれないのか、正しい方向にいかないのか、といったことも語られ、ダムの仕組みなど難かしい部分もあったかもしれませんが、わかりやすく話をされ、多くの方に笑顔で帰っていただけました。

 

 ●感想

旧建設省のある河川部長が、かつて職員に、「詐欺ともいえる説明は、国民を困惑させる。①隠さない、②ごまかさない、③逃げない、④嘘をつかない。この当たり前 のことをきちんと守っていこう」と呼びかけられたという話は、胸を打ちました。内部からこのような声が出たというのは、このようなことが日常茶飯事に行わ れているからであって、国民として市民として、全ての分野で、省庁内部からこのような声があがることをのぞみます。

 

今回の講演を、入門編として、この後は自分達でも、もっと勉強していかねばならないと思いました。

 

午後、熊森協会の事務所で行われた今本先生を囲む懇談会には、20名の方が参加してくださいました。とても充実したものでした。ダム建設によって政治家に動くお金は、3%が相場だということです。

 

11月29日(土) 森再生活動 宍粟市波賀町 沢沿いのスギ人工林 間伐

この現場での間伐作業は今年最後となるので、

山の神様に今年一年間、無事故で作業できた

ことの感謝を伝え、間伐等の整備により、豊か

な森が再生することを祈念し、作業に入りました。

自然に対する畏敬の念、感謝の気持ち忘れず

に最後まで気を引きしめていきたいと思います。

 

 

 

前日に雨が降ったため、沢の水量が増えてい

ました。チェンソー等の重い荷物を持って沢を

渡るのは危険なので、間伐した杉の丸太を使って

簡単な足場を作りました。

 

 

細い丸太でも多くの水分を含んでいるので、見た目

よりもかなり重たいです。

慎重に丸太を運びました。

 

 

 

 

切った木が他の立木にかかり、途中で止まって

いる「かかり木」の状態。この「かかり木」の処理

はとても危険で林業の現場でも事故が多発して

います。正しい知識と技術で処理をしないと死亡

事故につながります。

この日は林業経験者が指導にあたっていたので、

無事に処理することができました。

 

 

①伐倒方向を決め、受け口の切り込み。

この「受け口」をうまく作れないと倒したい方向

に倒れません。

水平切りと斜め切りを合わせるのが難しいです。

 

 

 

②伐倒方向の確認。

少しのずれが、危険な「かかり木」を発生

させてしまいます。伐倒方と合うまで向きを

修正します。

 

 

 

③最後、追い口を切り進めます。

反対側が見えないので、切りすぎないように

確認しながら少しずつ刃を進めます。

 

 

 

 

無事に伐倒完了!

一呼吸置いてから枝払い、玉切り作業に

入ります。

みんな太めの木も手際よく伐倒することが

できるようになってきました。

 

 

作業終了後、参加者全員で写真撮影。

お疲れ様でした!

 

11月11日(日)雨 < くまもり自然農塾 > 土間での脱穀作業

くまもり自然農塾、最後は脱穀です。

 

当初、11月4日の予定でしたが、前日夕方の雨で一週間延期を決定。

ところが11月11日も雨の予報でした。

慌てて4日に、有志5名で干してあるお米の取り入れ作業に行きました。

雨に濡れてしまうと、脱穀が出来なくなってしまうからです。取り入れたお米は古民家の軒下に干します。こんなとき、広い軒下は便利です。

 

 

 

 

 

残った時間で、畔や田んぼの周囲の草を刈り、刻まずに田んぼに入れました。

自然農では草草のなきがらが、土になるので、草を田んぼに返すのは大切な作業です。

 

 

草刈り前                                  草刈り後

 

 

 

 

 

 

 

脱穀

11日は本降りの雨。古民家の土間で脱穀しました。

広い土間は、こんなとき便利です。塾生の人達全員に交代で、足踏み式脱穀機を使い脱穀してもらいました。

一人で足で脱穀機を廻し、手で稲束を梳くのは結構難しいです。少しでもタイミングや力が足りないと脱穀機が反対に回り始めるのです。もう一人別に踏んでもらいながらだと、かなりうまく回ります。

 

 

 

 

 

 

脱穀機にかけたお米は一粒残らず拾い、目の荒いざるで余分な藁やごみを取り除きます。次にトウミという選別器にかけます。風のちからで実のつまったお米と 少し軽めのお米とを別々に分けてくれます。軽いごみは吹き飛ばされます。良く考えられた道具だと思い、毎年感心しながら使用しています。

 

 

 

残った稲わらは、土の養分となるように、大雨の中、田んぼに全部返しました。

黒米、赤米、コシヒカリ、今年は去年よりは少し多めにとれました。

籾すりと精米をすませれば、12月9日の収穫祭には、おいしい新米を食べることが出来ます。<H>

 

 

 

 

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