くまもりHOMEへ

ホーム > アーカイブ > 2013-12-27

2013-12-27

(速報7)阿仁熊牧場へのヒグマ移送、あと1頭、どうしても檻に入ってくれない

現在、元八幡平(はちまんたい)熊牧場に残された19頭のヒグマのうち、17頭が、阿仁(あに)に無事引っ越しを終え、全頭阿仁の新施設で元気に暮らしているということです。

 

八幡平に残されたヒグマはあと2頭。ウメコは12月26日、無事、檻に入ってくれたのですが、あと1頭、ゴロウがどうしても檻に入ってくれません。餌につられて檻の近くには来るのですが、檻に全身は入らないようにして、おしりをつきだしたまま手を大きく伸ばして餌だけ取って食べています。ゴロウが一番慎重で警戒心の強い、自己の意思をしっかりと持ったヒグマであったことが、これで証明されました。しかし、関係者の皆さんは、疲労困憊を超えておられます。もう、檻に入ってあげてほしいものですね。

 

八幡平から阿仁への移送には、万一に備えて、警察のパトカーや、銃を持った猟友会の方々が付き添ってくださってきました。しかし、ついに、本日でタイムリミット。警察のみなさんは、年末の特別警戒の仕事があり、もうこれ以上は年内は付き合えないということになりました。麻酔を!という声も出たそうですが、とにかくそういう化学物質は使わないようにして、自然な形で、食べ物だけでつって移送しようと決めていたため、却下されました。(素晴らしい判断だと思います)

 

かくして、檻に入ったウメコと、檻に入ってくれないゴロウの阿仁への移送作業は、いったん本日で休止。

新年1月8日から再開されることになりました。フゥーッ。

よって、移送速報ニュースの続きは、1月8日以降になります。

その間、八幡平に残された、2頭のヒグマたちは、関係者の皆さんの手で、飢えないよう、凍え死なないよう、手厚く配慮し続けてもらえるとのことです。吹雪と氷点下の秋田八幡平です。1月8日まで、長崎さん、県庁職員の皆さん、臨時職員の皆さん、どうか残り2頭をよろしくお願いします。

本部事務所 会報78号発送中

今年も、あとわずかとなりました。本部では、今、会報78号の発送作業で、てんやわんやです。26日は、近隣会員のみなさんを初め、愛知県や奈良県など遠くからも会員の皆さんが、手伝いに駆け付けてくださいました。ほんとうにありがたいです。本部スタッフ一同、感激です。

s-IMG_2565

仕上がった会報入り封筒の数を数えるスタッフ。(くま森ビル2階)

明日も発送作業が続きます。人海作戦でやっていますので、ご都合のつく方は、部分的参加だけでもいいので、お手伝いに来てください。

12月22日サンデースクランブル放映 「リニア新幹線が環境破壊?水源枯渇か」

<放映内容要旨>

「ももとぶどうの生産量が日本一の山梨県笛吹市 で、水の異変が起こっている」と、笛吹市の野澤今朝幸市議会議員は言う。本来、渇水期だと川の水が流れないは ずなのに、リニア新幹線のトンネルを建設しているためで、その影響で山の中では、 稲作が出来る程の豊富な水があったはずなのに、全部水が干上がってしまい、ほとん ど流れなくなってしまった。このため、JR東海はリニア沿線の水枯れ地域に簡易水道を建 設し生活用水や農業用水を供給したとのこと。

 

東海道新幹線の品川~名古屋間は86%がトンネルで一番大きなトンネルで南アルプスを横断するトンネルがあり、大井川を横切って行くため、リニア建設によって生き物が住めない川になってしまうと、水ジャーナリストの橋本淳司氏。

 

なお、JR東海は大井川で最大毎秒2トンの水が減少する可能性があると試算しており、 大井川広域水道企業団の管理課長は2トンの水を処理することは相当なダメージで、 掛川市と菊川市では生活用水を大井川の水に頼らざるおえないので、返して欲しいと 話していた。その事に関してJR東海はトンネル工事の手法や漏水を止める工事など で地元で利用する水に影響しないように対応するとのこと。

 

今回取材したのは上野原市と笛吹市間でそこでは、実験線がほとんど開通している。上野原市の川は、リニア中央新幹線のトンネル工事が始まった時期から川が枯れてしまい、山梨県笛吹市などでは、異常に水が出ている地域もあるという。
JR東海は、笛吹市の事例について渇水との因果関係を認め、出来る限りの対策・対応をとると話している。

 

 

くま森から

JR東海も国も、「夢のリニア新幹線」と華々しく広告するだけで、国民に、リニアのリスクについて、ほとんど情報公開をしていない。

新聞やテレビなどの大手メディアも、リニアのリスクについて、ほとんど報道していない。(東京電力と同様、JR東海も、マスコミの大スポンサー)

このような状態では、国民が、リニアについて、賛否の判断ができない。大変アンフェアである。

 

南アルプスの山々は、貴重な自然であり、今、多くの野生生物たちが棲む。リニアは人間のことしか考えていないようだが、水を失えば、野生動植物は大量死滅するしかない。森を劣化させれば、いずれ、人間生活に返ってくる。

 

どんなものにも、利点と共にリスクもある。リニア建設を始める前に、国民にすべて情報公開してほしい。全国の自然保護団体は、水脈をブチ切り、取り返しのつかない自然破壊をもたらすリニア建設について、一致団結して反対の声を上げてほしい。

どうしてもリニアを通すというのなら、むしろ、地上を走らせてほしい。我が国がこれ以上、森を失うことは、絶対に避けるべきだ。


フィード

Return to page top