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2013-10-02
9月29日 秋風の中、第1回国有林間伐無事終了
- 2013-10-02 (水)
- くまもりNEWS
さわやかなお天気に恵まれました。
今回、熊森本部から参加したのは、チェンソー隊9名と、のこぎり隊3名です。間伐中の事故で多いのは、倒れてきた木の下敷きになることです。絶対無事故をめざして、間伐は、リーダーが常時、全体の動き把握できるような少人数で、毎回実施しています。
山の神様に安全を願う
山に入る
兵庫森林管理署の皆さんが3名、お忙しい中、来てくださいました。本当にありがとうございました。
ご挨拶してくださった次長さん
防護服を身に着け、間伐開始へ
ヒノキの人工林は、スギのように枝が自然落下していないため、思った以上に掛かり木が続出して、間伐に手間取りました。
森林管理署の方が、掛かり木処理のロープ引きを手伝ってくださる一幕も。
1本倒した後、空を見上げると・・・空間が出現
斜面の下の方では、林業従事経験者2名がどんどんと自分たちだけで伐倒していきます。
このあたりは、少し空間ができました。
森林管理署の方にも入ってもらって、記念撮影
参加くださったみなさん、応援していてくださっていたみなさん、本当にありがとうございました。
帰途につくため、駐車場所まで行って、初めてじっくりと下界を見おろしてみました。
びっくりしました。どこまでも見渡す限りの人工林が広がっていました。この町の人工林率83%を実感しました。わたしたちが間伐したところに下草が生えてくれることを願って、下山しました。
殺さない解決法をめざす地元でのクマ保護活動
殺さないでクマ問題を解決できれば、それに越したことはありません。
家の周辺にクマが出たという地元情報を得て、本部職員らが何回かそこの家の人を訪れてお話をお聞きしたり、周辺状況を調査したり、ある時は畑の作物の収穫を手伝ったりさせていただきました。地元の会員も、その家を訪れていろいろと対策を考えてくださいました。
民家の周辺
写真の手前が住居になります。午前9時半にクマが、この道を歩いて行ったそうです。こんなことは初めてだそうで、家の人はまたクマが出て来るのではないかと心配されていました。当分、早朝や夕方以降は、家から出られない方がいいと思いました。
玄関先の小さな柿の木にクマが登ったようで、枝が大きく折れていました。柿の木にはまだ少し実が残っていました。この柿の木を伐ってしまえばいいという声もありましたが、住民の方と話し合って、とりあえず、熊森が、残された実を全部取らせていただきました。
玄関近くの折れた柿の木
本当に、クマは柿が好きなようです。
ある方が、昔、山には柿の木やクリの木がたくさんあったが、今は、スギや竹ばっかりになってしまったから、クマが里まで出て来るんじゃないかと言われていました。野生の柿はどれも巨木で、実は小さいが、びっしりなっていたということです。
スギと竹で埋まっている周辺の山々
民家の前にクマが出て来るのはいけないとしても、山の中に実のなる木をもう一度人間が植えてやることも必要だと思います。熊森は買い取った山などに柿などを植え続けていますが、もっともっと大きな流れを早急に作っていかないと、クマ問題の解決に追いつかないような気がします。がんばります。