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2013-03-23

クマと人 すみ分けを 東京都あきる野市 生息環境保全へ初植樹 ヤマグリ大苗9本

以下、東京新聞より

2013年3月21日

ヤマグリの苗木を植樹する参加者ら=16日、あきる野市内の山林で(市提供)

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 野生動物の人里への出没が問題となっている中、あきる野市はツキノワグマの生息環境を守ろうと、越冬時に餌となるドングリを増やす試みを始めた。 今月に入り、市内の市有林で、ドングリのなる木の最初の植樹を行った。市の担当者は「人間と野生動物がすみ分けられるように、山林の環境を整えたい」と話 している。 (小松田健一)

 市環境政策課によると、市内ではツキノワグマやニホンジカ、ニホンカモシカなど大型動物の生息が確認されている。このうち、ツキノワグマは昨年秋から年末にかけて、旧五日市町地域の住宅地で目撃が相次ぎ、わなにかかった子グマ一頭を捕殺処分した。

 ドングリの不作が原因とみられるため、市は人里への出没を防ぐには、生息域で十分な量の餌を確保できるようにすることが必要と判断した。ドングリを生み出す樹木は複数あるが、成長が早く、年によって量に大きな差が出ないヤマグリを選んだ。

 今月十六日、市の森林レンジャーや職員、地元ボランティアら約三十人が、檜原村との境に近い市西部の市有林にヤマグリの苗木九本をそれぞれ間隔をあけて植えた。苗木はある程度成長しており、今秋には最初の実をつけるという。

 「森林レンジャーあきる野」の杉野二郎隊長(57)は「クマが人間とかかわることなく静かに暮らせるように息の長い活動にする」と、春と秋を中心に今後も植樹活動を続ける方針を示した。

 ツキノワグマの生態に詳しい長野県環境保全研究所の岸元良輔自然環境部長は植樹の効果を認めたうえで、クマが見通しの良い場所を嫌う習性をもつことから「森を間伐して山中に見通しの良い場所を作り、クマが人里へ出にくい環境をつくることが重要」と指摘した。

 

<熊森から>

記事を読ませていただき、うれしく思いました。今回の植樹は、あきる野市で昨年末に捕殺された痩せた子グマの供養になったと思います。動物のため人のため、奥山のスギやヒノキを伐って、広葉樹にどんどん植え替えていってもらいたいです。

 

当協会も、以前は一番根付きやすいという3年苗を植えていましたが、雪やシカにやられるので、昨年からは実のなる木の大苗を植樹しています。

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