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2013-08-15

栃木県日光の山を栃木県会員らと視察 8月2日

午後から、栃木県会員のみなさんに、車で日光の山を案内していただきました。日光東照宮の横を通って行きました。東照宮は死ぬまでに1回は見ておきたいと思いましたが、今回は目的が違うので、残念ですが、山に直行しました。

 

山裾で、シカよけネットで囲まれた美しい庭園を見せていただきました。見たこともない可憐な草花がいくつか咲いていました。このネットの中の庭園が、本来の日光の植生を残しているということでした。ネットの外は、シカによって、好きなものを食べつくされてしまい、もはや本来の自然植生ではないそうです。どこでもシカ問題は深刻です。

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どんどんと山を上がっていきました。ここはかつてはスキー場でしたが、つぶれたそうです。こんな上まで、人間が山を取ってしまっているとわかりました。

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この山は、自然の広葉樹林です。道中スギの人工林が多かったので、ほっとしました。ここは霧が多くて有名なところだそうです。時間がなかったので、森の中までは入れませんでした。

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圧巻はO牧場でした。日光国立公園内の標高1,030~1,320mに位置し、関東平野を一望できる場所に、巨大な牧場がありました。もともと栃木県は、北海道に次ぐ酪農県なのだそうです。行けども行けども牧草ばかりで、その広さは362ヘクタール(東京ドーム77倍!)の草地です。豊かな自然が息づく、のどかでおおらかな牧場という紹介でしたが、もちろん、熊森的には、ここには自然はありません。

ここはかつて、クマをはじめとする野生鳥獣たちの生息地だっただろうなと思いました。今、牛はこの広い牧場に1頭もいません。この時、栃木県の隣が福島県であることを知りました。放射線量を調べてみて、牛たちを放牧していないのだそうです。ほっておいたら数百年後、森に戻るのではないかと思いました。持参した線量計で、線量を図ってみました。

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帰りにのぞいた人工林の中です。どこもほとんどが放置人工林でした。

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駆け足で、日光の山を見せていただきましたが、次回、栃木県に来るときは、栃木県のクマ生息地の山の中に入って調べてみたいです。

 

 

 

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