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2013-11-08
第5回 兵庫県国有林の間伐 <本部>
- 2013-11-08 (金)
- くまもりNEWS
リニア中央新幹線建設すれば、大井川上流部で大規模「減水」の予測
- 2013-11-08 (金)
- くまもりNEWS
人間は狂う動物である。いったん狂ってしまったら、行き着くところまで行ってしまう愚かさを持つ。常に他者の声に耳を澄まし、狂わないように気をつけたいものである。
人間、狂ってしまったとしか思えないことの一つが、リニア中央新幹線の建設である。
国土強靭化が叫ばれる中、子供が考えても国土弱体化どころか国土大破壊となるリニア中央新幹線の建設が、2014年から予定されている。
これからどんどん人口が減って、社会が縮小していくことがわかっている日本で、新幹線と同じようなところを飛行機以下の速度で走ってみて、一体何のメリットがあるというのか。いったん建設されれば、破壊された大自然は、もう2度と元には戻せない。40メートルという地下深くに掘られたトンネルは、2度と穴埋めなどできないのだ。このようなことを、「取り返しのつかない失敗」という。
他国は全てリニアから撤退したというのに、なぜ、日本だけが、南アルプスの大自然を捨ててまで、建設しようとしているのか。そんなお金があるのなら、これから老朽化してくる新幹線の補修費用に積み立てておいてこそ大人の知恵ではないのか。
JR東海の環境アセス準備書によると、リニア中央新幹線完成後に大井川上流部で流量が現況から毎秒約2トン減少するという。毎秒2トンは、上水道を7市約63万人が利用する大井川広域水道企業団の水利権量と同じだそうだ。
新東名高速道建設時の2000年には掛川市東山地区で粟ケ岳のトンネル工事後、地元の簡易水道の自己水源が枯渇する事態が発生した。リニアが通過する南 アルプスは大井川で一番重要な水源で、菊川市の太田順一市長は「トンネルが水脈に当たれば、減水量はもっと大きくなるのでは」と心配する。
森が保水力を失えば、木々は弱り、野生生物は死滅し、日本文明を支えてきた水源の森は未来永劫に失われる。
私たち自然保護団体が、1本1本人工林を間伐したり、、1本1本実の成る木の苗木を植えて自然林を復元・再生しようと一生懸命汗を流している横で、このような自然破壊は許せない。
どうすれば、人里の柿の木にクマが来ないようになるのか
今年の秋のクマの目撃数は、ありえないまでの山の実り大凶作年だった2004年、2006年、2010年と比べると桁違いにぐんと少ないものの、目撃報告はそれなりにあります。そのほとんどが、人里の柿の実を狙ってやってきたものです。
最近、人に聞いたのですが、クマが来ないように柿の木を伐ってしまようにと行政の方から指導されたある地元の方が、「柿の木は伐りたくない。クマの方を殺してくれ」と言ったのだそうです。昔、山にたくさん山柿の巨木があったと聞いています。この方は、それらを全部伐って、人間がスギやヒノキに植え替えたことをご存じないのではないかと思いました。知れば、そんなことは言えなくなると思います。
野生鳥獣に、人間が壊したかれらの餌場やねぐらを返してやることが、一番の解決策でしょう。しかし、残念ながら、今のところ、平成の日本で、このような活動に取り組んでいるところは、皆無に近いです。
野生鳥獣の棲める森を壊すのは一瞬ですが、復元するのは気が遠くなるほどの年月がかかります。それまでの間、クマが人里に来ないように防除対策をとるのが、2番目に必要なことでしょう。
どうしたら、クマを防除できるのでしょうか。熊森協会は何度も地元に出向き、地元の人たちと共に考えています。
①電気柵、②金網柵、③柿の幹にクマが登れないよう、トタンをまく。④柿の木の枝を剪定して、実を除去し、クマがいてもいい奥地に、獲った柿の実を運ぶ。⑤クマを見かけたら犬などを使って、徹底的に追い払う。⑥犬のふんやニコチンのにおいなど、クマが嫌がるものを柿の木の周りに置く。・・・ケースバイケースですが、いろいろと実験していきたいと思います。
都会の人たちの中には、地元の人たちに任せておけばいいという人たちもいますが、実際、地元は、過疎化高齢化が進み、取り組みが困難になっています。地元の過疎化高齢化の上に、都市の繁栄があることを思うと、都市市民が知らんふりしていてはならないと、私たちは考えます。同じ国民同士、助け合うべきだろうと思うのです。行政に任せたらいいという人もいますが、一番簡単な解決法、「クマを殺害する」になってしまうのであれば、困ります。
10月27日 本部10月第4週(日) 太郎と花子のファンクラブ よしずの片づけ
- 2013-11-08 (金)
- くまもりNEWS
今回は、よしずの片づけの為、たくさんの太郎と花子のファンクラブのメンバーが参加しました。
暑い夏の間、獣舎を日蔭にしてくれたよしずに感謝です。
太郎の毛が、まるで茶髪に染めたように、栗毛色です。毛すきですいてやると、栗毛色の部分の毛がばさばさと抜けて、黒っぽい太郎になりました。この時期の栗毛色は、紀伊半島の熊の特徴だという説もあります。
プールの掃除はかなり重労働です。水遊びの好きな熊達のために、きれいに洗ってやります。
かつて、あんなに大好きだったドングリですが、太郎は、丸太の上に積んでやったドングリを手でひっくり返してしまいました。檻の中で一生を送らねばならないここのクマたちを不憫に思って、人間がおいしいものを与えすぎてしまったからでしょうか。
超高齢のイノシシのチイは、喜んでドングリを食べてくれました。
花子は、大好きなヨーグルトをもらって、ご満悦。
花子の寝室に、藁を少し入れてやりました。次回はもっとたくさんの藁を入れてやります。急に寒くなってきましたから。
今回、飼育援助作業に駆け付けたファンクラブのメンバー(兵庫メンバー・大阪北メンバー)です。
みなさんご苦労様でした。
10月27日 京都府支部 桑谷山佐保の森の実り調査→良好
京都市花脊(はなせ)にある桑谷山佐保の森は、50ヘクタール。2007年に奥山保全トラストが購入しました。10月27日、京都府支部の皆さん7名が、秋の実り調査を行ってくださいました。以下その報告です。
今回は、久多峠から入りました。樹上のドングリはもうありませんでしたが、林床にはミズナラのドングリやシバクリがたくさん落ちていました。今年の実りは良好でした。今年は、動物たちも喜んでいることだろうと思うと嬉しくなりました。アスナロの巨木たちも健在でした。(上写真右)
クリはイガだけになっており、傍らには、栗の中身がきれいに食べられ、皮だけになった実が落ちていました。クマ棚や熊の爪痕など、クマの痕跡を探しましたが、登山道を歩いた限りでは見つかりませんでした。
ミズナラの枯死木が多くありましたが、いずれも何年か前のものばかりで、今年、新しく枯れた木は見当たりませんでした。これまでミズナラの枯死木を多くみてきて、森がなくなってしまうのではないかと胸が痛んでいましたが、今回、2~3年生のミズナラやクリの実生苗が、枯死した木の根元でたくましく成長しているのがたくさん見つかり、希望が芽生えているようで嬉しくなりました。特に、栗の苗木は無数に生えており、なぜここの苗木はシカに食べられないのか、不思議に感じました。
イヌブナの実生稚樹
ミズナラの実生稚樹
シバグリの実生稚樹