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2013-12

12月1日 神奈川県支部結成準備会を開催

2011年の東北大震災・福島原発事故以来、日本国中に脱力感・無力感が広がっているように感じます。

こんなときであっても、町を行く動物たち、犬や猫たちは、普段と変わらずに元気いっぱいです。私たち人間も負けてはいられません。彼らと一緒になって、飛び跳ねまわりましょう。

このたび、神奈川県支部長が決まったのを機に、神奈川県支部結成への動きが進み始めました。この日は、支部結成準備会も兼ねて、横浜市内で神奈川県会員のつどいが持たれました。

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参加者14名が、自己紹介をしていきました。丹沢に毎年10回は登っているという、山好きの方もおられました。どなたも、動物たちに愛情をもち、森や生き物の命を守りたい、この地球を少しでも他生物とともに幸せに生きていける星にしたいという願いを持っておられました。犬猫の保護に関わっておられる方が多かったのも、特に印象的でした。温かい雰囲気で、会は進んでいきました。

 

その後、「立ち上がろう、神奈川のくまもり達」という、支部長からの活動構想が説明され、奥山・原生林部会、講演会・催事部会、広報部門などの役割分担を、みんなで決めていきました。、4名の副会長が誕生しました。

支部長の、「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、という心で力を合わせてやっていきましょう」「活動は、楽しいか、やりがいがあるか。それが大事です。やりがいがあるとは、大変なこともあるということ。でも、だからこそ、やりがいもあるんです」という言葉が、参加者を鼓舞しました。

 

初めて出会う仲間でしたが、想いを出し合っているうち、あっという間に予定の3時間が過ぎてしまいました。

 

別れ際に、ある方が、「犬や猫たちを大切にしようとすると、近所の方などから変な目で見られてきたけれど、今日は同じ思いの方々と出会えて、本当に、来てよかった」と言われました。そんな優しい心が、社会を、温もりのある血の通ったものにしていくのだと思います。

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神奈川県支部は2014年3月に結成祝賀会をもちます(日にちは現在調整中)。いよいよ、くまもり神奈川の始動です。神奈川県会員のみなさん、今から予定に入れておいてくださいね。

 

準備会の後の、支部長の一言。「どの人とも、今回初めて会ったのにもかかわらず、初対面とは思えない、他人とは思えない不思議なつながりを感じた。われわれをつなぐもの、それは犬や猫、熊など、何かの動物かもしれないし、何か命そのものといったようなものかもしれない」。

 

12月中に八幡平熊牧場ヒグマ、阿仁へ移送か

以下、11月26日(火)北秋田市の津谷市長の記者会見より、八幡平熊牧場ヒグマ関連分を掲載させていただきます。

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津谷市長記者会見(11月26日、北秋田市役所にて)

津谷市長記者会見(11月26日、北秋田市役所にて)

【主な質疑応答】

▽阿仁熊牧場のヒグマ舎はそろそろ工期が終わるが進捗状況は
「ヒグマ舎への搬送については本来、11月中を予定していたが、若干遅れて12月に搬送できる運びとなった。外溝については、これから雪が降ってくるので雪解けを待って手をかけることになる。」

 

▽熊牧場施設整備工事の工期は延長になるのか
「震災関係で技術者が秋から極端に不足してきたことや資材がなかなか入ってこなかったということで若干の工期延長が考えられる。 担当や現場の業者と詰めることになるが、おそらく年度末になると思っている。」

 

▽工期の延長に伴って、例年ゴールデンウィーク頃のグランドオープンがずれ込むことがあるのか
「これまでの熊牧場は仔熊が生まれる5月の連休中ぐらいにオープンを行っていたが、ま るっきり新しいヒグマが来る施設になるので、ヒグマの新施設への慣れなどを獣医師等と相談しなければいけない。今の施設のみならず、どういうオープンの形 にするかなど時期的なものも、これから県と協議していかないといけないので、今の段階ではこれまでと同じようなオープン時期になるとは明言できないが、で きるだけ早くオープンしてくれればいいと思っている。」

(2013.11.26)

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<熊森から>

移送当日は、写真や動画撮影のため、熊森本部からスタッフを派遣することになっています。

わなに捕まらないコツを学習した、ツキノワグマのゴンタ(高知県)

以下、2013年11月22日読売新聞より

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「こんなクマ見たことない」…捕まらないコツを学習、ハチミツ手にワナ脱出

 四国山地に生息するツキノワグマが、ワナの中に置かれたハチミツをまんまと盗み食いする様子を無人カメラがとらえた。
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ワナの扉が完全に閉まらないよう足を伸ばしてハチミツを取るゴンタ
 四国自然史科学研究センター(高知県須崎市)などが生態調査用に設置したワナで、このクマは過去に2度引っ掛かっており、捕まらないコツを学習したようだ。
同センターによると、クマは推定16歳のオスで全長約1・5メートル。「ゴンタ」と名付けられている。
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ワナはドラム缶(長さ1メートル、直径0・6メートル)2本をつないだ構造で、一番奥に置かれたハチミツ入り容器を引っ張ると、入り口の鉄製扉が閉まる仕組みだ。ゴンタが盗み食いをしたのは9月5日夕。高知県香美市のワナの無人カメラに記録された写真は
〈1〉入り口から腹ばいになって侵入、体を伸ばし、扉が落下しても閉じ込められないよう後ろ脚を外側に残す
〈2〉ハチミツ入り容器を手に入れると、後ろ脚に落下した扉を、後ずさりしながら持ち上げて脱出。頭を抜く時に左の前脚で扉を押さえている
〈3〉脱出後、ハチミツを持ち去る――様子が写っていた。
同センターの山田孝樹研究員は「こんなクマは見たことがない」と驚いた様子。今後はクマの体がすっぽり入るドラム缶3本分のワナを作るという。

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<熊森から>

落ちてきた鉄板でゴンタが足を怪我しなかったか心配で、センターに電話してみましたら、あの後ちゃんと歩いていたから大丈夫ということでした。よかったです。ゴンタは、2005年、2009年にもつかまっており、発信器を8年間つけているクマなのだそうです。

 

「熊森の”柿もぎと山運び”のおかげで、クマが出なくなりました。山になら、柿を植えてやっていいよ」と、地元から感謝の声

11月10日に行った”集落での柿もぎと山運び”の効果を調べに、11月23日、2回目の現地調査に入りました。

 

住民の方が、「柿もぎをしてもらった日の夜だけは、クマが出て来ていたようですが、おかげさまで、それ以来、クマが出て来なくなって、夜も、安心してぐっすりねむれるようになりました。」と、お礼を言ってくださいました。

 

山道を歩いていくと、クマの糞が落ちていました。臭いを嗅いでみると、まだ新しいのに無臭です。イノシシや犬の糞だと臭いのですが、クマの糞は本当に不思議です。中を割ってみると柿の皮や種が出てきました。当たり前ですが、皮ごと種ごと食べているのがわかります。

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渋柿の木の下には、上の甘くなったところだけ食べて、下の方のまだ渋いところは食べずに捨てられた実がいくつか落ちていました。これは、クマの食べ方です。クマも渋いのは嫌なのでしょう。

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いよいよ、みんなで柿の実を運んで置いたところに着きました。柿の実の山は、跡形もなく消えていました。

 

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誰が食べたのか。仕掛けていた自動カメラをチェックしてみました。

いろんな動物が食べに来ていました。タヌキ、アナグマ、シカ、キツネ・・・そうして、4日目にクマ!

クマが来るとみるみるうちに柿が減っていきます。他の動物と食べる量が全然違います。冬籠り前の食い込み期だから、仕方ありません。時刻は明け方でした。

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「集落の近くに来ると困るけれど、山にならクマがいてもいいから、昔みたいに山の中に柿をたくさん植えてやればどうかな。もう林業などする気はないから、うちの山に植えてやればいいよ」何人かが、山を提供してくださることになりました。

地元の人たちの優しさに、心が温かくなる思いでした。こんな活動が全国に広まればいいな。

 

来年の春は、柿植えで忙しくなりそうです。

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